ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

星組『ディミトリ』『JAGUAR BEAT』千秋楽を観て


 本日、星組宝塚大劇場公演『ディミトリ〜曙光に散る、 紫の花〜』および『JAGUAR BEAT』 が千秋楽を迎えました。


 まずはじめに、星組の皆様、大劇場千秋楽、おめでとうございます!


 何度も観劇させていただいた素敵な公演が千秋楽を迎えてしまうことに寂しさもありますが、ここまでひと公演も欠けることなく上演し続けられてことが何よりも嬉しいです。



 本日はライブビューイングで拝見させていただいたのですが、映画館でも伝わってくる星組さんたちの熱量が素晴らしかったです。


 お芝居とショーが真反対すぎる本公演、最初こそ素晴らしきお芝居の余韻がショーのインパクトに根こそぎ持っていかれましたが、観劇数を重ね、『JAGUAR BEAT』にも慣れてきて、どちらも星組の皆様の輝きがあちこちにあふれていました。

 


 お芝居に関しては、(星組でもこういうのが観たかった!)というドストライクな儚さと愛の物語が本当に素敵でした。
 見応えのあるジョージアダンスは格好良く、沁み渡るような力強さと美しさと切なさを持つ楽曲の数々。

 
 国やルスダンへの愛を貫く礼さんディミトリと、女王として成長していく舞空さんルスダンの、離れても想い合うふたりの関係性が美しく彩られた本作。

 綺城さんギオルギ王と有沙さんバテシバの歌声、暁さんアヴァクのギオルギ王と国を想う心。そして、舞台を締める瀬央さんジャラルッディーンという存在。

 極美さんミヘイルはお顔が見えづらい役でもとても美しく、本作でもう大ファンになってしまった藍羽ひよりさんのタマラ王女の可愛らしさと演技の良さ。

 美稀 千種さんの「物乞い」という名の物語を引っ張る素晴らしすぎるストーリーテラーの役割に、美しき声色のリラの精(小桜ほのかさん、瑠璃花夏さん、詩 ちづるさん)たち。

 要所要所で輝く星組の皆様が本当に本当に素敵でした。


 
 一番好きなシーンは、ディミトリの帰る場所がなくなってしまう、けれどそれでも愛する土地の為、愛する人の為、やらなければならないことがある、と前を向くシーンなのですが、いや〜も〜本当に何回観ても「良い」です。あのあたりの礼さんディミトリ、愛するものを守りたいひとりの人間として本当に格好いいです。

 そして、舞空さん演じるルスダンもディミトリに帰る場所がなくなってしまうと気づいてしまうところが本当に良くて……離れていてもそういう「事実」に気づいてしまうあたり、ルスダンのディミトリへの想いも感じ取れて本当に最高でした。



 星組の皆様がひとりひとり最高のパフォーマンスを魅せてくださり、『ディミトリ〜曙光に散る、 紫の花〜』という作品が本当に本当に大好きだなあ、と。観劇できる喜びを泣きながら毎回毎回噛みしめていました。大きな感動と素敵な舞台をありがとうございました!





 また、ショーの『JAGUAR BEAT』は、齋藤先生の趣味が爆発したショーであり、個性の掛け算がキャパオーバーになるほどピカピカギラギラピカピカギラギラのショーでした。


 個人的にこのショーが得意ではなかったのですが、星組の皆様があちこちで輝き、なおかつ舞空さんが本当に可愛らしかった本作。

 
 何度観てもナウオンを観てもストーリーの世界観や衣装や電飾は(???)ではありましたが、相変わらず礼さんは歌が上手すぎて舞空さんのスタイルが良すぎて瀬央さんが格好良すぎて極美さんと組み替えしてきた暁さんの組み合わせは新鮮でした。

 星組生としては最後のショーである本作で、綺城さんが星組カラーのお衣装を纏って輝れる姿、本当に素敵でした。


 また、星組生が本当に総出演しているショーだったので、上級生から下級生に至るまで、オペラグラスを通して楽しそうな表情をしっかりと確認できたこと、得意なショーではなくても楽しめたのは、星組の皆様の熱量のおかげだと思います。



 齋藤先生は前々から退団者の方々に優しい演出家の先生ですが、遥斗勇帆さんへの手厚さには相変わらず拝みそうになりました。素敵なソロをありがとうございます。瑛美花さんと光莉さんの退団者ピックアップ場面も、本当に嬉しかったです。


 さらには、都優奈さんのエトワールも嬉しくて嬉しくて、たくさん思うこともあったショーですが、星組の皆様の体力の凄さとパッションを感じられる元気いっぱいのギラッギラなショーでもあり、星組さんを観たなあ! という気持ちにもなりました。


 何が起こっているのか何度観ても困惑してしまうのも事実ですが、星組の皆様のキラッキラな笑顔が本当に大好きだなと改めて思いましたし、星組がさらに全体的に歌が上手くなっていることに大感動してしまいました。

 あの大きなBGMに負けないパワフルな歌声の数々、本当に素晴らしかったです。




 お芝居とショーの温度差で初日から目を丸めそうになりました本公演が、あっという間に千秋楽という日を迎えてしまったことが寂しくもあり、退団者である遥斗勇帆さん (99期)、瑛美花れなさん (103期)、 光莉あんさん (104期) の3名の方々が、星組の皆様に見守られながら無事に挨拶を出来たことが嬉しくもありました。



 改めまして、本公演では、暁さんが星組大劇場デビューを果たしたわけなのですが、星組でもとっても輝いていて、新たな魅力も咲かせていて、本当に本当に素敵な男役さんだなあとしみじみ感じました。


 そして、星組ラスト公演となる本作での綺城さんの活躍、本当に素晴らしくて、組み替え挨拶を聞きながら、東京で大千秋楽を迎えたら星組からいなくなってしまうんだな……と想像してしまい本当に寂しいのですが、花組に戻った綺城さんのことも絶対に応援したいな、と感じました。



 上記二人だけではなく、礼さんをはじめとする星組の皆様のことが、もっともっと大好きになる本当に素敵な舞台でした。
 最後、星組パッションを忘れて、緞帳前でひとり星組パッションやる礼さんと、幕の後ろから聞こえる星組生の大きな声が本当に面白くて愛しかったです。



 星組の皆様、大劇場千秋楽、本当におめでとうございます。2022年の宝塚大劇場公演を締めくくる、熱量ある本当に素晴らしい公演でした。


 どうか、来年の東京宝塚劇場でも『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』および『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』が、一度も欠けることなく、新人公演含め完走できますことを心の底より願っています。



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