ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

星組別箱振り分けと退団の可能性について


 本日、 星組別箱の出演者一覧が発表されました。

 トップコンビが別々の公演に出演すること、凪七さんが舞空さんとともに全国ツアーを回ること、急遽バウホール 『Stella Voice』 (主な出演者として天華さん)が決定したことなどなど。話題に事欠かなかった星組別箱の主な出演者は以下の通りです。



 星組梅芸DC/本青年館ホール公演 『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』(主演 礼真琴さん)


 2番手役に暁千星さん、専科より英真なおきさんと紫門ゆりやさん。また、娘役の出番が多い演目ということで、有沙瞳さん、小桜ほのかさん、詩ちづるさんなど、星組の歌姫たちが振り分けられている印象です。



 星組全国ツアー公演 『バレンシアの熱い花』 『パッション・ダムール・アゲイン!』(主演 凪七瑠海さん・舞空瞳さん)


 瀬央ゆりあさん、極美慎さん、水乃ゆりさん、天飛華音さんなどがご出演。上級生を中心に星組男役の路線メンバーが振り分けられた印象です。

 「星組」 全国ツアーと銘打っていることと、広島での公演があることから、 全ツには瀬央さんが欠かせないと思っていましたので、個人的にとても嬉しかったです。

 

 宝塚バウホール公演『Stella Voice』


 主な出演者として天華えまさんおひとりが事前に発表されていましたが、今回16名の発表がありました。びっくりしたことに、天華さん以外100期〜107期の下級生が選抜されており、本当の本当の本当に、下級生抜擢の理想的な振り分けだなと感じました。

 碧音 斗和さんや稀惺 かずとさん、藍羽 ひよりさんなど、とてもフレッシュで、だけれど頼もしい下級生が勢揃いしています。



 3箱それぞれ、上手い振り分けだなあと感心したのですが、キャパ問題のある『赤と黒』はますます、チケ難確定が決定したなあと、今からチケット争奪戦に向けて背筋が伸びる気持ちです。




 さて、全国ツアーの『バレンシアの熱い花』には、男役、娘役ともに3役づつ大きな役が存在します。

 男役3人は、フェルナンドが凪七さん、ラモンが瀬央さん、ロドリーゴ伯爵が極美さん。
 娘役3人は、イザベラが舞空さん、シルヴィアが水乃さんとして、マルガリータは一体誰になるのでしょうか。


 個人的にマルガリータ候補だった詩さんと瑠璃さんが『赤と黒』に出演されるので、美しいエトワールで話題の都優奈さんか、108期の主席入団である茉莉那 ふみさんで拝見したいなと思っています。


 しかしながら、歌もダンスもオールマイティな茉莉那さんは『ディミトリ・ジャガービート』にて、大劇場・東京宝塚劇場全日程休演が発表されています。

 今回、出演者一覧に茉莉那さんのお名前があってホッとしたのですが、まずはどんなお役であっても茉莉那さんが元気に全国ツアーの舞台に立ってくださることを願っています。




 そして、『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』についてなのですが、中村先生で再演される 『赤と黒』 は娘役に美味しい役どころのある演目であり、正直2番手はあまり活躍しない演目です。(出番が少ないためにフーケとコラゾフ公爵という2役を担います)


 ですが、今回はフレンチロックミュージカルというバージョン違いですし、演出家も谷先生なので、2番手役の暁さんにも歌う場面が増えているのかなあ(願望として増えていてほしいなあ)と思います。


 では、2番手役より出番の多い(と個人的に思っている)レナール夫人とマルチドについてなのですが、レナール夫人は有沙さんで決定として、マルチドが誰になるのか悩みます。

 学年順ならば小桜さんですが、前回バウヒロインも経験されていますし、星組は学年順に拘らないところもあるので、詩さんかなあとも思ったのですが、エリザが詩さんなのかなあ……とも。


 そうなると瑠璃さんが勿体無いので、全ツかバウに振り分けてあげても良かったのでは??? とも感じたのですが、今回はそれよりも思うことがあるのでそちらを記させていただきます。



 というのも、個人的に、星組の中でひとりだけ、絶対に『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』に出演されると思っていた方がいらっしゃいまして。

 それが先ほどレナール夫人で名前を挙げた「有沙瞳さん」です。

 雪組から星組に組み替えとなった98期の娘役さんであり、池田泉州銀行のイメージガールも務めているとっても素敵な娘役さんで、わたし自身有沙さんという娘役さんの大ファンなのですが。


 レナール夫人は通常、トップ娘役が担う役柄です。
 そして、今回は舞空さんが全ツに出演ということもあり、その席が空いています。だからこそ、絶対に有沙さんがその役を担うだろうな、と思っていたわけで、個人的に『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』への出演は確定だったわけなのですが。



 『赤と黒』の次に控える『1789』 も、もしかしたら有沙さんはトップ娘役の演じた役を担えるかもしれないんですね。


 というのも、1789のヒロインは「オランプ」であるにも関わらず、月組で初演した際、トップ娘役である愛希さんは、「マリーアントワネット」を演じられました。(これは当時の月組の歪な人事騒動があったからなのですがここでは割愛)


 つまるところ、愛希さんが担った「マリーアントワネット役」を有沙さんが担う可能性も高く、そうでなければ実質ヒロインのオランプを演じる可能性が高く、どっちにしろ、「娘役にとって最高の役」が待っていそうなんですね。


 それに何を感じるのかと言えば「有沙さんへの餞別感」であり、つまりは「退団の可能性」をひしひしと感じてしまうわけです。


 雪組でも星組でも輝き続けてきた有沙さんも研11。星組は、98期生が6人もいるので忘れそうになるのですが、98期の他組の在籍人数は花組は1人、月組は2人、雪組は0人、宙組は1人。

 つまり、いつ退団を決意されてもおかしくない学年になってしまっています。


 特に娘役さんは男役さんより退団が早い傾向にあるので、いつだって覚悟はしているのですが、 「娘役にとって最上級のお役」 がある演目が続くと、有沙さんの退団が近いのかな……という可能性を考えざるを得ませんでした。



 以上は個人的な推測にすぎませんし、有沙さんがレナール夫人ではない可能性もありますが、いつまでも宝塚に在籍してくださるわけではないという現実がある以上、今の有沙さんの輝きをしっかり見届けておきたいな、とセンチメンタルなことを感じてしまいました。



 後半、自分で記しときながらその可能性にしょんぼりしてしまっているのですが、こんなにも「別箱3つとも楽しみだなあ!」と思わせてくださる星組さんは凄いな、と改めて感じました。


 3分割はジェンヌさんの負担が大きくなってしまうので心配も増えるのですが、その分、星組生ひとりひとりがしっかり輝けることも事実です。


 とてもとても大変だとは思うのですが、上級生から下級生に至るまで、3箱とも、星組の皆様が元気に楽しく舞台に立ってくださることを心の底より願っています。



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