ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

宙組集大成ポスターと昔モヤついた宙組下げの話


 先ほどまで、スカステにて2022年末特別番組「Thank you for 20th~聖なる夜に I NEED YOU~」が放送されていました。ジェンヌさんたちが楽しそうで、こちらまでとっても楽しくなって、素敵なお姿に癒されまくったクリスマスイブという今日の日。


 そんな本日、宙組宝塚大劇場東京宝塚劇場公演『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』のポスター画像更新および主な配役が発表されました。


 ジェームズ・ボンド役 真風 涼帆さん

 デルフィーヌ役 潤 花さん

 ル・シッフル役 芹香 斗亜さん


 ということで、小説は読んだことがないのですが、映画版ではヒロインがヴェスパー・リンドという女性でして。

 なので、(潤花さんのデルフィーヌって誰なんだろうな……いや、公演解説にあるロマノフ家の末裔のひとりであり院生なんだよな……とにかく小池先生のオリジナリティーあふれる宝塚ストーリーなんだろうな!)と、それ以上考えることをやめました。


 公演解説もオリジナリティー満載の予感が漂っていますし、小説を読んだ友人も「多分予習はいらないやつ!」と言っていたので、分かりやすくて面白い話になっていたらいいな、と思います。小池先生久しぶりの新作、とても楽しみです!


 はてさて、懐かしきオーシャンズ11でもカジノが舞台でしたが、その時相棒だった真風さんと芹香さんが、今度は敵同士なの、なんだか胸が熱くなります。
 悪役は2番手で回ってきやすい役柄なので、芹香さんの格好良くて悪い役も今回が見納めかなあ〜と、そのあたりにも寂しさを感じました。

 

 ですが、なんと言ってもポスターですよ。予想はしていましたが、ポスターのなんと美しく、それでいてゴージャスで格好いいこと!


 真風さんと芹香さんの安定のスーツ姿(首が長くて蝶ネクタイさえとっても似合う真風さんと、スリーピースが最高に似合う芹香さん)がもう本当に最高に安定的に最上級に素敵な男役さんたちで、まさに宝塚を観に行く理由みたいな格好良さです。


 そして、ヒロインである潤花さんが、派手なブロンドロングヘアーとミニスカ美脚でイケイケなのに格好良くて美しくて、だけどキュートさもあって最高に好みで、こんなに美しい娘役さんと格好いい男役さんがいっぺんに拝める『カジノロワイヤル』、本当に有り難すぎて有り難さでいっぱいです。


 小池先生のポスター、わたしは毎回かなり大好きなのですが、今回のポスターでさえ化粧の雰囲気と修正が気になる方もいらっしゃるようで、(やっぱり修正って気になるんだなあ〜)と顎に手を当てて唸りました。

 だいたいは、「本物の方が美しい!」という訴えによる悲鳴なので、ジェンヌさんたちへの愛ゆえだと思うのですが、個人的には今回のポスター、本当に格好良くて、時間があるたびに拝見しています。


 劇団様、宙組の皆様、ポスター画像公開という素敵なクリスマスプレゼントをありがとうございました!



 そして、今回のポスターがとても素敵だからこそ、これが真風さんと潤花さんにとって最後のポスターになるんだな……と。とても寂しくて、たまらず切ない気持ちになります。



 真風さん率いる宙組を拝見して、もう5年近くになるなんて、月日の流れというのは本当にあっという間だと思います。



 真風さんが「男役の中の男役」であることはもちろん、その包容力とおおらかなお姿がひとりの人間として本当に素晴らしく、宙組トップを経て、専科にて末長くご活躍して頂きたかったなあ、まだまだ宝塚にいてほしかったなあ、と。未だに、もう叶わぬことを夢見てしまいます。


 そして、トップ娘役として、4作での退団となる潤花さんについては、本当にあっという間すぎて、もっともっとあの眩しい笑顔を、美しさと格好良さを兼ね揃えた舞台姿を拝見していたかったなあ、と惜しんでしまいます。
 ダンスの上手さはもちろん、スタイルの良さや、そして向上し続ける芝居力や歌唱力、毎公演拝見するのが本当に本当に楽しくなるような、見ているだけで元気をもらえる娘役さんです。

 
 
 そんなおふたりの退団公演である本作、こんなにも素敵なポスターが公開されて、チケットがますます厳しくなることは必須だと思われます。
 なにせ、地方のバスツアー等、通常は土曜日だけの運行なのに、平日で追加運行が決定しているバスツアー会社をちらほら見かけますので、(これはもうやばいな……)と、覚悟を決めています。


 カード先行などの貸切も、既にチケットが厳しくてですね……。友の会での抽選や先着は一体どうなってしまうんだろうと白目を剥きそうなのですが、だけれど、昨今これだけ宙組がチケ難公演を誕生させ続けていることが嬉しいのも事実です。


 というのも、真風さんがトップになった頃、宙組はチケットが完売してもなお、「あんまりパッとしない組だから〜」などと言われていまして……。

(なんというか、5組の中では比較的新しい組なので、「宙組はうんたらかんたらだから〜」などと、他組のファンの方が自組人気のマウントを取るための道具のように使うこともありまして……)


 公共の場である電車の中で、そういう話を大声でしている方なんかがコロナ前はいらっしゃったわけですよ。

 絶対宙組を観に行っていなさそうな人が、「宙組の初日の舞台の完成度は〜」とかなんとか、宙組さんに対して失礼なことを大声で喋っていたわけですよ。


 そういう言葉をとても腹立たしく感じていて、自分の好きな組を持ち上げるために自分にとってどうでもいい組を下げる行為ほど見苦しいものはないと思っているのですが、宙組は新しい組だからこそ、そういう「下げられる方」に昔は挙げられがちで、本当にそれが納得いかなかったわけですよ。


 あのとき電車で大声で話していた方たちは、今の真風さん率いる宙組さんの人気をどう受け止めているのかなあ、と。


 そんな、昔モヤついたことに想いを馳せてしまうほどには、今の宙組さんにはとっても勢いを感じます。


 ということで、真風さんと潤花さんを、自分の中でしっかり見送れるだけのチケットがゲットできるのかがとても心配なのですが、「絶対にチケットを勝ち取りたいな」と思いますし、(転売規制等に力を入れて欲しいな……)とも強く感じます。


 今の宙組が見納めとなる本作、観劇したい方々が、きちんと客席にておふたりの姿を拝見できますように祈っています。



 大人っぽいのに面白くて、スタイリッシュなのにゴージャスで、異質だけれど王道を走る、そんな今の、最高の宙組を作ってくださっている真風さんと潤花さんの退団公演が近づいてしまうこと、本当に寂しくて寂しくて仕方がないのですが、 退団公演である『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』まで、全力でおふたりの宝塚人生を応援させていただきたいな、と改めて感じました。


 まずは、1月に開催されるリサイタル、『MAKAZE IZM』を思いっきり楽しみたいと思います。



 改めまして、ポスター画像という名の素敵なクリスマスプレゼントをありがとうございました。『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』にて、真風さんと潤花さんが悔いなく大階段を降りて来られますことを心の底より願っています。



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