ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

月組『ブエノスアイレスの風』感想と暁さんと風間さんの話


 マチネは現地、ソワレは配信ということで、月組DC公演『ブエノスアイレスの風』堪能日をひとり勝手に開催していたのですが(気分はマチソワ)

 DC公演、お芝居の何もかもが青年館ホールよりさらにパワーアップしすぎていて、「ひょえ〜」ってひっくり返りそうになりましたし、パワーアップしている芝居の圧で軽く泣きました。
 月組を観ると、よく芝居の圧で泣くんですが、 なんかもう感情が持っていかれて心が震えて勝手に涙が出るという。 (そんな月組が大好きです)


 DCでは天愛るりあさんも復帰して、別箱フルメンバーで挑むブエノスだったわけですが、も〜とにもかくにも最高でした。


 月組としましては、『チェ・ゲバラ』くらい渋い作品ではありますが、月組のお芝居大好き人間としては食い入るように観劇しました。こういう話をきちんと成立させてくれるから月組への信頼感がまた爆発してしまいましたね。(爆発してしまいましたね)


 月組生がダルレークあたりから格好いいを突き詰めていてですね、極めていく格好良さに終始心が奪われました……みんな哀愁が漂っていてたまらないです。(一生ついていかせていただきます)



 主役の暁さん、キラキラ属性に月組の渋い色気が乗っかって、改めて最高傑作みたいな男役すぎません???
 本作、歌が少なく、晴音さんと暁さんしか歌わないのですが、それでも満足できるほどには暁さんの歌が上手い〜(晴音さんも当たり前のように上手い)
 天紫さんとのキレキレタンゴも毎回息を止めて観てるんですがキレキレすぎて格好良い……暁さん組み替え前にこの二人が組んでくれて嬉しい……。あとなんか喧嘩強いのに優しい男はやっぱりずるい……ニコラスが好き。(ニコラスが好き)


 二番手役の風間さんは毎回、「この役を演じるために産まれてきました」とばかりの、その役になりきる天才なので。あと、妹巻き込む良くない男なのに風間さんのキャラ作りが天才すぎて憎めない……危うさを孕んでいて憎めない……。
 風間さんと花妃さんの兄妹ペアは、「新たな最高の組み合わせが出来てしまったな……」と口元をおさえてしまうし、兄妹なのにめちゃめちゃドキドキする芝居をしていて、わたし自分のことのようにドキドキしてしまう……。何回観ても同時にコップ煽るシーンが大好きです。


 今回雪組からやって来た彩海さんは、風間さんが「なんでそんな殴られ役上手いの?」って訊くのが分かるほど、殴られ役というかチンピラというか、親不孝な若者役が似合っていて、晴音さんとの掛け合いが最高だし、やっぱり暁さんと息ぴったりの殴られている場面が「上手すぎて名シーン」なんですよ。彩海さんのお芝居大好きなので、月組に来てくれて、新しい風を吹かしてくれて、とても嬉しいです。


 礼華さんと羽音さんの異次元スタイル長身ペアも相変わらずとてもお似合いで、すらっとしたふたりの高貴な立ち姿が好きすぎるんですが、髭の礼華さんの落ち着いた演技が好きだし、羽音さんの「ヒロインです」感が本当に……。比較的派手な掛け合いの多い演目のなかで、静かな掛け合いをするふたりがすごく好きだった……。(とくにウエイトレスが紅茶を運んでくれるときに下向く細かい芝居が大好き)フィナーレ含め、本当にお似合いすぎて一生一緒にいてくれや。


 『All for one』の新人公演大好き人間としては、蓮つかささんと結愛かれんさんがペアで踊る姿を見ると、「あ〜好きペアのダンスたまらん〜」ってなります。今回ふたりとも目立つ役ではないのですが、隙あらば私たちの目線を奪うふたりの存在感に今日も惚れました。(ダンス上手すぎてもっとライト当ててあげてほしい)
 目立つ役ではないと言いつつ、結愛さんのダメな管理人具合が可愛いし(絶対にモテる)蓮さんの迫力ある明瞭な芝居が「わたしはこの人を観るために月組を観ている」と思わせてくれるほど大好き……。


 あと、暁さんと彩路さんのちょっとクスクス出来ちゃう掛け合いとか(彩路さんの通る声は蓮さんと同じくらい好き)清華さんと天紫の迫力ある姉妹喧嘩とか、いろんなペアの場面がどれも好きで好きで好きで……。(月組が好きだ)



 たくさん好きなペアがあったんですが(隙あらば踊るタンゴもどのペア見るかめちゃくちゃ迷ったし一輝さんは華がありすぎる)暁さんと風間さんについて記さないわけにはいかないですよね。(いかないですよ)



 本作品で恐らく最後の共演となるだろう暁さんと風間さん。(さみしい)



 暁さんと風間さんは、持ち味やテイストが全く違っていて、 ふたりが合わされば、デコとボコがぴったりハマるようなしっくり加減。


 ナウオンで風間さんもおっしゃっていたのですが、 暁さんと風間さんのガッツリお芝居って、本当に少なかったんですよ。 持ち味の違う二人の実力が拮抗しすぎていて役代わりも多かったですし、 ちょいちょいは絡むけれど、 「メインで絡む相手ではない」 でした。(暁さんの抜擢が早すぎて、下級生の場面で絡むことも極少だった)

 だから最後に、 「ブエノスアイレスの風」 で 「ガッツリお芝居」が出来て本当に良かったと思いますし、この二人を引き剥がすのが勿体ないことを、改めて大きな声で叫びたいです。



「暁さんと風間さん引き剥がすの、本当に勿体ないッ!(とても大きな声)」



 月城さんと暁さんの持ち味の違いによるしっくり加減も素晴らしかったので、暁さんの組替えはあと2作ほど後でも良かったのでは? と思わずにはいられないのですが、 恐らく 「星組の人事問題」 が関わってくるので、致し方ないんですけれども。けれども、暁さんと風間さんの組み合わせはまだまだ真新しくて、勿体ないなあ〜ってなりました。


(宝塚人事部の先見の明は、我々が太刀打ちできないほど凄いと100年越えの歴史で物語っているので、新しい月組、 新しい星組が最高になることは確約済みなのが救いです)




 今回のナウオンにて、暁さんが「風間なら私が何をしても大丈夫だから〜」みたいな信頼の言葉を発していて、「本当に良い関係のふたりだよ……」ってなりました。


 暁さんはご存知の通りかなりの早期抜擢で、研1の頃から新人公演でも本公演でも大活躍。先輩を抜かしての抜擢続きだったので、先輩に頼ることもなかなか心苦しかったと思うのですが、そんな暁さんの口から「頼りになる」と言わせる下級生風間さんの存在は、暁さんにとってどれだけ心の支えになってきたんだろうな……なんてセンチメンタルなことも感じてしまったりするわけで。(わたしは最近ブエノスのナウオンで普通に泣いてしまう)


 風間さんも、エリザベートの頃から抜擢続きで、その実力ゆえにエリザの代役公演でルキーニを任されることになったわけでね。(※当時二番手の美弥さん休演によるもの)
 貴重な代役公演を観劇したことは今となっては良い思い出なのですが、風間さんが後に当時の話をするとき、「落ち着いて見えてもメンタルやばやばのパニック状態」だったらしく、それを裏で支えてくれていた人たちの中のひとりが暁さんという……。(この話は何度聞いても泣く)


 このふたりのエピソードを聞くたびに「良い関係だなあ……」と思いますし、月城さん鳳月さん夢奈さんも加えた5人でリモートゲームで繋がってるのも、「上下関係なく仲良くなれる雰囲気最高だなあ……」って親のような気持ちで安堵してしまいます。


 そんな、舞台の上でも舞台の裏でも良い関係を築いていた暁さんと風間さん。互いの良さを引き出し合うふたりは今日も、相反する互いの個性を活かしながらわたしたちを魅了してきましたね……。


 再会の場面最高だし、なんと言っても隠れ家にやって来てからの舞台が……。下級生みたいにキャピキャピすることも多い二人が今回は真剣なやり取りをする役柄で……なんかもう泣くしか出来なかったですね。(途中からずっと涙が落ちる)


 今日の二人も本当に素晴らしくて、泣きながら眺めていたのですが、いつかこの二人が何かのカタチで共演することがあればいいなと思います。
 ふたりが顔を見合わせて楽しそうにしているのが大好きなので、何かしらでね。何かしら、共演があれば泣いて喜びたいです。(その日が来たら大泣きして喜びます)
 


 無事に千秋楽を迎えて欲しい気持ちと、暁さんとのお別れが待っているので千秋楽が来てほしくない気持ちが半分半分ですが、やはり、このご時世に無事に千秋楽を迎えてほしい気持ちの方が勝るので、寂しいけれど、 暁さん率いる月組生が元気よく、 千秋楽の日を迎えられることを祈ってます。


 ブエノスアイレスの風、寸分の隙もない月組生全員のお芝居が最高でした。有給取ったので千秋楽もお邪魔するのですが、月組の暁さんとのお別れに泣いてしまうんだろうな……と今から覚悟しています。(フィナーレの暁さんを囲む月組生は千秋楽でなくてもわたしたちを泣かせにかかる)


 ブエノスチーム、明日は休演日なのでゆっくりして欲しいですし、RoNチームは無事に明日の千秋楽が迎えられますように。


 月組の皆様、楽しい週末をありがとうございました!


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