博多座にて、念願の『ガイズ&ドールズ』を観劇させていただきました。
博多座は月組公演『川霧の橋』観劇以来なのですが､相変わらずどの席からでも舞台が見やすい最高の劇場で、「見えないな〜」という悲しい気持ちにならないところが最高です。
チケットはこの1回のみだったため、集中して観劇させて頂いたのですが、本当に素晴らしくて、「良いものを見た……」と、恍惚としてしまいました。
井上芳雄さんの、スピーカーから広がるような大きくて芯のある頼もしい歌声が大好きなのですが、「あ〜やっぱり井上芳雄さんは最高」と、原点回帰したような気分になりました。
たくさんの若手ミュージカル俳優が活躍の場を広げていますが、やはり井上さんには第一線でずっと活躍して欲しいな、と。
そう思わせる魅力満載の歌声でしたし、東宝版エリザベートも、博多座にて井上さんトート回を拝みに行くため、チケットをもぎ取りたいと思いました。
また、本作は明日海りおさんと望海風斗さんの共演となったことでも、宝塚ファンから注目の的だったわけですが、
「二人それぞれ、最高のサラとアデレイドだ〜！！！」
と、興奮してしまいました。
も〜すごかったです。おふたかたとも、真逆のベクトルですごく素敵で、 わたしたちを男役で魅了してきた方々は、 女役でも魅了してくるのだ……とひれ伏してしまいました。綺麗で可愛くて格好良くて面白くて最高だなあ〜！
本当に最高のミュージカルだったことをまず前提として、これは皆様のネタバレ含む感想を読むのを我慢してきた私だけが少し戸惑ったことだと思うのですが、コロナ化でもがっつりキスシーンがあることに「そうなんだ！！？」と、なりました。（コロナ化以降、外部でもキスをしているふりの演出になっているものが多かったので、ガイズもそうだと思っていました）
構えてなかったので、「あっ……！」と、声こそ出さなかったものの生唾飲んでしまいました……。野生児みたいに、ごくって喉が鳴ってしまいました。
衣装が宝塚でおなじみの有村淳先生だったことや、 宝塚OGの方々の多数の出演などもあり、結構宝塚感覚で観劇に行った節もあったので、端的に言えば油断していたのですよ。
それがどっこい、明日海さんはキスシーンがガッツリあるし、 望海さんは惜しみなく肌が見えていて、「あ、そうでしたわ、 これは外部ミュージカルでしたわ！！！」 と、なんだか、宝塚時代にはお見かけしないお二方の姿に拝見しては、慌てて顔を覆ってしまいそうになりました。（勿体無くて覆えなかったけれども）
毎週と行っていいほど宝塚を観劇していると、 外部作品の ｢スミレコードは存在しない事実」 に、 こんなに「あわあわ｣ してしまうんですよね……。とくに元男役の方には余計この感覚がありまして。
なんだかこう、「え、見ていいんですか？ あ、わたし、目つぶっときましょうか？？？」というような気持ちになって、 心が動揺しては落ち着かなくて、男子中学生みたいにそわそわしてしまうのですよ。
良い大人なのですが、舞台はドラマと違い、公演数が凄まじいものもあるので、舞台のキスシーンはフリでもいいんじゃないかな〜なんてことをいつも思います。（※舞台のしっかりキスシーンが好きな方々すみません）
いやはや、宝塚のスミレコードという存在は、個人的には本当に有り難く、これからも末長くスミレコードな宝塚と仲良くしていきたい所存です。
とにもかくにも、スミレコード慣れしている人間にとっては、いろんな意味でドキドキしっ放しの公演だったわけですが、演者さんは勿論のこと、 衣装や舞台装置やスタッフさん。 すべてが最高到達点に達している、心躍る素晴らしいミュージカルでした。
個人的には、宝塚時代にいつも目を奪われていた輝生かなでさん (月組・99期・愛称はあちくん) が相変わらず目を惹く輝かしい存在だったこともとても嬉しかったです。 美女がキレッキレなダンスを魅せてくださるミュージカル本当に最高だなと改めて思いました。
こんなに素敵な公演が帝国劇場で長期間中止になったこと、著作権の関係で配信及び円盤発売がなさそうなことが本当に辛い点ではあるのですが、ここまでの大好評公演、また近いうちに再演が決まりそうな気がしています。
その際には、この素敵なキャストがまた再集結してくださったら嬉しいなと思いました。
わたしはもう観劇することが出来ませんが、このまま無事に、千秋楽まで上演できることを心の底より願っています。
改めまして、『ガイズ＆ドールズ』に関わる全ての方々。こんなにも素敵なミュージカルを上演してくださり、本当にありがとうございました。大大大大、大満足で、とっても幸せです。ありがとうございました！
