ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

花組の別箱がどちらも再演なことに対するモヤモヤについて


 本日、2023年花組別箱公演のラインナップが発表されました。


梅田芸術劇場メインホール公演/東京建物 Brillia HALL公演】

ミュージカル・ロマン
『二人だけの戦場』
作・演出/正塚 晴彦

 主演 柚香光さん、星風まどかさん

梅田芸術劇場メインホール:2023年4月29日(土・祝)~5月6日(土)

・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場):2023年5月13日(土)~5月19日(金)




【宝塚バウホール公演】

 Musical
舞姫』 -MAIHIME-
森鴎外原作「舞姫」より~
脚本・演出/植田 景子

 主演 聖乃 あすかさん

・宝塚バウホール:2023年5月3日(水・祝)~5月14日(日)




 以上ふたつの別箱公演が発表されたのですが、ここのところ花組さんに再演演目が続いています。

 前回の別箱、次の大劇場公演が再演作品であるにも関わらず、次の別箱公演は「二つの公演ともに再演作品」です。


 個人的に再演作品は好きですし、上記ふたつの作品も楽しみなのですが、ここまで露骨に続くと、モヤモヤとしたものを感じざるをえません。


 再演される作品は面白いものや良質なものも多いですし、決して再演作品が嫌いなわけではないんです。ですが、「一つの組でここまで続かなくてもいいじゃないか」と思ってしまうのも事実でして。


 最近の月組も再演作品の上演が多いですが、再演作品だけが続かないよう配慮されています。


 他の組が「コンサート!」「新作当て書き!!」「原作はあるけど新作!」「新作海外ミュージカル!」などなど続いている中、花組には「二つの公演ともに再演作品」が用意されたのは、不満を持つ花組ファンの方々が出てきてもおかしくないな……と思うほどには再演が、しかも暗めの再演作品が続きます。


 宝塚は組によって上演する時代や国などが偏ることもあるのですが、再演の偏りがあるすぎるのもどうなのかなあと思うので、5組満遍なく「新作と再演作品と海外ミュージカル作品」が回るようになったらいいなあと感じました。



 ということで、花組に再演作品ばかりが続くことに思うこともあるのですが、それはそれとして、現金な宝塚ファンなので「楽しみな再演作品が回ってきたなあ」という相反する感想も持ちました。2作品ともめちゃくちゃに興味があります。


 というのも、柚香さんと星風さん主演で再演が決まった『二人だけの戦場』、この作品の初演を観たことがないんですね。


 ですが、ベテランの宝塚ファンの知人から「一路さんと轟さんの友情場面が良くて」とか「花總さんが美しくて」とか、いろいろなことを耳にしたことがあって興味のある作品だったので、ちょっとワクワクしています。


 公演解説に、「理想に燃える青年士官」「許されない恋」「熱き友情」「ヒューマニズム溢れる物語」という、王道の物語のテーマたちがこれでもかと掲載されていて、なんだかとても面白そうですし、緊張感のある良作と聞いているので、今の花組さんでどんな舞台に仕上がっていくのか、とても楽しみだなあ、と思いました。


 再演ものは続いている花組ですが、正塚先生はメランコリックジゴロ以来だったように記憶しています。あの全国ツアーは柚香さんがトップスターになる前、舞空さんも花組在籍だったことを思うと、なんだかとても懐かしい気持ちでいっぱいになります。


 聖乃さんがバウ主演なので、組み替えがないとすれば柚香さんと水美さんと永久輝さんがまた同じ箱に出演ということになるのですが、前回も若手バウとセットだったので全員が同じ箱でした。

 とすると、少し新鮮味がない気もするので、水美さんか永久輝さんのどちらかがディナーショーが後から発表される可能性もありそうです。


(しかしながら水美さんは2021年に既にディナーショーをしているので可能性があるなら永久輝さんかなあ? とも思うのですが、ん〜)


 また、水美さんがもう一回このタイミングで東上公演をしてもいいのになあと思ったのですが、聖乃さんに2回目のバウ主演を早くやらせたい理由があるのか、はたまた現在若手育成に力を入れている花組だからこその決断なのか。そのあたりも少し気になります。




 ではでは、先述したとおり、もうひとつの主演は聖乃さんなわけなのですが。


 聖乃さん、2回目のバウ主演おめでとうございます!!!


 番手的に東上ではなくバウ主演だったのかなあと思うのですが(東上公演はだいたい3番手になって回ってくる)そろそろ風間さんや瑠風さんにも2回目のバウが回ってきそうですし、風間さんに至っては東上主演もありえるなあと思いました。


 そして、なんと言っても久しぶりの植田景子先生演出です。宙組の『ホテルスヴィッツラハウス』以来の登板で、2022年は1度も演出をされず心配していましたが、聖乃さんとのタッグ、かなり相性が良さそうだなと思っています。


 今回は植田先生の演出作品の中でも人気の高い舞姫の再演です。聖乃さんの白軍服、めちゃくちゃ楽しみですし絶対によくお似合いだと思うので本当に楽しみです。

 当時、全員が役にピタッとハマっていた印象があるので、ヒロインのエリス役をはじめ、大事な役柄の多いこの作品、誰がどの役を担うのかとても気になります。


 聖乃さん2回目のバウ主演ですし、既に注目度の高い七彩はづきさんなど、あっと驚くヒロインの大抜擢があってもいいなあと個人的には思いました。


 

 花組公演にて再演が続くことにモヤモヤしてしまいましたが、それはそれとして、「今の花組さんたちがこれらの作品に挑むのは初めて」ですし、再演するだけあってそれぞれが魅力的な作品だと思うので、どちらの別箱公演もとても楽しみです。
 

 そして、次の別箱作品の次に待つ宝塚大劇場東京宝塚劇場公演では、ぜひぜひ花組さんに明るい新作が回ってきたらいいな、と思います。


 何はともあれ、花組の皆様にとって、ファンの皆様にとって、この別箱公演が素敵な思い入れの深い作品になりますことを心の底より願っています。


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