ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

星組新人公演中止の話

 昨日も触れたのですが、星組の公演中止延長に伴い、新人公演の中止がさらりと発表されました。

 いつもいつもさらりと新人公演中止が発表されてしまい、仕方ないことだとは思うのですが本当に悲しいです。


 新人公演主演を射止めているのは咲城 けいさん。
 新人公演ヒロインを射止めているのは詩 ちづるさん。

 
 ふたりとも、新公主演・ヒロインは今回が初めてです。
 咲城さんはこの公演の後で雪組に組み替えします。月組から組み替えしてきた詩さんは、星組大劇場公演に出演するのは今回が初めてです。


 雪組の戦力としてこれから活躍するだろう咲城さんと、星組の戦力としてこれから活躍するだろう詩さん。
 ふたりはこれから、目立つお役も増えていくでしょう。責任ある立場になっていくでしょう。そのステップとして、「舞台の感覚」を、「真ん中に立つということ」を「みんなでひとつの作品を作り上げるということ」を新人公演で学んでいかなければいけません。


 ムラと東京それぞれ一回しかない新人公演に向けて、研7までの生徒さんたちはがむしゃらに努力し、忙しい中、たくさんの工夫をしながら切磋琢磨していきます。それが直前になって中止になるということがどういうことなのか。


 月組の例にはなるのですが、ピガール狂騒曲の新人公演が中止になった際、新公主演の礼華さんは「悔しすぎて大泣きした」ことを後にラジオで語ってくれました。中止から一年以上経ってから出演したビバタカラジェンヌにて、そのエピソードをお話してくれたことをよく覚えています。


 大劇場公演にはそういった感情を微塵も見せなかった礼華さんが、誰のせいでもないと言い聞かせながらも悔しくて涙を流していた。わたしはその話をラジオで聞きながら、とても切ない気持ちになりました。


 また、107期生さんたちの休演が多いことも、この不安定な情勢が絡んでいるのだろうと思わずにはいられません。


「公演出来ることは当たり前ではない」と多くの方が口にするようになりましたが、「公演出来ることが当たり前」の未来を待ち望みたいです。



 気の利いたことなど何も言えませんが、下級生たちのやる気が削がれることがないよう、星組東京新人公演はどうか。どうか無事に開催できることを心より願っています。




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