ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

雪組の配役と水美さんの組み替えを思う


 本日、雪組別箱公演『海辺のストルーエンセ』その他配役が発表されました。

 大晦日前日が集合日だとは思わず、年の瀬までお忙しいジェンヌさんたちをはじめスタッフの皆様に至るまで、本当に感服いたします。

 素敵な舞台のために、年末までお仕事本当にありがとうございます。


 さてはてその他配役なのですが、主演の朝美さん以外が発表となりました。
 ヒロインは破線上とはいきませんでしたが、大方の予想通り、音彩唯さんということで。


 音彩さん、初めてのバウホールヒロインおめでとうございます。王と不仲の王妃マチルデ役のお芝居、そしてどこまでも伸びて透き通るような歌声。さらには、朝美さんとの「美×美」という美しすぎる組み合わせが、今からとっても楽しみです。


 公演解説にも載っていた2番手役だろう享楽に耽る王クリスチャン7世役は縣千さんです。公演を重ねるごとに格好良さが増し増しになってきている縣さん。解説を見るに、今までになかった挑戦する役柄になると思うのですが、縣さんの宝塚人生において、今回の役柄が更なる素晴らしきターニングポイントとなりますことを祈っています。


 どんな役柄なのかは未知数ですが、他の配役の方々も、やり甲斐のある役がたくさんありそうでとっても楽しみです。

 先のことにはなりますが、2023年2月からはじまる本公演が一度も欠けることなく上演できますことを心の底より願っています。





 さてはて、年内に触れたいことがもうひとつ。

 組替えというものは急に発表されるわけなのですが、先日、水美 舞斗さんが2023年4月28日付で専科へ異動することが発表されました。それと同時に、ディナーショー開催も決定しました。


 ディナーショーのタイトルおよび水美さん以外の出演者はまだ未定ですが、 ディナーショーの構成・演出は竹田悠一郎先生。
 聖乃さんのバウ初主演、 『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』 にてデビューされた演出家の先生です。


 日程は、第一ホテル東京 2013年4月20日 (木)・21日(金)
     宝塚ホテル 2023年4月26日 (水) 27日 (木)


 ということで、うたかたの恋とディナーショーを経て、水美さんは専科に異動されます。最初に出演する演目は未定なわけですが、愛月さんや星風さんのように一旦専科でステイなのか、凪七さんのように専科で活躍し続けるのか。


 そのあたりが気になることはもちろんなのですが、素直に 「花組の水美舞斗さん」 じゃなくなってしまうことが発表されて数日経っても寂しくて寂しくて……。


 今まで水美さんが花組に出演してくださった作品から消えるわけではありませんし、 専科異動により水美さんという花組の香りがする最高の男役の魅力が半減するわけもはないですが、ただただ「寂しい」 という感情でいっぱいです。


 だって10年以上花組で輝いていらっしゃったんだもの。花組を盛り立てよう花組に貢献しようと尽力してきてくださったんだもの。下級生たちにもとても慕われていて……。柚香さんとは花組唯一の同期同士で……。

 花組にとってかけがえのない男役さんだからこそ、専科への異動が本当に寂しいです。


 ですが、 寂しいと思う反面、わたしは近づいているかもしれない水美さんの退団を恐れていたので、 まだまだタカラジェンヌで居続けてくださる道を選んでくださったことが嬉しいのも本心です。


 花組から組替えされるのは寂しいのですが、花組だけではなく、月組雪組星組宙組で活躍される水美さんが拝見できるのかな、と思うと、寂しさを感じている反面、嬉しさを感じている自分もいます。


 まるで矛盾したかのような寂しさと喜びが心の中に同時に存在していて、なんと記せばいいのか迷ってしまうほどです。


 柚香さんをはじめとする花組の元から水美さんが物理的距離をもって離れてしまうことは寂しく、だけれども、他組の95期生たちと共演する新鮮な水美さんが見れるかもしれない。そのことに申し訳ないくらいワクワクしてしまっている自分がいます。


 水美さんは他の95期の方々と持ち味がかぶっていないジェンヌさんなので、誰と共演することになっても真新しいワクワク感があって、 柚香さんだけでなく、これから先、月城さんとも、朝美さんとも、 礼さんとも瀬央さんとも、桜木さんとも共演できるかもしれない、コロナによってタカスペが開催されず、叶わなかった夢が叶うかもしれないということに、どうしても胸が高鳴ってしまうのも事実です。


 また、同じ花組時代を過ごした鳳月さんや芹香さんや舞空さんたちとの久しぶりの共演も観たいですし、こうなったら全組制覇して欲しいですし専科主演公演も実施して欲しいなど、夢が無限に広がってしまいます。


 退団したら叶わないものが、宝塚にいてくださるだけで希望が持てる。 今回の専科異動は寂しくも、とてもポジティブなものとして受け取っています。



 水美さんという唯一無二のジェンヌさんが、 これから先、どの組の何の公演でその魅力を発揮してくださるのか。寂しくて寂しくて仕方ない気持ちがありつつも、それと同じくらい水美さんのこれからの活躍をとても楽しみにしています。


 1月から始まる花組公演『うたかたの恋』および『ENCHANTEMENT』が、花組で二番手羽根を背負う最後の水美さんになるかもしれませんが、花組男役として輝く水美さんをこの公演で思いっきり目に焼き付けたい所存です。


 そして何より、この異動が水美さんにとって活躍の場を広げる栄転になりますことを心の底から願っています。


 専科生になってからの水美さんもしっかり応援していきたいという決意でいっぱいなのですが、まずは、2日後に始まる花組お正月公演を、水美さんの花男な姿を、どっぷり楽しみたいと思います。



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