ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

朝月希和さんのミュサロライブ配信を観て



 先ほど、朝月 希和さんのミュージック・サロン『La Lumière ~朝の月のように~』のステージが無事に終演いたしました。

 ライブ配信で拝見させていただいたのですが、幸せいっぱいの空間に感動しっぱなしでした。



 当初予定されていた11月10日(木)・11日(金)の開催はコロナ陽性者が確認されたことにより中止が決まってしまいましたが、追加開催という形で、一回限りではあっても本日ミュージックサロンが無事に上演されたこと、本当に嬉しく思います。


 そして、「上演されて良かったー!」と心底思えるミュージックサロンで、憂鬱な月曜日であるはずの今日が、もう本当に幸福で包まれています。こんなにも心温まる幸せをありがとうございます!


 なによりも、まずは画面の向こうに映る朝月さんと和希さんと縣さんが元気そうで、心底安堵しましたし、本当に嬉しかったです。


 朝月さんがミュージックサロンの稽古場レポートにて、いつもよりテンション高めに早口で喋っているように感じて、同期の和希さんと仲良しの縣さんと一緒で、本当に楽しそうで、稽古場レポートだけでも最高のミュサロだと確信していたのですが、花組時代と雪組時代の曲を詰め込んだ本当に素敵なミュージックサロンでした。



 CityHunter「愛よ消えないで」に始まり、ラストは朝月さん作詞の「朝の月」、アンコールは「NeverEnough」で終わった今回のミュサロ。ガトボニはじめ大好きなショーの曲もたくさんあって本当に素敵な構成でした。


 朝月さんと和希さんと縣さんの3人ともがパフォーマーとして素敵すぎて恍惚としてしまったのですが、トークは3人ともかわいらしくて、リラックスした3人のお姿に終始ニコニコニコニコしてしまいました。


 雪組時代の楽曲の際、グリーンのドレスを身につける朝月さんは本当に素敵な雪組のトップ娘役すぎてそこでスイッチが入ったように泣いてしまったのですが、本当に本当に美しかったです。


 赤いタイトなドレスのときは良い女全開の朝月さんが格好良くてこれまた本当に素敵でした。他のドレスも全部素敵だったのですが、それと共に朝月さんのセンスのいいウィッグやアクセサリーも様々見えて本当に目の保養でした。


 花組雪組の歌を覚えてくださった和希さんの優しさとか同期愛とか、縣さんの朝月さん大好き話に散りばめられた彩風さんとの尊い思い出(彩風さんが朝月さんの前髪直してあげてテンション上がるやつ)とか。

 素敵な歌だけではなくトーク含め全部が全部最高で、観たかった朝月希和さんと和希そらさんと縣千さんが全部詰め込まれていて本当に最高でした。素晴らしいミュージックサロンすぎて本当に開催されて良かったです。



 和希さんと縣さんという身体能力抜群のおふたりがメンバーということもあり、踊りも多かったのですが、まあ〜3人とも格好良くて美しくて格好良くて来月のスカステにてまた拝見できることが本当に嬉しいです。

(朝月さんが素敵だったのはもちろんのこと、和希そらさんの『ひとかけらの勇気』が素晴らしすぎたことはここに記して残しておきたいです……。お声が深くて格好良すぎました。)



 このミュージックサロンで朝月希和さんという娘役さんをますます好きになってしまったので、12月25日に待ち受けている退団が寂しくて寂しくて仕方がないのですが、まずは『蒼穹の昴東京宝塚劇場公演が無事に全公演上演できますことを祈りたいと思います。



 中止が決定してしまったときは、本当に辛くて悲しくてどうしようもなかったのですが、こんなにも素敵なミュージックサロンがこうして上演され、映像として永遠に残り続けることが本当に嬉しいです。


 劇団様、追加開催を決定してくださりありがとうございました。和希さん縣さん、お忙しい中、最大級のパフォーマンスをありがとうございました。


 そして、朝月希和さん。素敵な素敵な娘役像をこれでもかと魅せてくださり、本当にありがとうございました。退団されるその日まで、朝月さんが宝塚の、雪組のトップ娘役を全うするお姿を、いちファンとして応援させ続けてくだされば幸いです。


 こんなにも素敵な、胸いっぱいになる幸福なミュージックサロンを開催してくださり、愛にあふれた空間を配信してくださり、本当に本当にありがとうございました。本っっっ当に素晴らしかったです。素敵なステージをありがとうございました!


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月組『ELPIDIO』初日おめでとうございます


 本日、KAAT神奈川芸術劇場 月組公演『ELPIDIO(エルピディイオ)』が初日を迎えました。


 月組『ELPIDIO』チームの皆様、初日の幕開け本当におめでとうございます! 公演時間がなかなか出なくてオロオロしていましたが、無事に幕が開いたようで胸を撫で下ろしています。


 わたしは梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでの観劇になるので、梅芸DC公演前に実施されるライブ配信を観てしまうかどうしようかとても迷っているのですが、とにもかくにも初日の幕開け本当におめでとうございます。



 謝先生のオリジナル脚本ということで、演目が決まった当初からどんな物語になっているのか期待と不安でいっぱいなのすが(個人的に今まで謝先生演出のお芝居は刺さらなかったので)稽古場情報からまさかのコメディであることを知ったときは衝撃を受けました。


 公演解説を読むにコメディだと思っていなかったのでびっくりしたのですが、芝居の上手い月組の皆様は芝居で笑わせるのもとっても上手いので、かなり期待値が高まったのも事実です。



 そして、本日、友人が初日を観劇しに行っているのですが、幕間にて「1幕はシリアスの皮を被ったコメディで、幕開き格好いいし、ダンスも歌もいっぱいあるし、鳳月さんと輝月さんと蓮さんの掛け合い最高すぎて楽しすぎる」との連絡がありました。



 いや〜この連絡を先ほど受けて俄然楽しみになりました。

 わたしはコメディエンヌが大好きなのですが、今の月組生たち本当に笑いをとる間とかが抜群に上手い人が揃っているので、絶対面白いやつだ〜! とワクワクしています。


 また、NOW ON STAGE 月組公演『ELPIDIO』初回放送が本日11月21日(月)22:45〜あるのですが、出演者が鳳月杏さん、彩みちるさん、輝月ゆうまさん、千海華蘭さん、彩海せらさん、きよら羽龍さんだったので、わたし的抜群のコメディエンヌ蓮つかささんの出番が少なかったら勿体無いなと思っていたのですが、どうやら杞憂のようで良かったです。


 

 演目決定当初から、本当に申し訳ないほど脚本には不安を感じていたのですが、梅芸で拝見できる日が今は心から待ち遠しいです。


 鳳月さんと彩さんをはじめとする月組の皆様の新たなお芝居が本当に楽しみなのですが、そう言えば鳳月さんと彩さんのコンビは新鮮なのだということに今更ハッとしました。

 ショーで組んでいたりスカステでの仲の良さそうなお姿を拝見しているので「長年一緒に組んできたふたり」だと錯覚しそうになるのですが、そう言えば真新しいおふたり。


 それほど既にしっくりきている安定感の凄そうな2人を中心に巻き起こる月組の新たな舞台が楽しみすぎて、KAATへ遠征出来ないことがとても悔しいのですが、梅芸DCにてお待ちしております。



 上級生から下級生に至るまで、月組生ひとりひとりが輝ける公演であることを期待しつつ、『ELPIDIO(エルピディイオ)』が千秋楽まで一度も止まることなく東西完走できますことを心の底より願っています。



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宙組『HiGH&LOW』『Capricciosa‼︎』大千秋楽を観て

 先ほど、『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』および『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』東京宝塚劇場公演が無事に大千秋楽を迎えました。


 初日から今日という日まで順調に幕が開き続けたこと、 本当に嬉しく思います。宙組の皆様、本当におめでとうございます。



 本日は映画館のライブビューイングで拝見させていただいたのですが、相変わらずオープニングからずっと楽しく、そして「全員が主役!」とばかりのキャラ立ちが素晴らしく、「格好いいだろ!」で全てを捩じ伏せてきたヅカロー、本当に真風さんをはじめとする宙組の皆様が娘役含め格好良くて客席同様、映画館でも夢中になりました。



 演目が決まった際、『HiGH&LOW』の世界観は宝塚に合わないだろうとたくさんの論争もありましたが、毎日毎日「『HiGH&LOW』が良すぎた」という感想が流れ続けたこと、3ヶ月間ずっと盛り上がり続けたこと、これはもう本当に野口先生と宙組の皆様と携わってくださったすべての方々の力の結晶だと思われます。


 個人的な体感ですが、ライブ配信含めて本作で初めて宝塚に触れた人が多かったように感じました。そして、喜ばしい感想が多く見受けられ、宝塚初めての人の感想が大好きなわたしは大歓喜してしまいました。宙組の皆様、初観劇の人たちに素敵な印象づけを本当にありがとうございます。


 こんなにも不安視されたコラボレーションが、こんなにも予想だにしない大成功公演になったのは、宝塚史上初の快挙ではないかと思われます。


 「全員が主役!」だと感じる演目だったので、真風さんや潤花さんをはじめとする主要メンバーだけではなく、宙組ナチュラルイケメンな下級生たちがいっぱい観れたことやたくさん知れたこと、役があるのかなあと心配していた娘役さんたちがとっても楽しそうにヅカローの世界で活躍していたことも本当に嬉しかったです。


 


 そして、そんな『HiGH&LOW』に負けず劣らず素晴らしかったショー『Capricciosa!!』。



 今の宙組は上級生から下級生に至るまで宝塚史上稀に見るスタイル抜群の男役と娘役たちが、右を見ても左を見てもずらりと揃っていて、「立っているだけで格好良く、そして美しい」という、ビジュアルに関しても百億点を叩き出す素晴らしさだと思います。


 その上で、歌が上手いジェンヌさんばっかりが揃っていて、ダンスまで最高に上手くて、真風さん率いる宙組の充実期をひしひしと力いっぱい感じさせていただきました。

 大階段や銀橋に立っているだけで胸が熱くなり、ダンスで心が躍り、歌声で感動してしまうという宙組生たちの畳み掛けるような魅力の虜になるようなショーでした。


 ただ一点、こんなにも素敵なショーの感想で一番目にしたのは「芹香さんと天彩さんのデュエットダンスの視線の絡まなさ」についてだったことなのが少しショックだったのですが、わたし自身、観劇したときは全然気にならなかったというのが本音です。


 そういう設定でしょうし、「視線を合わさずにデュエダン出来る技術すごいな」と感心していただけなので、不仲とかいう不穏なワードを目にしたとき「そんなふうに受け取る方がいて、考えてしまう人がいて、そして憶測とはこんなふうに広まってしまうのか」と、胃のあたりが痛くなってしまいました。

(プロプロは映像がないので無理ですが、ふたりが素敵な関係性を築いていらっしゃる群盗を観てほしい気持ちでいっぱいです)


 わたしみたいに全くそう受け取らない人たちもたくさんいらっしゃったと思うので、こればかりは主観に左右されるんだなあと感じましたが、「そう受け取ってしまう方々」が多いなら、今回の演出は芹香さんと天彩さんのためにも変更すべきだったんじゃないかな、と。個人的には憶測が真実のように広まらないことを祈るばかりです。



 わたしは芹香さんと天彩さんで言えばふたりともミアモーレの歌が抜群すぎて本当に最高ですということをたくさんの人と語りあいたい気持ちでいっぱいです。初見時本当に最高すぎて昇天しそうになった記憶は後生大切にしていきたい所存です。

 おふたりの「魅せ方」は宝塚でも1、2を争う素晴らしさだなと改めて感じました。



 そして、真風さんと潤花さんの格好いいデュエットダンスが本当に大好きで、このデュエダンのお衣装がとても似合っていて本当に夢心地です。

 真風さんと潤花さんで織り成す舞台がもっともっと観たいと思わせてくださる本当に素敵でお似合いのお姿に勝手に涙が出てきました……。

 大人っぽいのにやさしさと明るさと微笑ましさが充満するおふたりの世界観が本当に大好きです。退団が発表されていて寂しくて勝手に涙が出るのですが、これからも大切な一瞬一瞬を見届けさせて頂けたら幸いです。


 
 そして今回、何と言ってもエトワールの素晴らしさですよ。最高なお芝居と最高なショーの後でもしっかりと心に残る抜群の留依蒔世さんのエトワール。今回で退団されるのが本当に本当に寂しいと思わせてくださる、今までの素晴らしき舞台姿。


 宙組の舞台に、留依さんがいてくださって良かったと思う瞬間が何度も何度も、本当に数えきれないほどありました。

 素敵なエトワールを、素敵な思い出の数々を、本当に本当にありがとうございました。



 留依 蒔世さん、希峰 かなたさん、琥南 まことさん、 惟吹 優羽さん、花城 さあやさん。

 今回退団される方々は下級生も多く、「まだまだこれからのご活躍を観たかった」という気持ちもあるのですが、素敵に挨拶される姿がおひとりおひとり、本当に素敵すぎました。
 寂しくなったら、全員がご出演されている『カルト・ワイン』特別編を何度だって拝見しようと思います。


 また、宙組は最近、月組と同じように退団者の元へ同期全員が集合してくださる形が定着してきたように思うのですが、全員が駆け寄っていく光景が大好きなので、なんだかとっても嬉しくなりました。


 そして、挨拶にて、真風さんが「最後までついて来てください」とおっしゃられた瞬間に映画館でひとり号泣してしまったのですが、最後まで全力でついて行かせていただきたいですの気持ちがこれでもかとばかりに高まりました。


 真風さんと潤花さん率いる宙組があと半年と少しなんだという事実にじわじわと心が弱りそうにもなりましたが、笑顔も雰囲気もスタイルも舞台技術もなにもかもが素敵な「今の宙組」を精一杯大切にしていきたいです。


 今回、新人公演含め、『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』および『Capricciosa(カプリチョーザ)!!』の世界が1度として欠けることなく上演できたこと、本当に本当に良かったという気持ちでいっぱいです。

 宙組の皆様が大好きだという気持ちが高まるばかりの、本当に素敵な公演でした。


 宙組の皆様、こんなに楽しくて素敵で、 元気いっぱいになれる幸せな舞台を、本当にありがとうございました。大千秋楽、本当に本当におめでとうございます!


 そして、今まで素敵な夢を魅せてくださった退団者の皆様のこれからの人生が、より良いものとして続いていきますことを心の底より願っています。
 


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新しい雪組のはじまり『BONNIE & CLYDE』先行画像について



 月組全国ツアーに夢中になっていた頃、彩風さんと夢白さんのプレお披露目公演となる雪組御園座公演『BONNIE & CLYDE』
の先行画像が公開されていました。



 彩風さんと朝月さんふたりで醸し出すのとはまた違う雰囲気でとてもとてもとっても格好良いです。いや〜彩風さんも夢白さんも格好良すぎて、「好みのミュージカル決定の予感」をひしひしと感じます。


 彩風さんはワイルドな格好良さで、スーツ姿がとても楽しみですし、夢白さんはブロンドヘアーと赤リップがかなりお似合いで、いい女の雰囲気が今から漂いまくっています。


 スーツ姿の彩風さんが大好きなのと、今回の夢白さんから漂うような格好いい娘役さんが大好きなので、今回の別箱公演とても楽しみです。(チケットの神様お願いします。)


 ここに和希さんをはじめとする雪組生が加わる治安の悪い雪組が拝見できるの本当に楽しみで楽しみでどうしましょう???


 また、夢白さんは今まで彩風さんが組んできたタイプの娘役さんとは異なる雰囲気の娘役さんですが、かなりお似合いそうで今からドキドキしてしまいますし、新しいトップコンビ誕生の瞬間に、心が躍りまくってしまいます。



 さてはて、雰囲気のある先行画像を拝見し、プレお披露目公演にワクワクしてしまいますが、もう少しで「今の雪組」の集大成となる『蒼穹の昴東京宝塚劇場公演が始まります。

 また、11月21日の月曜日には、一度は中止になってしまった朝月さんのミュージックサロンが実施されます。

 有難いことにライブ配信も決定されたので、朝月さんwith和希さんと縣さんのステージをお家でしっかりと楽しみたいと思います。(救済措置+ライブ配信決定本当にありがとうございます)



 今の雪組も、新しい雪組も、そのときそのときにしか味わうことの出来ないかけがえのない舞台を、客席に座るひとりとして、大切に見届けていきたいなと思います。


 まずは、朝月さんのミュージックサロンが、そして『蒼穹の昴東京宝塚劇場公演が完走できますことを、退団者の皆様が無事に大階段を降りてこられますことを心の底より願っています。



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全ツの月組下級生と面白かったカテコについて


 月組全国ツアー『ブラック・ジャック 危険な賭け』および『FULL SWING!』にハマってしまい、(初日と今日でこれまたかなりお芝居とショーが進化していてびっくりしました)次に観劇できるのは福岡市民会館と日にちがあいてしまう事実に禁断症状が出そうなのですが、見ていただきたい下級生が多すぎるので、少しだけ羅列させていただきたいと思います。

(※今回は全ツに出演している&新人公演に出演できる103期以下を下級生とします)



 昨日も記したのですが、107期の一輝翔琉さんは、ブラックジャックの影を演じていらっしゃるので、かなり「分かりやすい」と思います。

 ただでさえ目を惹く綺麗な男役さんなのですが、月城さんのそばにいることはもちろん、表現のダンスが素晴らしすぎてとても目を惹きました。影に選ばれるだけある力強いダンスが上手すぎて惚れ惚れしてしまいました。

 一輝さんのキレキレダンスはお芝居でもショーでも浴びまくれるのですが、ショーのプロローグのニッコニコで可愛すぎる笑顔が本当に心の栄養素になるのでぜひ余裕のある方は視線をうろつかせて探してみていただけたら幸いです。





 はてさて一輝さんの目を惹く姿も凄いのですが、一輝さんの一期下に位置する108期の雅耀さんの目を奪われる率も凄くてですね。

 笑顔が素晴らしく良いのと、生まれ持った品格なのか気品なのか、台詞がなくても「そこに立たれているだけ」で恍惚と雅さんを眺めてしまう自分がいました。

 月城さんと海乃さん率いる月組は高貴な上品さが漂っていますが、そんな月組にとってもハマると言いますか、これは早くそのお声が聞きたいと思ってしまうほどには華やかさのパワーが凄かったです。




 105期の七城雅さんは月組の新人公演を観る派の方々には馴染み深くなってきたかな? と思うのですが、懐かしき暁さんの香り漂うお顔立ちで、踊るときの表情(特に口角のあたり)も暁さんに似ていて勝手に親しみを持ってしまいました。

 今回のウェーブがかった前髪が色っぽくて、とてもよくお似合いでした。上記ふたりの勢いが凄いことになりそうなのですが、その前に新人公演主演をとってほしいと思っている男役さんなので、ぜひ注目していただきたいです。



 あと、目を惹くと言えばもうひとり、106期の涼宮 蘭奈さんを挙げさせていただきたいです。手と足の使い方が抜群で、小顔でこれまた目を惹く男役さんなのですが、可愛らしい顔立ちが男役っぽくなっていて感動しました。
 一輝さんとともにロケットの最初に出てくるダンサーなので、比較的見つけやすいかなと思うのですが、涼宮さんのダンスもこれがまたとても素敵なのでぜひ見てほしいです。



 以上4名は『FULL SWING!』のプロローグ後の新場面「ラ・コンパルサ」(礼華さんと天紫さん中心で始まるところ)に出演されています。礼華さんと天紫さんの高身長で大人っぽい雰囲気に合わせる下級生男役たちのダンス、とても素敵でした。

 若手の男役の場面はアイドルちっくなものになりがちですが、今回の新しい大人っぽい場面が凄く良くて、彼女たちの成長にワクワクしてしまいました。




 娘役さんについては、まずは既に新人公演ヒロインを経験しているおふたりを。



 103期の歌うま白河りりさんはお芝居でも声の可愛さが際立っていて、コメディエンヌな部分も今回お見受けできました。ショーでのショートカットヘアーの鬘が似合いすぎていて天才かと思いましたし、美しさと格好良さを両立していて素晴らしかったです。

 白河さんの歌がもっともっと聴けるショーが待ち遠しくなるような、力強いエトワールコーラスも相変わらず最高でした。



 また、お芝居でも見せ場のあった106期の花妃舞音さんは、最近の月組にはいなかったタイプの可愛らしさを持たれている娘役さんで、出てくるたびに可愛いが止まらなかったです。

 相槌を打つだけでもとっても魅力的で、お芝居の花妃さんがかなり好きなのですが、全ツverの『FULL SWING!』ではジゴロのビューティーズに加わるなど見せ場があって、ショーでもとても可愛らしくて本当に素敵でした。



 そして新人公演ヒロインは経験していませんが、ピノコを演じている104期の美海さんは今回注目の的だと思いますし、ピノコがとっっってもかわいいのですが(滑舌も良くて本当に素晴らしかったです)気になった方はショーで踊りまくる美海さんもぜひ観ていただきたい所存です。
 小顔で首が長くてお人形さんみたいに目立つダンサーさんなので、ぜひショーでも注目していただけたら幸いです。


 さらに美海さんの同期の朝香ゆららさんもスタイルがお人形すぎるのですが、今回鬘がどれも可愛くてオペラグラスでロックオンしてしまいました。

 また、これまた同期の咲彩いちごさんはエトワールにて、白河さんとともに風間さんに負けない圧の美声を響かせているのでぜひ歌声を存分に浴びていただきたいです。



 そして大劇場verの『FULL SWING!』でも大活躍だった103期の羽音みかさんという月組の誇る長身美女がいるのですが、礼華さんなど背の高い男役さんと組んで踊るとき、そのスタイルの素晴らしさと鼻の高さが本当に美しくて素晴らしくて「娘役を選んでくださってありがとうございます」の気持ちでいっぱいになります。ありがとうございます。



 まだまだ紹介したい月組下級生で溢れているのですが、全員記してしまうので、泣く泣くここで切り上げます。

 そして月組の下級生たち、色気があってとても新公学年とは思えない方々が多いのですが、今のアダルティな月組ですくすくと成長している証拠だなと思うととても微笑ましいです。


 『FULL SWING!』はとにかく、あちこちの場面で下級生たちが登場しては全員で舞台を作り上げているので、ぜひあっちこっちと視線を動かしては、月組ひとりひとりの輝きを楽しんでいただけると幸いです。




 また、今回お芝居とショーともに真面目な作風なので、ご当地ネタを入れられる箇所がほぼ皆無なのですが、その分カーテンコールが面白いことになっていて、本日も大阪出身6人の挨拶が面白いのにそれを上回る勢いで月城かなとさんwith組長が面白くて大笑いしてしまいました。


(11月26日マチネは6人が言った挨拶を月城さんがまとめて言うやつだったのですがなんかもう月組生や客席のざわつき含め、意味が分からないくらい面白くておもしろいトップさんすぎました。映像に残らないのが悔しいほど面白かったです。)


 和やかでナチュラルユーモアに溢れた面白いトップスター月城かなとさんとその周りでマイクオフなのに声が聞こえてくるほど笑う楽しそうな月組生全員が愛しくて(カーテンコールまで幸せだった……)の気持ちになりました。素敵な舞台を今日もありがとうございました。



 ハマりにハマってしまった月組全国ツアー公演『ブラック・ジャック 危険な賭け』および『FULL SWING!』が、12月7日(福岡)の千秋楽まで無事に完走できますことを心の底より願っています。



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月組全国ツアー初日を観て


 月組全国ツアー『ブラック・ジャック 危険な賭け』および『FULL SWING!』が本日、梅田芸術劇場より初日を迎えました。


 月組全ツチームの皆様、初日おめでとうございます!


 そしてこの初日を先ほどまで観劇させて頂いていたのですが、「月組全国ツアーチーム最高〜!」の気持ちが止まりません。


 お芝居はTHE正塚先生な世界観にこれでもかというくらいひとりひとりが生きていて月組のお芝居の最高な部分が全面に出ていました。


 ショーは大劇場で2番手3番手を務めていた鳳月さんと暁さんがいないことにより、「また新たなる『FULL SWING!』」が誕生していて、(最下級生に至るまで月組生は最高……専科から参戦してくださっている凛城さんも最高……!)の気持ちで浸ってしまいました。




 まずはお芝居についてなのですが、モノトーンなセットと衣装で包まれる本作、渋さと格好良さとコミカルさが凝縮されていて、それを月組生が見事に表現していて、見応えたっぷりの作品に仕上がっていました。


 月城さんブラックジャック先生が格好いいことは分かっていたのですが、実際観劇すると本当に格好良くて感動してしまうほどでした。

 そして、月城さんの「その役になりきる力」が今回もこれでもかとばかりに発揮されていて、とっても魅力的なブラックジャック先生を演じていらっしゃいました。

 漫画原作だと分かる、コロコロ変化する表情やいつもより少し分かりやすいリアクション。見た目はクールで中身は熱い月城ブラックジャック先生が大好きすぎて困ってしまうほど、大っっっ好きなブラックジャック先生でした。



 海乃さんはアイリス役と如月 恵役の2役を演じられていました。早着替えというか早変わりというか、大変なはずなのに本当にそつなくこなされていて海乃さんはさすがの娘役さんだなと改めて惚れ惚れしました。

 また、アイリス役についてなのですが、海乃さんはツンとしたクール美女が本当に様になる娘役さんで、アイリス役がとっても似合っていました。

 強くて格好良くて凛としたアイリスは、月組の娘役像にぴったりとハマるようでしたし、恋人ケインを守ろうとする格好良さに好きが止まらなかったです。



 風間さんはケイン役を演じられたのですが、相変わらずお芝居の迫力と貫禄が凄すぎて、正塚先生の作品の中で生まれたのですか? と訊きたくなるほどには、作品の中の住人として存在していました。

 あふれる人間味が見事で、月城さんブラックジャックとの掛け合いの歌も本当に素晴らしくて、礼華さんとのバディソングもとっても良かったです。全部ベタ褒めしてしまうほど本当に全部良かったので、もう観てくださいとしか言えません……。最高のリアルでした。



 そして、ブラックジャックにはピノコが欠かせませんが、本公演では美海そらさんが演じられます。

 出番はそこまで多くはないのですが、もう当たり前のようにかわいらしくて、とっても印象に残るピノコでしたし、可愛すぎるピノコに励まされ褒められる月城ブラックジャック先生の照れた姿もかわいらしくてかわいらしくて。

 正塚先生の作品なのにも関わらず(かわいい……月城さんブラックジャックと美海さんピノコのかわいいが止まらない……)の気持ちになりました。思い出すだけで今もニヤニヤしてしまうくらいには本当にかわいいふたりでした。



 また、大抜擢と言えばブラック・ジャックの影を演じた107期の一輝 翔琉さんなのですが、いや〜本当に目を奪われる男役さんです。踊りに感情を乗せるのがとってもお上手で、演じながら踊るってこういうことだ……と感激しました。

 「かわらぬ思い」の歌は少し固かったのですが、歌の声質が良さそうなので、これからの成長に期待したいなと思いました。これからのご活躍がとっても楽しみです。



 礼華さんと花妃さんの初々しいかわいいカップルも、結愛さんのベリンダも白河さんのヨリンダも、月組生全員役作りがすごくてもっともっとひとりひとり記したいのですが、後日キャスト別に記します。


 脚本は好き嫌い分かれるかもしれませんが、本当に月組生ひとりひとりが素晴らしすぎましたし、専科からご出演の凛城さんもとってもとっても素敵でした。

 ラストに月城さんが歌う「かわらぬ思い」になぜか泣きそうになったのですが、低音ボイスに包まれて、本当に幸せでした。





 さてショーについてなのですが、全ツverの『FULL SWING!』は中詰をはじめ本当に新しいものになっていて、全ツverも最高〜!!! の気持ちが高まりまくりました。最高に大人っぽくて楽しかったです。

(そして凛城さんの月組への馴染みっぷりも凄かったです!)



 変更点として、暁さん中心のノマド(砂漠)の場面は礼華さんを中心とした若手場面になっていたのと、鳳月さんの場所は風間さんが、暁さんの場所は夢奈さんや風間さんをはじめとする男役たちで埋め、中詰がまったく別物になり、デュエットダンスが月城さんと海乃さん2人っきりのデュエットダンスになっていて、「本当に新しい『FULL SWING!』」になっていて、とても楽しかったです。



 特にジゴロの場面き風間さんと結愛さんを持ってきた三木先生天才すぎて感謝が止まりませんでした。最高が止まらなかったです。
 やっぱり風間さんはなんかもう観客をわくわくさせる天才だなと思いましたし、結愛さんの唯一無二の魅力的な娘役像が爆発していて本当に素晴らしかったです。


 あと、礼華さんがすっごいスターで、もう心を奪われてしまいました……。歌もかなり上手くなっていて礼華さんと天紫さんのゴージャスな同期ペアのシーンもあってわたしはもうわたしはもう…….!

 若手男役中心の場面なのですが、フレッシュキラキラではなく大人っぽい場面になっていてとっても格好良くて礼華さんセンターで男役率いていて格好良すぎて、スター誕生の瞬間を見た気持ちになりました。良すぎて心が満ちました。


 版権がゲット出来なかったマイウェイをはじめ中詰が別物になっているのですが、この中詰がこれまた本当に明るくノリのいい曲が使われていて「良い!」のでぜひ楽しみにしていて欲しいです。


 また、月城さんと海乃さんのふたりだけのデュエダンが大人っぽくて湿度が高くてお洒落でとっても素敵で、プロローグ後のフレネシー場面と同じくらい大好きでした。

 月城さんと海乃さんの美しさが充満するデュエットダンス、本当にうっとりしてしまって最高の夢心地でした。



 階段降りについてなのですが、

風間柚乃さんと白河りりさんと咲彩いちごさん】の3人エトワール → 【結愛かれんさんと天紫珠李さん】の同期コンビ → 【夢奈瑠音さん】の単独降り → 【礼華はるさん】の単独降り→ 海乃美月さん → 月城かなとさん


 の順番でした。
 結愛さんも天紫さんとともに階段降りしてくださったことが飛び上がるほど嬉しかったですし、風間さんがエトワールだと礼華さんの階段降りポジションがすごくて、拍手に力が入ってしまいました。


 また、『FULL SWING!』のエトワールがまた風間柚乃さんwith白河りりさん咲彩いちごさん(咲彩さんは大劇場・東京宝塚劇場の際にきよらさんの代役として抜擢されていました)だったことに泣いて喜びました。


 世界一元気の出るこぶしの利いたパワーあふれるこのエトワールが本当に大好きで大好きで、さらにパワーアップしていたように感じたのですが、もう元気でハッピーで健康になりました。本当にありがとうございました。



 もっともっとたくさん記したいのですが、早く帰ってナウオンに備えなければいけないので、また後日感想を記します。

 上級生はもちろんなのですが、月組の若手の活躍が素晴らしくて頼もしくて輝いていて、なんだかもう月組全国ツアー、始まったばかりですが、とっっっても楽しかったです。素敵なお芝居とショーを本当にありがとうございました!



 大満足だった月組全国ツアー公演『ブラック・ジャック 危険な賭け』および『FULL SWING!』が、12月7日(福岡)の千秋楽まで無事に完走できますことを心の底より願っています。


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星組『JAGUAR BEAT』に対するどうしようもない本音について


 以下、今回の星組公演のショー『JAGUAR BEAT』に対して、個人的に(やっぱり齋藤先生と合わないなあ……)という話を記すので、読みたくないなあという方はブラウザをそっと閉じていただけたら幸いです。











 さて、暁さんの星組大劇場デビューもあって、 基本月組しか観ない友人ふたりが、早速星組を観劇しに行きました。


 お芝居はふたりともかなり好感度高めで、それぞれ「礼さんのディミトリが〜」 「舞空さんのルスダンが〜」 「やっぱり礼さん本気で歌が上手くて〜」 「星組の下級生で気になる子を見つけて〜」と、楽しそうに感想を述べてくれました。


 しかしながらショーについての感想になると、 友人Aは 「お芝居の涙が引っ込む、ジェンヌさんの魅力が演出と衣装と電飾で伝わってこないめちゃくちゃなショーだった」と述べ、 友人Bは「派手派手派手で、 一周回ってにぎやかで楽しかった」と述べました。


 同じ回を隣の席で観た友人たちが、ここまでショーに対して両極端な感想を持つのだと驚きつつも、やっぱり意見が真っ二つに分かれるんだな……としみじみ感じました。



 そもそも感想というのは、その人の主観に基づくものなので、バラバラで当たり前だと思うんですね。

 だから、 誰かにとっての好きなショーは、誰かにとってのつまらないショーだし、誰かにとっての面白かったショーは、誰かにとっての取っ散らかっているショーなわけで、観客全員が100%満足できるショーなんてこの世にはないんだということを、 宝塚を好きになってから身をもって痛感しています。


 実体験ですが、 大劇場でも映像でも繰り返し観ていた自分の大好きなショー作品を、つまらない駄作と評されたときの衝撃とかショックはなかなか忘れられないものです……。



 だから一概に、あまり悪い方の感想は記したくないのですが、現時点で2回観劇済みのわたしは、今回のショーが今の所どうしようもないほど合わなくてですね……。「久しぶりに、うっと目を細めたくなるショー作品だな」と感じています。


 端的に言うと、衣装をはじめとする色彩はもちろん、「斎藤先生の駄々洩れすぎる趣味が見ていられないショー作品」だと思っていて、最近で言うと『NOWZOOMME』(齋藤先生演出の望海さんのコンサート)にて、こういうものが観たいと本気で思われているのですか??? という戸惑いにも似たものを感じました。


 個人的に、望海さんのコンサートはあんなにも戦隊モノやコントに時間を割かず、もっと宝塚らしくてクラシカル、もしくは男役の魅力あふれるものに仕上げてほしかったですし、単純に宝塚の曲にもっと時間を割いてほしいな……という気持ちになったのですが、あれもかなり 「斎藤先生の趣味」が演出のあちらこちらにあったように思えます。


(真彩さんがゲストで登場した際の「ランベスウォーク」や 「私が踊るとき」のデュエットなど、こういうの! こういうのでいいの! こういうシンプルなのがいっぱい観たいんだよ! と思ったあの歯がゆさが懐かしいです……。)




 話が脱線しましたが、 『JAGUAR BEAT』 も、 本当に、「演出家が誰かを知らずに観劇しても斎藤先生だと分かる」ほどには、隠すことのできない、隠すつもりもない 「サイトウヨシマサ先生のつくるショー」でした。


 齋藤先生の趣味とは「合わない」確率が高かったのですが、今回は特に「齋藤先生の趣味とセンスを引くことなく加算し続けまくったショー」だったので、齋藤先生の趣味と合わないわたしにはどうしようもなく合わないショーでした……。


(こんなことを記すと非のない星組の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいになります。本当にすみません。)



 宝塚のショー作品は、出演者たちの個性とは別に 「演出の先生の個性」がかなり目立ちます。(これはお芝居の演出でも同じことが言えるのですが)

 ひとりの先生が場面や脚本や演出全般を手がけているので、その人の色が出るのは当たり前のことだと思います。


 そして、この「先生ごとに異なる豊かな個性」が、宝塚のショーの良いところなのですが、「その先生の個性や趣味の主張が激しすぎる」ときがありまして……。今回のショーでは、特にその主張を感じてしまいました。


 「個性と趣味の主張」も、1作品に2場面程度ならいいのですが、今回のように(ストーリー仕立てだからなのでしょうか) 全場面斎藤先生の個性が押し出されていると、「合わない」人間には逃げ場がなかったです。


 さらには、こんなにも個性的で魅力的な星組生がいっぱい在籍していて、それぞれ出番も多かったのに、わたしの『JAGUAR BEAT』 初観劇の感想は 「斎藤先生のショーすぎる」というものでした。


 素晴らしすぎる礼さんの歌声や舞空さんのスタイルの良さや瀬央さんの衣装の着こなしや暁さんのダンスの上手さや極美さんの成長ではなく、 真っ先に「斎藤先生のショーすぎた……。」という、生徒さんたちを凌ぐ大きな感想を持ってしまいました。


 『JAGUAR BEAT』は「斎藤先生のショー」だということが目立ちすぎているため、星組の皆様の素晴らしさとは関係なく、斎藤先生の趣味やセンスに「合う」か 「合わない」かで、作品が「好き」か「苦手」かも決まってしまうように感じました。


 そして先述のとおり、わたしはこのセンスに 「合わない」 タイプの人間なので、(いやなんでこの場面がこんな……)と思うことの連続でした。


 もちろん全場面が 「合わない」 わけではなかったですし、舞空さんはトップ娘役になってから1番ショーで出番があった作品なのではないかな、と嬉しかったですし、斎藤先生の退団者への思いやりも感じました。


 ですがやっぱり、「斎藤先生色」が目立ちすぎているなあと感じざるを得ませんでした。


 宝塚には「スミレコード」というものがありますが、退団した演出家の先生方が頻繁に口にするように、宝塚の演出は結構、「OK なゾーン」 が広いです。


 「個性」というのは大切なものなのですが、ひとつの作品の中で演出家の先生の個性の濃さに行き過ぎることがあるのならば、それを止めてくれる「ブレーキ係」のような人を用意しておいてほしいな……と、「合わない人間」だからこそそう思ってしまいました。


(しかしながら、逆に齋藤先生と合う方々にとっては、とっっっても楽しいショー作品だと思うので、今回の意見は合わない人間の戯言だと捉えてくだされば幸いです)



 さてはて、『JAGUAR BEAT』 は引き算や緩急がない分、次々といろんな星組生が歌い踊り、たくさんの組子が総出で活躍してくださいます。

 また、 星組の皆様がこのショーを楽しんで取り組んでいることがひしひしと伝わってきます。



 当たり前ですが、大劇場には、文句を募らせるためではなく楽しむために、ジェンヌさんの眩しさを浴びるために足を運んでいます。

 『JAGUAR BEAT』 の斎藤先生の演出の「趣味や感性やセンス」に寄り添うことは難しそうなのですが、まだ観劇予定がある『JAGUAR BEAT』を、これからはもっと星組生のことだけ考えて楽しめるようになりたいと思っています。



 最後に、『JAGUAR BEAT』というショーが、人生で一番思い出深い作品になるという方もいらっしゃると思います。今回記したものは本当に個人的な感想なので、どうかお気になさらないでくだされば幸いです。



 いろいろ思うことはあるショーなのですか、舞空さんがいつも以上にとびっきり可愛らしく見えるショーだとも思っていますし、そんなふうに今回のショーでの星組生の良さをどんどん前向きに見出していきたいなと思います。



 ネガティブな話を長々お読みいただきありがとうございました。ビカビカな電飾に負けない星組生の輝きをひとりでも多くの方が浴びれますことを心の底より願っています。


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