ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

やるせない別箱退団について


 本日、宙組宝塚バウホール公演 『夢現の先に』のその他配役が発表されました。


 主演の「僕」役である鷹翔さん以外謎に包まれていましたが、予想通り 「彼」役が亜音さん(恐らく二番手役) で、「彼女」 役が山吹さん (恐らくヒロイン) ということが判明いたしました。


 主要メンバーに固有名詞(山田とかキャサリンとか)ではなく「僕」や 「彼」や「彼女」という「代名詞」を用いているところに生駒先生のこだわりを感じますし、白い羊や黒い影や夢の住人など、世界観がしっかり構築された作品が待ち受けていそうで、生駒先生のバウホールデビュー、本当に楽しみです。



 本当に本当に楽しみなのですが、そんな楽しみの感情が吹っ飛ぶ出来事がありました。本日、その他配役と共に発表されたのが、本公演で退団する宙組生についてでした。



 朝木 陽彩さん (104期) が2023年1月16日 (宙組 宝塚バウホール公演千秋楽) 付で退団されるということです。



 宙組の若き歌姫である朝木さんの別箱退団発表が信じられなくて、暫し放心しています。


 朝木さんのエトワールがいつかくるだろうと未来を心待ちにしていた人間にはいきなりの発表の衝撃が強すぎて軽く泣いたのですが、 まさかすぎて本当に言葉になりません。しかも別箱退団なんて、と頭を抱えてしまいます。


 毎公演毎公演、 影ソロで美しすぎる歌声を響かせ、宙組の舞台を彩ってくださる朝木さんのソプラノが大好きで大好きで。当時、研2で担った『オーシャンズ11』の立派な影ソロで心撃ち抜かれた日を忘れたことはありません。


 手足が長くて高身長な娘役さんであり、 笑顔が本当に素敵な娘役さんで、それでいて 「コーラスの宙組」ということを納得させてくださる素晴らしき歌声の持ち主。



 これからの活躍を本当に楽しみにしていて、いつかエトワールをしてくださることをずっと期待していて、だけれど別箱退団というやるせない事実に項垂れることしか出来ません……。


 『夢現の先に』の友の会での抽選は当たり前のように外れたので一般で頑張るしかないのですが、一般でチケットをゲットできなかったらもう宝塚の娘役として朝木さんが舞台に立っている姿を生で観劇することはできないのか……と、現実を思い知り、かなり落ち込んでしまいます。


 在籍してくださることが当たり前ではないと分かっているつもりでも、退団発表は、しかも別箱での退団は本当に不意打ちを食らったような衝撃と切なさがあります。


 宙組での歌姫の急な別箱退団と言えば、99期の華妃まいあさんを思い出します。 まいあさんの退団発表も本当に辛かったのですが、 今回の朝木さんの退団発表も本当に辛くて辛くて……。


 別箱退団はキャパと上演日数の関係もあり、そのジェンヌさんが大好きでも、「客席で退団公演を見届ける」ことすら(特にバウホール公演は小さいので)なかなか難しいです。


 また、宝塚大劇場東京宝塚劇場公演にて退団される場合、 研5以上の生徒さんは大階段を降りることができるので、せめて 『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』にて、大階段を降りて挨拶される姿を拝見したかったのですが、その手前での退団、本当に本当に寂しいです。


 宙組生に見守られながら、 美しい花を抱きしめながら、朝木さんの笑顔あふれる退団挨拶を聞いてみたかったなあ……と。 かなわぬ夢を見てしまうほど、本当に、寂しくてやるせなくなるような発表でした。


 宝塚の舞台で出会えたことが本当に嬉しいからこそ、お別れはとても寂しいです。


 退団発表が覆ることはないので、せめて退団公演となるこの作品で朝木さんの見せ場があることを、美しい歌声がバウホールに響き渡りますことを、そして退団した未来、朝木さんにとってより良き日々が待っていますことをただ祈ります。



 別箱退団は本当に寂しいですし、本公演のチケットが一般にてゲットできるかかなり不安なのですが、どうか宙組バウホール公演『夢現の先に』が、一度も欠けることなく完走できますことを心の底より願っています。



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