ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

花組の次の演目を見て正直に感じたこと



 昨日、【宝塚大劇場東京宝塚劇場公演】2023年7月~10月の上演作品が花組『鴛鴦歌合戦』および『GRAND MIRAGE!』に決定したとの発表がありました。


 花組の前公演である星組『1789』が一本物公演のため、お芝居とショーの二本立てだろうなあ、とは多くの方が予想していたと思いますが、花組さんは『はいからさんが通る』以来、大劇場・東京宝塚劇場は二本立てが続いています。


 ここまで続くのは珍しいからこそ、2024年の花組の一つ目の作品は大作一本物だろうなあ〜という予想が立てられるわけですが、今回の話とは逸れてしまうので割愛します。



 さてはて、まず、お芝居についてなのですが、

 オペレッタ・ジャパネスク『鴛鴦歌合戦(おしどりうたがっせん)』~原作 映画「鴛鴦歌合戦」(c)日活株式会社 監督/マキノ正博 脚本/江戸川浩二~

 脚本・演出/小柳 奈穂子先生


 とのことなのですが、予想外の演目がきましたし、漢字の羅列からして、第一印象は正直、(花組にしては地味な作品の予感がする……)と思ってしまいました。大変失礼ながら、「日本昔話のようなタイトルに惹かれなかった」のが正直な気持ちです。


 取り敢えず公演解説を熟読したのですが、「長屋住まいの貧乏浪人と隣家の娘の恋騒ぎを、軽快なジャズに乗せて描いた娯楽作品です」の文言に対して、長屋住まいとジャズの組み合わせが未知数で(???)が頭上に浮かびました。



 1939年に公開された映画ということもあり、恥ずかしながらこの映画を観たことがなかったので、早速アマプラにて拝見したのですが、「異色の時代劇であり、思っていた以上にゆるくてかわいいラブコメ作品」でびっくりしました。タイトルからは感じ取れない可愛らしさがありました。

 着物を着てるのに本当にジャズを歌う時代劇で、だからこそ歌がとても多くて、想像以上にしっかりと侍たちがジャズを歌うテンポの良い和装ミュージカル作品でした。


 モノクロ映画なのになんだかとても可愛くて、ヒロイン親子がメインで話がすすみます。


 とっても明るい作品で面白かったのですが、「モテモテな主人公の出番や歌が少ないな?」と感じてしまい、(なぜなんだろう?)と疑問だったのですが、主演の片岡さんの急病と休養が関係しているようで、なるほど、と納得いたしました。宝塚では、しっかりこのあたりはテコ入れされると思われます。


 お家騒動の顛末を加え、スケールアップしたミュージカル作品としてお届けしてくださるとのことなのですが、これは絶対に明るくて楽しい喜劇になることがひしひしと伝わってきました。


 小柳先生が宝塚版にアレンジしてくださった月組今夜、ロマンス劇場で』が本当に大好きなので、『鴛鴦歌合戦』も、とっても素敵にアレンジしてくださると思います。

(ただ、たくさんの人に観たいと思わせるためにも、タイトルはもう少しとっつきやすそうなものに変えても良かったのでは? とも感じました)


 いやはや、小柳先生が花組に対して2作続けての登板(そして柚香さん6作中3作目)ということにいろいろ思うこともあるのですが、今の花組に詳しい小柳先生が、花組生たちにたくさんの見せ場を、花組生たちのたくさんの魅力を詰め込んでくださるだろうことに期待しています。


 演目決定のときは正直手放しで喜べなかったのですが、予習をしてみれば「絶対面白くてかわいい宝塚の物語になる」とワクワクしましたし、花組さんは重たい作品が続いていたので、軽快なジャズにのせて繰り広げられる喜劇な恋物語が、今はとても楽しみです。





 そして、個人的に興奮したのは何といってもショーでして。


 ネオ・ロマンチック・レビュー『GRAND MIRAGE!』

 作・演出/岡田 敬二先生


 ロマンチック・レビューシリーズ22作目誕生ですよ……! 大好きな岡田先生のロマンチックレビューの新作誕生に、昨夜は平日にも関わらず、仕事終わりの友人たちとリモートで乾杯するほど大喜びました。待っていました。待っていました、岡田先生の新作〜!


 今の花組で岡田先生の新作レビューが拝見できるなんて夢のまた夢だと思っていたのにまさかの現実になってくださり感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。


 5組の中で1番現代チックな花組ですが、柚香さんや星風さんをはじめ、絶対に岡田先生の世界観に似合うので、もう本当に本当に嬉しいです。

 ただ、「ネオ(新しい・復活などの意)」とついているので、ちょっと現代チックにするのかな? とも感じたのですが、今の花組で、大人な雰囲気漂うロマンチックレビューが拝見できたら悔いはないというほどにはドキドキワクワクしています。

 岡田先生、素敵なレビューをよろしくお願いいたします。

 


 ということで、最初は正直、お芝居の方の演目が(知らないこともあって)ん〜、とイマイチに感じたのですが、アマプラで予習してからワクワクが止まりません。花組での素敵な恋と笑いとハッピーエンドが今からとても楽しみです。


 そしてショーは岡田先生のロマンチックレビューの新作ということで、こちらも本当にたまらなく楽しみで楽しみで、俄然チケットを頑張ってゲットしていきたいな、と感じます。



 来年の夏〜秋の楽しみが既に決まってしまい、宝塚が好きだと未来が永久的に楽しいなあ〜とニコニコしてしまうのですが、花組さんはまずお正月公演が控えていますので、扇の振り付けをバッチリ覚えて、正月公演に備えたいと思います。



 2022年も中止等言葉にならない辛いことがたくさんありましたが、どうか、2023年の花組公演が、新人公演や別箱含め、一度も欠けることなく上演され続けますことを心の底より願っています。



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