ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

宙組さんへの追い風


 つい先日、明日海さんと望海さんを表紙にしてくださananさんですが、2306号 (7/6発売)には、真風涼帆さんのスペシャルグラビアが掲載してくださると言うことで、

 「おめでたい〜! anan様ありがとう〜!!!」の気持ちでいっぱいです。

 anan様ありがとうございます。


 元々最高級に格好良かったのに、最近、これ以上の伸びしろがあったのかと思うほどさらに格好良くなっていく真風さん。

 宝塚とはまた違ったスタッフさんたちに囲まれて撮影される真風さんが、 どんなふうに雑誌を彩るのか、 ページを捲れる7月6日が待ち遠しいです。



 そういえば先日、映画館に洋画と邦画を観に行きました。そのどちらもで、初秋に公開される 「HiGH&LOW THE WORST」つまりは、ハイロー最新作の予告映像が流れました。

  バリバリ気合の入った映画だわ、と食い入るように予告を拝見させていただき、その気合の入った予告を見ながら、ヅカローも初日に向け、たくさんの新しい媒体で宣伝されるかもしれないな、とソワソワしました。


 LDHとのコラボですし、宝塚の初日(8/27)と映画公開初日(9/9) が近いのは、「一緒に宣伝して相乗効果を狙う」 という意図をくみ取れます。


 もちろん、『FLY WITH ME』が、最大の宣伝媒体であったことは確実です。実際、LDHファンの人が興味本位(推しをどの人が演じるかなど)で配信を見てくださったのをツイッター等でお見かけしたのですが、かなり楽しんでくださっていたようで嬉しかったです。


 宝塚初見のひとたちの、嫉妬や不純物のない、 純粋で新鮮な感想を読める瞬間が大好きなのですが、LDHファンの方々の新鮮な感想、読んでいてとても楽しかったです。 素敵なご感想をありがとうございましたと頭を下げて回りたいくらいには、 宙組のみなさんや宝塚自体が褒められていて嬉しかったです。



 派手な宣伝はこれ以上はないかもしれませんが、あのポスターを梅田駅中心に貼られるだけでも、かなりのインパクトがあると思うので、駅を行き交う人々の脳内を混乱させつつ、興味を持ってくださったら嬉しいなと思います。


 しかしながら、ハイローの映画予告を見たときは、喧嘩上等な内容に対し、 (やっぱりこれが宝塚でどんなふうにロマンティックに上演されるのか分からんな???) と何度目かの混乱に陥りました。

 まだヅカローというものに対して現実味がないのですが、 『FLY WITH ME』も大成功させた野口先生×宙組に対しての信頼感は最高にぶ厚いので、 幕開くその日がとても楽しみです。



 人事の詰まりはあるものの、宙組さんは今、見どころいっぱいの男役さんが、これでもかとばかりに、ぎゅうぎゅうに詰まった、とても素敵な組になっています。


 5組の中では比較的新しい組ゆえに、宙組出身者からトップが出ない心境を、先日ブログ記事にしましたが、この公演が追い風となり、宙組生が今以上にイキイキ活躍出来ることを、なによりなにより願っています。



 また、宙組といえば、桜木さん主演の『カルト・ワイン』も絶好調のようで嬉しく思います。わたしは梅芸DCでの観劇になるので、もう暫くお預けなのですが、観劇日まで1週間を切り、ドキドキしています。
 どんな素敵ミュージカルになっているのか、とてもとても楽しみです。


 充実期な宙組さんに、この勢いのまま追い風がびゅうびゅう吹き続けますように。


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退団に関する多数派と少数派


 多数派と少数派では、 少数派の方が肩身が狭い。というのは、今も昔も、古今東西変わることのない事実です。


 宝塚で言うならば、昔から「添い遂げ退団してほしい人たちが多数派」 で、「単独退団して欲しい人たちが少数派」な傾向が見られます。


 しかし昨今、その極端な二択よりも、「単独退団でもオーケー派」 という、添い遂げ退団も単独退団も受け入れられやすい傾向が見られます。
 かく言うわたしも、ここに分類されます。
 なぜいきなりこんな話をしているのかと言えば、朝月さんの単独退団に関するさまざまな意見をお見受けしたからです。




 まず、添い遂げ派が多数ということは、昔からそれだけ、トップコンビとして、素晴らしい組み合わせの男役さんと娘役さんが多かったという事実に直結しています。
 わたし自身、添い遂げ退団も大好きです。 ゴールもスタートもスッキリしていて、 確かに理想形な気もします。



 じゃあなぜ単独退団も推すのかと言われたら、単独退団は「トップ娘役を盛大に見送れる」という最大の利点があるからに他なりません。


 トップコンビ揃ってのサヨナラショーの際、サヨナラショーは 「男役中心」 です。 宝塚の世界は男役トップスターを中心に回っているので、ここを問題点として追及することはありません。


 ただ、個人的には「時間を伸ばしてでも男役と同じくらい娘役のサヨナラショーの場面を増やしてほしい」というのが個人的願望です。
 添い遂げ退団のサヨナラショーは、男役さんの歴史を辿りながら涙しつつも、ふと「娘役さんの存在」がないがしろにされていることを、いつも気掛かりに思っています。

 もちろん、ふたりのデュエットなど、 トップコンビ揃っての退団のみの利点もあるのですが、どうしても 「主役は男役トップスター」 であることが否めないです。なぜなら、それが宝塚の世界だからです。



 その点、単独退団は、 サヨナラショーで、「トップ娘役さんを主役として」見送れるのです。

 添い遂げ退団と、単独退団。退団方法の違いにより、「サヨナラショーでのトップ娘役の扱われ方」にズレが生じます。


 そのズレこそ、トップコンビが好きな人たちの中からも「単独退団でもオーケー派」が増えてきた要因になったのではないか、と推測できます。



 男役さんはもちろんのこと、 娘役さんが好きなファンの方々も、ここ最近とても増えたので、「単独退団でもオーケー派」は、これからも増えていくと思います。


 しかしながら、先日の朝月希和さんの退団発表の際、彩風さんと朝月さんが添い遂げ退団じゃないことでショックを受けている方々が多くいらっしゃると感じました。


 それだけ「さききわ」というトップコンビを好きだった方がたくさんいたからだと思います。 ふたりの自立した、だけど仲睦まじい関係性が、皆様大好きだと思います。わたしもとても大好きです。


 ふたり一緒を、宝塚の舞台でこれから観られなくなるのは確かに寂しいですが、 彩風さんとともに、素敵な思い出をたくさんくださった朝月さんが最後、幸せいっぱいの笑顔で宝塚を卒業出来るように、 皆さんと共に盛大に見送りたい心境です。



 皆さんの中に現在、「特別なトップコンビ」がいるかもしれません。かつて、いたかもしれません。
 この二人だけはずっと一緒がいいと思われる方々は、何も間違っていないと思います。そう思ってもらえるように、素敵な関係性を築いていくのがトップコンビであり、わたしたちはその関係性から多くの幸せを享受するからです。



 けれどわたしは、添い遂げ退団でも単独退団でも、そのジェンヌさんが「やりきった」と思ったタイミングで退団されるのが一番だと思います。なので、退団の形にこだわりはありません。


 ただただ、トップスターも、トップ娘役も、今までの宝塚での頑張りが報われるような最後が迎えられたら、これ以上のことはないと思っています。そしてそれは、トップになれなかった全てのジェンヌさんにも言えることです。



 退団に関しては、タカラジェンヌも一人の人間なので、彼女たちの意志が最後、きちんと報われる形になることを、何より尊重したいです。



 まだ半年ほど先ですが、朝月さんの退団は12月25日のクリスマスです。

 その日が、寂しくも心温かくなる日になりますように。たくさんの拍手で包まれるサヨナラショーがあることを心より願っています。


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お誕生日貸切公演の中止

 今日は明日海りおさんのお誕生日です。

 朝から明日海さんを祝福する言葉で溢れかえる世界がとても嬉しく、素敵な1日になることを願っていました。


 今日のガイズ&ドールズは、わたしも行きたかった明日海りおさんFCの貸切公演でした。


 しかしながら先程、公演の中止が決定しました。たくさんの人がずっとずっと楽しみにしていただろう公演が、この日のためにたくさんの準備をしていただろう公演が、中止になってしまいました。
 現地に行っていないわたしでさえ泣きそうになりました。この間再開したばかりだったので、予想もしていませんでした。

 日曜日だし、お誕生日だし、遠征されている方もたくさんいらっしゃったと思います。

 現地に向かわれていた方々、そして、公演再開を喜んでいただろう演者さんと舞台に関わるスタッフさん、皆様の気持ちを考えると、本当に悲しくて悔しい気持ちになります。悲しいし悔しいし、コロナめがけてちゃぶ台をひっくり返したいような衝動に駆られます。


 唯一良かったことは、本日、お誕生日を迎える明日海さんの、FC限定バースデー生配信が、予定通り19時から配信されることです。

 この生配信で、今日辛い思いをした方々の傷が、ほんの少しだけでも癒されますように。完全なるショック緩和にはならないかもしれませんが、ほんの少しでも、明るい気持ちになれますように。
 また、配信での明日海りおさんが、笑顔であることを祈りながら、視聴させていただきたいと思います。
 


 明日海りおさん、お誕生日おめでとうございます。そして、明日海りおさんのスタッフの皆様、お客様への気遣いの数々、本当に素晴らしく思います。

 
 そして、最後に一番の本音なのですが、「コロナの馬鹿野郎!!! 情熱ある舞台の邪魔をしないでくれ!!!」と、叫びだしたい気持ちでいっぱいです。


 品のない言葉を使ってしまい、申し訳ありません。ですが、本当に、情熱ある舞台が、これ以上やるせないことにならないよう、そして、『ガイズ&ドールズ』という素敵な舞台の幕が再び早期に開くことを、微力ながらも心の底から願っています。



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バランスが悪いなあと感じた話

 明日6月26日(日)7:00から6月30日(木)27:00まで、「タカラヅカ・スカイ・ステージ」は5日間、スカパー!J:COM、一部のケーブルテレビ局・光テレビで無料放送が実施されます。


 定期的に行われる無料放送ですが、今回はLINEなどでもしっかり宣伝され、20周年アニバーサリーを盛り立てようという宝塚の気持ちがひしひしと伝わってきました。

 7月の公開収録等、特別企画もとても楽しみです。



 スカステ開局20周年と言えば、記念ビジュアルにて星組二番手問題が発生し、おめでとうの雰囲気にならなかったことがとても残念なのですが、改めてここに、20周年おめでとうございますということを記しておきたいです。


 独自チャンネルが20周年って、本当にすごいと思います。舞台本編映像はもちろんのこと、スカステニュース内での初日映像や千秋楽、ナウオンやブリドリなど、宝塚好きには堪らない、とても大切なチャンネルです。


 これからもずっと、スカステの放送が続くことを祈っている者としては、スカステのこの「無料放送」で、宝塚に少しでも興味を持ってもらいたいな、という願望がにじみます。


 宝塚が好きだけど、契約を躊躇している人たちへのアピールにはもちろんのこと、「たまたま、宝塚観てみるか」の人たちへのアピールになったら嬉しいなと思います。


 そこでなのですが、今回の5日間の番組ラインナップをチェックしたんですね。


 そのとき引っかかったのが、なんとも言えない放送内容のバランスの悪さでした。


 無料期間に、「たまたま、宝塚を見てみるか」という人は、恐らく小さなコーナーではなく、円盤の中身である、つまり舞台本編映像を好んで見ると思います。

 以下、5日間の放送される舞台の一覧と、()内に主演の方々を記したものです。



26日

New Wave! -雪-(月城かなとさん 永久輝せあさん)

TUXEDO JAZZ(春野寿美礼さん)

るろうに剣心早霧せいなさん)

DANCE OLYMPIA (柚香光さん)

パーシャルタイムトラベル(桜木みなとさん)



27日

New Wave! -星-(瀬央ゆりあさん 紫藤りゅうさん)

Apasionado!!(瀬名じゅんさん)

A-EN(朝美絢さん)

花より男子(柚香光さん)

ハッスル メイツ!(和希そらさん)



28日

CASANOVA(明日海りおさん)

ワンダーランド(朝海ひかるさん)

スターダム(鳳月杏さん)

ドン・ジュアン(望海風斗さん)

ANOTHER WORLD(紅ゆずるさん)



29日

NOW! ZOOM ME!!(望海風斗さん)

さくら(松本悠里さん、安蘭けいさん)

黒い瞳真琴つばささん)

ル・ボレロ・ルージュ(真琴つばささん)

ダル・レークの恋(月城かなとさん)

群盗(芹香斗亜さん)



30日

A-EN(暁千星さん)

レヴュー伝説(和央ようかさん)

Dream On!(綺城ひか理さん、飛龍つかささん)

REON!!Ⅱ(柚希礼音さん)

THE PRAYER XVl(姿月あさとさん)

王家に捧ぐ歌(朝夏まなとさん)




 以上なのですが、現在のトップスターさんたちの主演作品が、殆どありません。柚香光さんと月城かなとさん主演舞台は放送されるのですが、真風さん、彩風さん、礼さんの主演舞台がないのです。


 なんというバランスの悪さだろう……と、こめかみをおさえてしまうほどには、バランスが悪く思えます。
 かつての素敵なトップさんや素敵な舞台を放送されるのが悪いのではなく、「現在のトップスター5人の主演作は、せめて1作品ずつでも放送するべきなのではないか」ということです。


 二番手時代の作品や、舞台本編以外では出演していますが、「せっかくの無料期間なのにな」と思ってしまいました。
 柚香さん月城さんももちろんなのですが、真風さんの男役としての格好良さとか、彩風さんのスタイルの凄まじさとか、礼さんのどこまでも響く歌声とか、たまたまの人たちが遭遇出来るチャンスがあればいいのにな、と感じます。


 無料期間を実施されることが決定する前に番組編成が組まれるのならば、仕方のないことかなと思うのですが、現トップスターはその組の今の顔なので、「今しかないアピールタイム」を存分に使って欲しいな、と感じました。





 ついついバランスの悪さを突っ込んでしまいましたが、普段スカステを契約していない方々が、少しでも無料期間を楽しんでくださったら、宝塚に興味を持ってくださったら嬉しいなと思います。


 7月は公開収録イベントをはじめ、特別企画が目白押しの開局20周年。
 愛され続けたタカラヅカスカイステージが、これからも宝塚と共に、たくさんの人から愛され、30周年、40周年と、この先も末長く続いていく番組になることを願っています。



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真彩希帆さんの活躍が嬉しい話

 近年、咲妃みゆさんや愛希れいかさんなど、退団されてからすぐにご活躍する娘役さんが増えています。


 退団後のジェンヌさんたちが芸能活動をするのか、それとも芸能活動はしないのか、それは退団後でないと、わたしたちが知ることは出来ません。


 宝塚で全力を出したので、暫く休む方。当面、芸能活動はしない方。退団後すぐに結婚をされる方。皆様、自分のこれからの人生を見据え、様々な道を辿っていきます。


 タカラジェンヌの多忙さは重々承知しているので、退団後は暫くゆっくりしたいとおっしゃられる方々の気持ちも、非常によく分かりますし、今までの頑張りをほどくように、ゆっくり休んで欲しいなとも思います。


 そんなふうなことを思いつつも、退団後、早期に活躍してくれたら嬉しいのが複雑なファン心というものでありまして。



 望海風斗さんと共に、圧倒的な歌唱力で人気を誇った真彩希帆さんは、退団後どうするのだろう、とわたしはドキドキしていました。



 歌うのが大好きな真彩さんが、退団してもなお舞台に出続けてくれたら嬉しいけれど、ゆっくり休みたい派かもしれないな、とも思っていました。



 つまり、もしかしたらこれが、真彩さんの最後の舞台姿なのかな、と。そんなことを考えながら、ライブ配信で泣きながら見守った、2021年4月11日の東京大千秋楽。真彩希帆さんの退団日。


 コロナによって、退団公演を、わたしは一度も生で観劇することが出来なくて、本当に悲しくて、あれは本当に辛かったのですけれど、ライブ配信によってテレビ画面に映る真彩さんのことが、やっぱり画面越しでも大好きだな、と思いながら、退団公演は幕を閉じました。

 
 願わくば、退団後、すぐにじゃなくても、またあの歌声が聞きたいな……。



 そんなふうに、センチメンタルになりそうだったわけなのですが、



「ディナーショー!」

「ドンジュアン!」

「テレビ番組!」

「笑う男!」

「ゲスト出演!」

天使にラブソングを!」



 凄まじい真彩希帆さんのエネルギー。なんという怒涛の大活躍。


 寂しさも吹き飛んで、退団後も真彩希帆さんの歌声に酔いしれる最高の日々!



 いや〜、本当に嬉しいですね。舞台出演の声はたくさん掛かるとは思っていたのですが、それを受けるか受けないかは真彩さんの意志に委ねるのみなので、こんなにもしっかり活躍してくださって、本当に嬉しいです。


 そしてそんな真彩さん、真夏は、『流星の音色』という、京本大我さん主演の七夕の恋物語ミュージカルにご出演なのですが、
 この公演では真彩さんが大尊敬している新妻聖子さんとの共演が決定しています。


 わたしも新妻聖子さんが大好きで、『流星の音色』も新妻さんFCでチケットをゲットさせて頂いたのですが、本当に夢みたいな共演です。


 スカステの番組内で、真彩さんが新妻さんをゲストで呼んでくださったとき、本当に嬉しかったですし、とても尊敬していることが伝わってきて、(いつか共演出来たら夢のようだなあ)と思っていたのですが、
 真彩さんの数々のチャレンジにより、こんなにも素晴らしい共演が可能になったこと、本当に素敵なことだなと思います。


 

 真彩さんの、クリアで、天使のような歌声はもちろんなのですが、とくにわたしは、あの「にこー」って笑ったときの笑顔が大好きでして。

 笑顔になるときって、人の顔は少し崩れるじゃないですか。それなのに、真彩さんは、にこって目元をゆるめて笑ったときのお顔がピカイチなんですよ。なんて人を幸せにしてくれる笑顔なんだろう、といつもいつも心癒されています。



 これからも、人々を振り向かせるような歌唱力と、人々の心をきゅっと掴む可愛らしい笑顔によって、真彩希帆さんの舞台人生が、より豊かなものになっていきますように。


 『流星の音色』はもちろんのこと、真彩さんのこれからのご活躍が、とってもとっても楽しみです!



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衝撃から5年、順調な小池修一郎先生


 本日は夢奈瑠音さんと彩みちるさんの『グレート・ギャツビー月組公演キャストボイスが公開されました。



 夢奈さんが「ひと場面を残して1幕がほぼ完成したこと」を教えてくださり、彩さんが「1幕を止めながら通したこと」を教えてくださったのですが、



「こ、小池先生、珍しく順調じゃないですか!!!」



 と、スタンディングオベーションしてしまう勢いで、「小池先生が頑張ってる〜!」と、ひとりで盛り上がりました。(パチパチパチパチ!)



 なぜそんなふうに思ってしまうのかと言えば、やはり原因は2017年月組公演『All for One』 (小池先生演出)のキャストボイスでして。


 公演2週間前のキャスボで暁千星さんが、「今週、1幕ラストの振り付けがあり、1幕が完成しました!」と、はっきり教えてくれたんですね。
 そして、それを読んだときの衝撃をずっと覚えていまして……。


 (今!? 今、1幕完成!!? あと2週間後に幕開く公演の、当てがき作品の1幕が今完成!?)


 と、何をするわけでもないわたしが、なぜか勝手に慌ててしまうくらいには衝撃的だった5年前。


 そのペースで大丈夫でございますか??? と無駄に狼狽えたあの日から5年。



 もちろん、そのペースでも『All for One』は初日から、素敵な舞台に仕上がっていましたが、あのときは脚本が全然出来てなくて大変だったと聞いていて、小池先生は外部作品もあるしてんやわんやなんだろうな……という印象が付き纏うようになりました。



 だから、公演まで3週間以上を残している今、すでに1幕がほぼ完成していることに感動しました。

 再演と言えど曲や場面などが増えている中、これは小池先生の演出作品において、かなりスムーズな進行だな、と個人的には思いました。



 小池先生は2022年10月に、大作ミュージカルである東宝版『エリザベート』の演出を控えています。
 なので、その直前の公演である月組公演を、雑に扱われたら嫌だなあ〜と思っていたのですが、『グレート・ギャツビー』への愛ゆえなのか、順調なお稽古の進み具合に、なんだか少しだけ、えへえへと嬉しくなりました。



(しかし、ないとは思うのですが。ないとは思うのですが、来週のキャスボで、2幕のことについて一切触れず、「1幕が完成しました!」の報告のみだったら、皆さん一緒に、新喜劇のようにずっこけましょうね……。)





 さてはて、そんな月組公演『グレート・ギャツビー宝塚大劇場のチケットは、現在、立見席以外は完売となっています。

 しかし、7月に入れば、ツアー会社等からの戻りがあるんじゃないかな、と考えているので、「今更だけどギャツビー気になってきたな〜。でも立見は苦手だな〜。どうしようかな〜」と、うずうずしている方は、少し様子を見ていただけたら幸いです。(もちろん立ち見チケットをゲットしてくださってもとても嬉しいです)



 まだ6月だというのに、とても暑くて茹だるような気温ですが、タカラジェンヌの皆様が、そしてこんなブログを読んでくださるお優しい方々が、体調等崩されませんことを祈っております。



 2022年版『グレート・ギャツビー』完成に向け、2幕のお稽古も、このまま順調に進んでいきますように……!



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もう花組を観に行かない友人の話

 先ほど、6月23日(木)より、『ガイズ&ドールズ』 の公演再開のお知らせがありました。6月21日(火)~6月22日(水)にかけてのの公演中止が本当に悲しかったので、早期に再開出来たこと、本当に嬉しく思います。


 以前より舞台の公演中止や延期の日数は減少傾向にありますが、ロングランであればあるほど、なかなか公演中止を回避することができません。


 ガイズに関して、わたしは博多座で観劇予定なのですが、 1枚しかチケットを取れていないため、チャンスは1回限りです。


 その1回が公演中止に含まれれば、ドキドキ焦りながらゲットしたチケットも、宿泊予約をしているホテルも、移動手段の新幹線も、いろんなものが水の泡となります。


 なにより、 楽しみにしている心が、萎れます。


 そして今回、ガイズの中止期間で、1回だけ観れるはずだったわたしの友人のチケットが消えました。


 友人は元々、 明日海さんの頃から花組の大ファンで、なかでも明日海りおさんと瀬戸かずやさんのことが大好きでした。


 明日海さんの退団後も、 瀬戸さんを中心に、花組生全員を応援していた彼女でしたが、 コロナ化へと突入し、持っていた花組のチケットはすべて無意味なものになりました。


 皆さんもよくご存じだと思うのですが、 花組公演は高頻度で中止に追い込まれ、演者も観客であるわたしたちも、とても辛く悔しい思いをたくさんしてきました。


 それでもめげなかった友人は、 瀬戸さんが退団される公演の、ムラ千秋楽のチケットを手に入れました。 このご時世に退団される大好きな人を、今までの感謝を込めて、盛大に送り出すためです。


 しかしながら、無情にも、ムラ千秋楽は中止が決定し、 花組は無観客配信を実施する事態になりました。サヨナラショーつきの千秋楽を、です。



 このときの中止を経て、 友人の観劇に関する心はいよいよ折れました。それ以降、彼女が花組のチケットを取ることは、舞台のチケットを取ることはありませんでした。


 チケットを持っていても、中止と決まったときにショックに陥りたくない。 だから、チケットを持っていても、 「どうせ中止になるんだろうな」 と期待しない。期待しないということは、舞台観劇の当日はもちろん、観劇までの数か月間を心待ちにするあのワクワク感を抱けない。期待するほど痛い目を見るなら、そもそもチケットを取らない方が安定する。


 舞台観劇が栄養素だった友人は、こうして舞台離れをしてしまいました。 花組を一緒に見に行く際の相棒のような存在だったので、とても寂しかったのですが、公演中止でひどく落ち込み続けた友人の姿を思い返し、気軽に誘うことも出来なくなりました。



 そんな友人が久しぶりに、 本当に久しぶりに取ったチケットがガイズでした。


 元々、 明日海さんが好きだったこと、 ガイズという作品が好きだったこと、そして外部作品は、宝塚よりも公演中止期間が比較的短く、リスクが軽減されること。


 中止に落ち込んだ心も、月日を経たことにより少しだけやわらぎ、吟味に吟味を重ねた友人は、「やっぱり舞台を生で観劇したい」とチケット取得に挑戦しました。


 そしてゲットした貴重なガイズの帝劇チケット。1回の公演を友人はとても楽しみにしていました。


 しかしながら、そんな友人が行くはずの公演は、急遽、中止が決定してしまいました。


 どんなふうに声をかけたらいいのか分からなかったのですが、友人は苦い顔をしながら、「やっぱりもう観劇には行かないかなー」と。
 落ち込んでいるのを隠すように告げられ、とても心が痛みました。


 精度の良いオペラグラスを購入し、宝塚観劇が大好きだった友人。今も欠かさず花組の円盤を購入する友人は、だけど、宝塚友の会の会員をそろそろやめるそうです。


 公演中止に、わたしもいつも、ショックを受けます。
 コロナ化以降、宝塚の劇場に足を運ぶときはいつも、頭の片隅で(公演中止になるかもしれないな)と危惧していることも事実です。
 公演中止が当日に発表され、劇場を目の前に、観劇をできないのは、本当に辛いものがあります。


 その辛さが嫌になって、観劇離れをする人も出てくるのだと、身をもって痛感しています。

 また、一度離れた顧客を取り戻すには、今の顧客維持にかかる費用の、5倍以上のコストが必要になるのが、宝塚という世界です。
 ムラにて、現在もコロナ前よりチケットを取りやすくなったのは、遠征を控えられている方たちだけでなく、観劇離れもあるのかなと思わざるを得ません。


 誰のせいでもないからこそ、とても切なく、仕方なく、もどかしい気持ちになります。



 現在、宝塚大劇場東京宝塚劇場・別箱、すべての公演が止まることなく幕を開けています。ガイズの舞台も、明日から再開することが決定しました。



 辛い思いをされた方々の気持ちは痛いほどわかります。舞台はナマモノなので、「今」がとても大切なことも理解しています。

 だからこそ、観劇離れをしてしまった人々が、心置きなく劇場に戻ってこられるような、そういう世界に「今」なってほしいと、強く強く、感じました。



 宝塚だけではなく、すべての情熱を持った舞台が、どうかひとつでも公演中止の事態に陥りませんように。明日からのガイズの幕が、千秋楽まで無事に上がることを祈っています。


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