ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

海乃美月さんの任期について


 カレンダーや上級生のトップ娘役であることから、3作目にて退団されるのではないか、と噂されることがとても多かった海乃さん。そんな憶測外れたらいいのになあ、でも可能性は高いよなあ、と。


 心の中にはいろんな感情があったのですが、ギャツビー大千秋楽から1週間が経過しても、退団発表がない。全ツの集合日も迎えたけれど発表がない。



 ということは、取り敢えず、ひとまずは、応天の門での退団は無しだと思っていいのかな、と。「やったー!!!」と拳を突き上げたいと思います。


(こんなに安堵した後退団発表があったら大泣きしてしまうんだけれどどうしようかな……)



 去就を考えるのは寂しいのですが、寂しさに対する覚悟も必要なのでつい思考を巡らせてしまうわけなのですが。娘役さんの任期は「男役さんの任期を推測しなければ始まらない」と個人的には思っています。



 ①月城さんの任期が5作の場合、海乃さんも同時退団


 ②月城さんの任期が6作以上の場合、海乃さんは4作〜5作目で退団



 パターンとしては、おそらくこの2つだと思います。


 月城さんと海乃さんはラスパでもダルレークでも川霧でもロマ劇でも「恐ろしいくらいお似合いのトップコンビ」であり、それゆえに「同時退団」を望まれる声が多いな、と感じています。わたしもこのお二人が中心になって織り成す月組の舞台が大好きです。


 ですが、わたしは同時退団にそこまでの魅力を感じないことと(トップ娘役単独のサヨナラショーが好きなので)月城かなとさんに演じさせたい作品が劇団にはたくさんあると思っているため、②だと推測しています。


 暁千星さんが星組に組み替えしていなければ、①の可能性も高いのかなと思っていたのですが、暁さんは星組の事情により「予定より早めの組み替え」をされたように思っています。


 それでも月組が大丈夫だったのは、①月城さんが5作以上は担ってくださるからなのかな〜と個人的には感じました。



 月組は生え抜きトップスターが多いにも関わらず、朝美さん、暁さんとトップ候補の月組生を他組に組み替えさせてきました。おふたりを組み替えさせても大丈夫だと思える月組生え抜きトップ候補と言えば風間柚乃さんです。


 これはあくまで予想ですが、次は「月組出身の男役さんが生え抜きでトップになりそう」かつ、「2025年のアンバサダーでもある風間さんは組み替えしない」だろうことから、「風間さんが次期月組でトップスターになる」可能性が高いと思っています。


 そして、風間さんが次期月組トップスターならば、「月城さんが7作ほど月組トップを務め、いい頃合いでバトンタッチが出来る」ことになります。


 月城さんが7作で海乃さんが4作退団の場合、彩みちるさんや天紫珠李さんがトップ娘役となり月城さんと同時退団。その後、風間さんときよらさんが同時就任。月組にはなかなかない綺麗なカタチだと思います。



 このカタチをずっと思っていたのですが、最近は鳳月杏さんが月組次期トップになる可能性についても、少し考えていまして……。例年、上級生2番手は寂しいことに早めに退団されてきましたが、鳳月さんは2023年も宝塚にいてくださりそうなのです。


 その場合、月城さんと海乃さんは①の同時退団。鳳月さんが彩みちるさんや天紫珠李さんと同時就任。3作ほどで同時退団。その後、風間さんときよらさんが同時就任。これまた月組にはなかなかない綺麗なカタチだと思います。



 他組からの組み替えを考慮しないパターンで記したのですが、宝塚でそんなことあるわけはないので、上記すべてわたしの妄想です。



 話が逸れたので元に戻すのですが、海乃美月さんは月城さんが長期の場合4作〜5作目での退団。月城さんが5作目で退団の場合同時退団だと思います。



 でも、こんな、海乃さんの任期について想いを馳せられるのが、個人的には奇跡的なことだと感じています。



 わたしは2018年頃、海乃さんが退団するのではないかと心配した時期がありました。

 次期トップ娘役に美園さくらさんの就任が決まったこと。2019年のショー『クルンテープ 天使の都』を怪我で全日程休演をされたこと。

 そういうたくさんの心配要素があって、勝手に「海乃さんが退団したら寂しい……」と、月組の集合日のたびに不安でいっぱいでした。


 ですが、海乃さんはずっと月組の娘役でいてくださいました。


 海乃さんは、確かにたくさんのヒロインを経験してきましたが、トップ娘役になれなくても、ヒロイン路線からどんどん外れた役を与えられても(※例えば、OTTでは変わり者のルームメイト役。IAFAでは珠城さんの母親役。)何も変わることなく、舞台上でトリッキーな役を真摯に演じてこられました。

 
 わたしの頭の中から「退団の心配」なんて吹っ飛ぶように、毎公演海乃さんからは、「宝塚が大好き」「宝塚の娘役であることが嬉しい」「月組でお芝居をすることが生き甲斐」「月組の役者で居続けたい」ということが、毎公演ひしひしと伝わってくるようでした。


 海乃さんは恐らく、トップ娘役になることに拘ってはいなかったのだと思います。


 だからこそ、トップ娘役に決まった際、びっくりしすぎて慌てたのだと、あのクールな海乃さんが取り乱したのだと、就任秘話を聞いたときに、なんだかとても微笑ましくなったのを覚えています。



 ですが、トップ娘役になったということは、退団のカウントダウンが始まったことにもなります。


 宝塚が、月組が、娘役が大好きな海乃さんが、宝塚を、月組を、娘役を辞めなければいけないのです。


 月城さんと相性ばっちりの信頼関係を築かれているので、もっともっとこの2人を見続けていたいのですが、月城さんがもしも7作ならば、海乃さんご自身が「先に退団すること」を選ばれる可能性が高いです。


 3作目で退団されないのは、月組次期トップ娘役の準備がまだ出来ていないからなのかな、と。

 だからこそ、次の月組別箱・鳳月杏さん主演『ELPIDIO』のヒロインが誰であるのかが重要になってくると思っているのですが、もうそろそろ(明日くらいかな?)発表があると思うので、ドキドキしてしまいます。



 トップ娘役になると、本当に、あることないこと言われます。なんなら、任期が長い娘役さんを図太いだとか、性格が悪いとか、本当に酷いことを言われる方々がいらっしゃいます。

 劇団側から「もう少しいてほしい」と頼まれているとか、内部事情は何もわからないのに、矢面に立つ多くはトップ娘役さんであることが多いです。


 宝塚ファンが全員一致の意見なんてありません。なので、海乃さんが、(まだ正確には分からないのですが)3作で退団しないことに、批判する方々もいらっしゃるとは思いますが、少なくともわたしは、海乃さんが少しでも月組の娘役でいてくださることが嬉しいです。



 退団発表されなくても、退団のカウントダウンは、どの組のトップスターさんもトップ娘役さんも始まっています。それがいつ来るか分からないからこそ、今のその組を全力で応援したいなと改めて思いました。



 そして、限りある時間だからこそ、どうかこれ以上、大切な舞台が中止になるような悲しいことが起きませんように。

 ジェンヌさんの表現の場が奪われないことを心の底より願っています。



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