ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

暁千星さんの覚悟と星組での活躍について


 まずは、朝月さんのミュージックサロンのライブ配信決定おめでとうございます。追加開催という救済措置に続き、ライブ配信実施のお知らせ、本当に嬉しかったです。

 朝月さんにとって、和希さんと縣さんにとって、ファンの皆様にとって、素敵なステージになりますことを心の底より願っています。



 はてさて、星組初日を観劇してからというものの、 寝ても覚めても『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』および『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』のことばかり考えてしまうわけなのですが。


 その中でも、ずっと月組で見届けてきた暁千星さんの星組大劇場デビューに胸がいっぱいなので、暁さんの話を少しさせていただきたいです。



 暁さんは下級生 (研1の頃というか初舞台生)の頃から即戦力として月組の舞台で活躍されていたジェンヌさんでした。

 その抜擢具合に9年ほど前のわたしもびっくりしつつも、「納得の抜擢」 だと思ってしまうほどには、スタイルの良さやダンスをはじめとする実力が抜きんでている男役さんです。


 また、暁さんは 早すぎる活躍をしてきたからこそ、周囲には常に上級生がいらっしゃいました。スカステの番組などでも、同期や下級生ではなく、何年も何年も「上級生と出演するかわいい下級生ポジション」でした。(なぜなら本当に抜擢が早かったので)

 だからこそ、上級生からもファンからも「かわいい・バブみ・若き皇子・赤ちゃん」と愛され、バウ主演演目もことごとく「かわいい年下の男の子」 のイメージが定着するような役柄でした。


 暁さん自体はさっぱりしたタイプなのですが、幼さの残る笑顔はやはりかわいらしく、そのイメージのまま新公学年を卒業。
 このあたりから、暁さんより下級生の風間柚乃さんの抜擢がはじまるので 「上級生な暁さん」 が垣間見えるようになります。


 (※しかしながら、新公学年でも研18と言われていた風間さんは、早くから老け役までこなされ、暁さんよりもべテラン上級生のような風格すら漂い、ふたりのそのちぐはぐなバランスが、ファンとしてはとても好きだったことをここに記しておきたいです)



 キレキレのダンスややさしい人柄など、 暁さんを慕う月組下級生はとても多くて(彩音さんなんて公演ごとに暁さんにサインを書いてもらっていました) スカステの番組等で年上として下級生と喋る姿を見ては、 (暁さんも上級生になったんだなあ) と感慨深く感じたのは良い思い出です。



 個人的に、下級生の暁さんが舞台上でも脱皮したと感じたのは、珠城さんの退団前後だったように思います。


 頼りになるお兄さん的存在の珠城さんが退団され、より責任ある立場になった暁さんが、月城さんと海乃さん率いる月組を盛り上げるために力を使いたい (ニュアンス)という話をされていらっしゃいました。


 だからこそ川霧やロマ劇での暁さんの魅力は留まることを知らなかったですし、「暁さんって、こんなに色っぽい男役に成長したんだ」 と驚かされました。

 そこには、暁さんの「覚悟による成長」があったように思います。そして、そんな「覚悟によりめきめき成長中」の暁さんは、星組へ組替えすることが決定します。


 さらに「覚悟」が決まったのか、星組生として初参加した全国ツアー公演での暁さんは、暁さんに馴染みないたくさんのお客さんたちをこれでもかと魅了した、と個人的には思っています。(そのくらい、とてもとても素敵でした。)



 体育会系のイメージが強い星組で暁さんがどのように受け入れられるのだろうとドキドキハラハラしていたのですが、 礼さんをはじめとする星組の皆さまがあたたかくてやさしくてあたたかくて、ここでも絶対に月組の時と同じくらい暁さんは笑顔になれるし幸せになれるな、と勝手に安堵しました。


 特に 『ディミトリ』 初日の挨拶で暁さんの紹介があったのですが、その紹介をニコニコと聴いてくださる星組の皆さまを拝見して、余計にそう感じて、 勝手に嬉しくなりましたし、星組の皆様へ感謝の気持ちでいっぱいになりました。やさしさをありがとうございます。



 肝心の本公演での暁さんの活躍ですが、今回の宝塚版ディミトリの物語で、 暁さんは想像以上に重要な役柄を担い、かつ出番も多かったことに驚いたのですが、その期待に見事にこたえる素晴らしさでした。

 歌もダンスも得意な暁さんが唯一苦手なものがお芝居かなと長年思ってきたのですが、『桜嵐記』や『川霧の橋』あたりで 「深みのあるお芝居を身につけ」 特に月城さんとお芝居するようになってから「目でのお芝居や間」 がかなり生きた芝居になってきたことを、今回の星組公演にて更に実感させていただきました。


 元々上手だった歌も、 『ピガール狂騒曲』の歌唱指導あたりから 「耳に残る良い声の男役の歌い方」 になったと思っていて(特にミロンガ間の銀橋ソロが格好良すぎるのでぜひお聴きいただき
たいです) 暁さんの歌声は本当にクセになります。

 今回も、ディミトリにてギオルギ王への大きすぎる感情を歌い上げる暁さんをあと千回は観たくて聴きたくてたまらないほどには素晴らしかったです。


 暁さんのダンスのダイナミックさと表現力と技術力と華を感じさせる手足の長さは今更言及するまでもないのですが、月組でも星組でも、暁千星さんのダンスは一級品だと、今回のショー『JAGUAR BEAT』でも釘付けになりました。


 舞台が終わると、まだまだ 「かわいらしい暁さん」が垣間見えて微笑ましいのですが、暁さんのしっかりとした「覚悟」は、これからも男役として成長していく糧になっていくと思います。


 三拍子揃った暁さんだからこそ、これから星組にて、ますます活躍の場が広がると思うのですが、どうか怪我のないようお祈りしています。


 月男だった暁さんも大好きですが、星男の暁さんも大好きなので、宝塚の舞台にて、さらに輝いていく暁さんをひっそりと応援させていただけたら嬉しく思います。


 暁さんをあたたかく迎えてくださった星組公演『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』および『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』は、真反対なお芝居とショーとして話題を掻っ攫っています。

 陽性者増加のニュースが連日続き、宝塚のお知らせに毎日怯えているのですが、星組の皆様の魅力あふれる本公演がどうか東西完走出来ますことを心の底より願っています。



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