月組配属からおよそ10年。 最下級生の頃から、ずっとずっと活躍し続けた暁さんの、 月組生最後の公演が今日、幕を閉じました。
今日の千秋楽は、 「月組の暁さんをこれで見納め」 というギアが入ってしまい、 客席に座ってからずっと涙を流しっぱなしでした。
研ぎ澄まされた芝居の熱量にも泣いていたのですが(暁さんと風間さんのハグの力強さが凄かった)
暁さんがフィナーレ最後の歌を歌い出したときから涙声になっていて、いつもより声が小さくて、ついには声が詰まって歌えなくなってしまい、わたしも更に泣きました。目の表面よりももっと奥から、めちゃくちゃ熱い涙がこぼれて止まりませんでした。
だけど暁さんの声が詰まったときに、客席全員があたたかな拍手をして、そのあと月組生たちが暁さんにハグをしていく、あれはまさしく愛しかない空間でした。
でも暁さんが格好良く涙を拭い、また格好良い暁さんになったのも凄く良かったです。
そして副組長・夏月さんによる挨拶にて「暁さんの組み替えのことについて」触れたときわたしはまた泣いていたんですが(月組生も俯いたりしていた)暁さんの挨拶に泣き笑いしながら、月組ジャンプのときには月組生がみんな笑顔で眩しかったです。
彩海さんが組み替え後初の月組ジャンプだったので、「あみちゃん分かる?」って暁さんが訊いたんですが、蓮さんが間違えて(というか反射的に)「はい」って返事していて(蓮さんは暁さんより上級生)あれはとてもハッピーな空間でした。(月組ジャンプは笑顔の源)
お芝居の暁さんはとても格好良くて、カテコの暁さんは相変わらずかわいくて、月組生としての暁さんとのお別れをしたわたしは、(一生分の涙が出たかもしれんな……)と思いながらふらふらと劇場をあとにしました。
帰るときは、月組の暁千星さんが本当に大好きだったなあ、と物思いにふけながら夜道を歩きました。
昔の暁さんは、とても可愛くて、ブエノスのニコラスという男くさい役を演じるなんて、想像も出来なかったです。
下級生の頃から抜擢され続け、その愛嬌のある笑顔でたくさんの人に愛されたらこそ、「可愛いイメージ」が強かった暁さん。しかし、BADDYのかぼちゃパンツが格好良くないことを自分で喋ったり、ずっと「格好いい男役」に暁さんは憧れていました。
イメージを脱却するために、たくさんの葛藤があっただろう暁さんも、学年が上がるにつれ、殻を破り、ついにはニコラスを演じ切るまでになったことを、今日改めて、とても嬉しくて思いました。
わたしは暁さんが月組トップスターになるのを願ってきましたが、「予定通りいかない、番狂わせは面白い」と、某有名ミュージカルの歌にもあるので、未練は捨てて、暁さんがいつか星組トップスターに駆け上がれることを願おうと思います。
泣きすぎてスッキリしたのか、千秋楽を終えた今は、月組で培ってきたものをいっぱいに抱きしめた暁さんが、星組で輝く姿を応援したいな、と心から思えるようになりました。
月組で、嬉しいことだけではなく、苦しいことも悲しいこともたくさんあったと思うのですが、その果てに今、こんなにも格好いい男役になっていることを誇りに思って欲しいですし、どうか星組に行っても、月組のときと同じように、楽しそうに舞台に立っていただけたら幸いです。
このご時世に東京・大阪で中止になることなく公演が完走できたことにお疲れさまを言いたいです。 『ブエノスアイレスの風』 に出演された皆さま、本当におめでとうございます。 そして、 素敵な舞台をありがとうございました。
組み替えして来られた彩海さん含め、月組の皆さんが大好きです。そして、星組に組み替えする暁千星さんのことがこんなにも大好きです。
ブエノスアイレスの風、最高の千秋楽でした! ありがとうございました!