昨日、宙組生である結花ののさん(107期)の退団が発表されました。
初舞台以降ずっと体調不良で全日程休演されていて、とても心配していた娘役さんだったのですが、かなりショックな出来事でした。
というのも、宙組公演『カジノ・ロワイヤル 〜我が名はボンド~』の出演者一覧に結花さんのお名前があったので、ようやっと宙組の舞台でお会い出来るかもしれないとワクワクドキドキ楽しみにしていました。
だからこそ、『HiGH&LOW』『カプリチョーザ』の大千秋楽翌日付退団が待っているとは想像していなくて、本当に悲しかったです。
ダンサーさんということもあり、宙組の舞台で踊りまくる結花さんのお姿を拝見したかったのですが、それが叶う前に退団されてしまった事実。
本当に本当に寂しいのですが、どうか結花さんにとってより良き人生が待っていることを心の底より願っています。
結花さんの退団理由が、休演していたことに関係があるのかは分からないのですが、若くして休演した下級生は、「休演後、復活することなく退団」される方が多いです。
更には、コロナになって以降、初舞台生〜研1のジェンヌさんの休演が目立つな、と感じていました。
休演された方がそのまま退団されることは (コロナ前でもですが) たびたびみられる現象です。
ひどい怪我をしてしまい復帰が難しくなった、体調が元に戻らなかった、同期からおくれを取ってしまい不安が大きくなった、休演中に時間ができたからこそ宝塚以外の道を歩みたくなった、などなど、退団理由は人それぞれ様々あると思われます。
宝塚在団中は勿論、音楽学校時代も大変なことが多いというのは周知の事実ですが、コロナが蔓延したことにより、さらに規制やルールが増えたことで音校生含むジェンヌさんたちの負担が増えたのは、想像にたやすいです。
休演される方のご事情は人それぞれだと思いますが、 元月組トップ娘役を担った美園さくらさんもおっしゃっていたように、 ジェンヌさんをケアする機関が設けられたらいいな、と。そのようなことを勝手に感じてしまいました。
社会人にストレスはつきもので、 それゆえに体調を崩す方たちは珍しくありません。
同じ人間か疑ってしまうほどの美しさですが、ジェンヌさんたちも同じ人間であることに変わりはないので、心のケアは自分でどうにか出来るものばかりではないはずです。特に、宝塚という世界は独特で、誰しもが簡単に環境に適応できるものではないと思われます。
また、ジェンヌさんたちは貴重な休演日などでメンテナンスのために整骨院などに通う方も多くいらっしゃいますが、怪我などをなるべく防ぐためには、そういうメンテナンス機関も「休演日でなくても通える」ように、なんなら、心についても怪我についても、「そういう専門家の方が宝塚のスタッフとして常駐」してくださったらいいのにな、と感じます。
今回結花さんが退団されましたが、月組108期の白霧椿さんも、 初舞台以降ずっと、全日程休演が発表されています。
初舞台生のときから目立っていた白霧さんが、まだ月組の舞台に立てていない事実がとても心配なのですが、(すでに『応天の門』『Deep Sea -海神たちのカルナバル-』の新人公演含む全日程休演が発表されています) どうか元気な姿で月組の舞台に立ってくださることを心の底より願っています。
宝塚という世界に夢を見て、簡単には勝ち取れない切符をたゆまぬ努力で手にしたタカラジェンヌの皆様が、上級生下級生問わず、「宝塚でやり切った」と思える退団ができますことを、そうなるまで支え続けてくださる劇団でありますことを、いちファンとして切に願っています。