ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

水美さんにピンクの薔薇〜花組千秋楽ライブ配信を観て〜


 本日、花組 宝塚大劇場公演『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT -華麗なる香水-』が無事に千秋楽を迎えました。


 花組の皆様、千秋楽おめでとうございます。


 中止や休演者など、辛いこともたくさんありましたが、無事に今日という日を迎えられたこと、本当に嬉しく思います。


 本日、1月30日は柚香さん演じるルドルフと星風さん演じるマリーの命日でもあります。


 なんとも運命的な日の花組千秋楽に胸をときめかせながらも、ライブ配信にて本公演を視聴させていただいたのですが、お芝居もショーもあますところなくとても美しかったです。


 実のところ、3枚分のチケットが公演中止にあたってしまい、花組初日を観劇して以来のうたかたの恋と香水ショーでございました。


 画面越しではありますが、久し振りに花組の皆様の元気なお姿を拝見できて、それだけで胸いっぱいに満ちてしまいました。ありがとうございました。



 小柳奈穂子先生が大劇場の舞台に新しくよみがえらせてくださったお芝居『うたかたの恋』は、クラシカルで現代的な『令和版うたかたの恋』として、今の花組の皆様にぴたりと合う作品に仕上がっていました。


 赤絨毯を敷かれた大階段のプロローグにうっとりしつつ、柚香さんルドルフと水美さんジャンと永久輝さんフェルディナンドの三者三様の人生と彼らが向ける愛の方向性が明確でいて、ルドルフの孤独からうまれる不安定な心情がとても分かりやすくなっている本作。


 柚香さん演じるルドルフが追い詰められていく様子。儚かさと病んだ雰囲気を混ぜた色香に、物語にとてものめり込むことが出来ました。コメディも大好きなのですが、切ないお役の柚香さんも本当に大好きだと改めて感じました。無邪気なだけじゃない星風さんマリーも本当に大好きです。



 一新されたセットやお衣装も美しく、耽美的な雰囲気が今の花組の美しさをドラマチックに彩り、なんだなもう本当にずっとずっと綺麗で美しい舞台で、今の花組で令和版『うたかたの恋』を拝見することが出来て本当に良かったと改めて感じました。

 


 そして、ショー『ENCHANTEMENT―華麗なる香水―』について。


 豪華な舞台装置に、メリハリのきいた場面転換。かわいくて美しすぎる衣装の数々。とにかくお洒落で華やかで、「こんなショーが観たかった!」をふんだんに詰め込んでくださった野口先生のこの絶品ショーが、一度しか生で観劇出来なかったことが口惜しくてたまりません。


 ロマンチックで夢々しくてとても華やかで清潔感もあって、大人になった柚香さんと水美さんを感じる場面もあり、なんだか本当に最高のショーで、配信で観ても心のウキウキわくわくが止まりませんでした。


 柚香さんのスーツとハットの着こなしと楽しそうに踊る姿、星風さんの女神みたいに可愛らしいマリリンモンローの姿、水美さんの終始溢れる男役の色気が止まらない、そして花組カラーのスーツ姿。

 永久輝さんのムスクシーンの格好いい姿、聖乃さんの美女姿と男役姿のギャップなどなど、全然記し足りないのですがもう本当に、花組生全員が大活躍していて……たくさんの場面にたくさんのジェンヌさんたちが出ていて、本当に素晴らしいと感じます。



 お芝居もなのですが、柚香さんと星風さんをはじめ、花組の皆様が本当に美しくて、優雅で可憐で眼福でした。そして、花組の皆様が楽しそうに踊っている姿が、本当に本当に素敵に輝いていて、見応え抜群で、観ているこちら側までとっっっても楽しい気持ちになりました。


 あっという間にパレードで、エトワールはショーの中で歌って踊って大活躍な星空美咲さん。初エトワール、本当におめでとうございます。綺麗な歌声が画面越しでもとても心地良かったです。


 帆純まひろさん、一之瀬航季さん、侑輝大弥さん、希波らいとさんの4人が同時に階段降りされる景気の良さを含めて今回のパレードが本当に大好きなのですが、もう本当に幸せで満たされました。



 そして、華雅りりかさん、春矢祐璃さん、都姫ここさん、花翔ひかりさん、宝塚大劇場卒業おめでとうございます。

 退団してしまうことが残念で残念で仕方ない素敵な4人の姿が、本日の公演でも本当に輝いていらっしゃいました。


 素晴らしき舞台姿に素晴らしき挨拶。退団がとても寂しくてたまらないのですが、皆様の凛としたお姿を拝見して、寂しさよりも今までの感謝の気持ちが募るに至りました。


 東京宝塚劇場でも、4人の素敵なお姿をたくさんの方々が拝見できますことを心より願っています。



 さらには、専科に移動が決まった水美さんへの拍手が、どの場面でも本当に凄くて、お客さんたちの水美さんへの「愛」を、感じずにはいられませんでした。


 中詰め水美さんの「花組Forever」にうるうるして、アイドルシーンラストの「みんな愛してる」に涙腺がやられました。

 追い打ちをかけるようにフィナーレで柚香さんが黒燕尾の内ポケットからピンクの薔薇を一輪取り出してそれを水美さんに贈るというサプライズがあり、(柚香さん粋な男役だ〜!)と感動してしまいました。


 おふたりの笑顔を拝見しては、柚香さんと水美さんが花組で活躍してきた歴史を走馬灯のように思い出してしまい、思わず大泣きせずにはいられませんでした。

 おふたりの関係性が眩しくて眩しくて、尊いという感情を人生で初めて知ったかのような感覚になりました。とてもとてもとても尊かったです。


 胸元をおさえてピンク色のバラを落とさないように踊る水美さんの体幹の素晴らしさに圧倒されつつも本当に涙が止まりませんでしたし、パレード後の立派な組み替え挨拶まで本当に素晴らしくて、本当に最高の花組の男役さんだと感じました。


 まだ水美さんが花組男役ではなくなる想像が全くできないのですが、退団されるわけではないのですが、これからの大切な時間をしっかりしっかり噛み締めていきたいと思います。

 そして、今回の輝かれている水美さんを拝見しては、専科に異動されてからも、今以上に、水美舞斗さんという唯一無二の男役を応援したい気持ちでいっぱいになりました。



 まだ東京が残っているというのに、涙があふれて止まらなかったのですが、花組の皆様、素敵な千秋楽を本当に本当にありがとうございました。


 たくさんの人に観ていただきたいと思わせる花組公演『うたかたの恋』『ENCHANTEMENT―華麗なる香水―』が、新人公演含め東京宝塚劇場こそ完走できますことを心の底より願っています。素敵な時間を本当にありがとうございました。



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