ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

雪組のとある退団者について思ったこと


 いつの話だと思われそうなのですが、ずっと雪組公演『蒼穹の昴』その他配役発表と、本公演での退団者の発表について触れられていなかったので、今更記させていただきたいです。



 まず、その他配役をしっかり眺めた感想として、原作の物語上仕方がないのですけれど、 雪組娘役の多くが女官もしくは役無しなところに項垂れました。 いや、分かっていたのですけれど、実際目にするとやはりショックですね……。

 ですが、役がなくても歌やダンスで魅せられるところが宝塚なので、娘役の出番は原田先生の力量にかかっていると思います。どうか、宝塚らしい素敵な演出をよろしくお願いいたします。



 また、メインキャストでもおかしくない西太后が、 どこまで宝塚版の物語に顔を出してくるのかが分からないのですが、西太后役が一樹千尋さんっていうのが強すぎて最高だなと思いました。最高の配役だと思います。


 登場人物が漢字ばかりで、原作未読の人は???だと思うのですが、役柄の説明の際に専門用語を用いなければならない役が多すぎるので、もう少し先に公開されるだろう人物相関図を待っていただけたら幸いです。




 そして、集合日にいつもつきまとってくる退団者の発表なのですが、今回は雪組を彩る素敵な娘役さんが3名、新たに退団されると発表され、 既に発表されている朝月さん含め、本当に寂しくて仕方ないです。(退団されるのは以下、4名の方々です)


千風カレンさん (90期)

朝月 希和さん(96期)

羽織夕夏さん ( 100期)

花束 ゆめさん (103期)




 他組のファンでも絶対に知っている(と個人的には思っている) 4名の娘役さんが退団されるのが本当に悲しいです。 しかも、蒼穹の昴は上記の通り、「ほぼ娘役の役がない演目」です。


 その公演での退団は非常にさみしい……。特に花束ゆめさんについては、今回役がついていないので、この演目で退団されるのが本当に悲しいです。


 本当に悲しくて、数年前の雪組に「どうにかならなかったのか」と問いただしたいくらいには扱いが悪かった花束ゆめさんは、103期の首席でした。

 個人的に「花束ゆめ」という名前が、天才がつけたのかと思うほどセンスある素敵なお名前だと思っていて、そしたら歌もダンスもお上手なオールマイティー娘役。


 重宝してほしい! という願いは叶わず、本公演どころか別箱公演でもなかなか役がつきませんでした。
 配役発表のたびにもどかしい感情をいつも抱えていて、新人公演ヒロインが回ってきたらな……と願っていたのですが、そう上手くはいきませんでした。



 歌もダンスも上手なオールマイティータイプな彼女に、他に何が必要なのだろう。と、いつも頭を抱えていたわけですが、 ついに退団という道を選ばれてしまい、 「雪組プロデューサーどうにか出来なかったの……」と、がっくりしてしまいました。


 直近で退団される花組の音くり寿さんや、月組の晴音アキさんなど、トップ娘役にはならなかったけれど、その実力ゆえに舞台上で大活躍する娘役さんたちがいます。
 お二方の退団もとても寂しいのですが、お二方は、「その実力を惜しみなく発揮できる場面」が、とても多く、振り返ってみてもたくさんのシーンで素敵な歌声やお芝居やダンスを披露してくださいました。


 花束さんは、そうなっても良い娘役さんだったと思っていただけに、今回の退団は本当にショックでした。



 昨今の雪組は主席のジェンヌさんを多く揃える傾向があり、 音彩唯さん (105期) 華世京さん (106期) 白華さん (107期) と連続で首席のジェンヌさんを獲得しています。

 そして、この3名は雪組公演の中で早期に抜擢されている印象を受けます。先日、本公演の新人公演主演に華世さん、ヒロインに音彩さんが選ばれたことからも、早期抜擢をとても感じました。


 実力ある下級生たちの早期抜擢は大賛成だからこそ、花束さんも実力に見合う抜擢を受けて欲しかったな。と、ちょっとセンチメンタルになってしまいました。



 誰が悪いわけではないのですが、もっともっと、宝塚の舞台にて、花束ゆめさんという素敵な娘役さんの活躍が見たかったな……と思わずにはいられません。

 宝塚にとって、在籍するジェンヌさんたちは「宝」そのものです。実力ある下級生が埋もれないように、たくさんの人に見つけてもらえるように、定期的にバウ等で下級生中心の舞台が増え、「勿体ない退団」が減ったら、こんなに嬉しいことはないと改めて感じました。



 『蒼穹の昴』では花束さん同様、役のない下級生がたくさんいますが、どうか舞台上で活躍できる素敵で華やかな場面がたくさんありますことを、やり甲斐のある場面があることを、心の底より願っています。

 

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