ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

暁さんの役柄で分かる星組『赤と黒』の話とポスター画像について


 本日、星組公演『Le Rouge et le Noir ~赤と黒~』ポスター画像更新および、主な配役の発表がありました。


 ポスター画像はモノクロを基調とした礼真琴さんのドアップに、赤の差し色が入ったとっっっても格好良いポスターです。被写体が良いのでシンプルなポスターでもとても絵になります。

 モノクロなポスター画像なので、お化粧の具合が見えないのですが、素敵な先行画像のボルドーメイクのままなのかな、とワクワクしてしまいます。


 礼さんがトップになって以降、個人的には星組のポスターデザインがあまり好ましくないものもありましたが、ここ最近の星組ポスターが本当に素敵でとてもとても嬉しくなってしまいます。


 色味がないシンプルさだからこそ、礼さんの格好良さが目立ち、谷先生のつくりあげるポスタービジュアルが本当に大好きだと改めて感じました。礼さん本当に格好良くて、どんな姿で舞台に立たれるのか本当に楽しみです。


 また、今回は左下に切手サイズで暁千星さんが掲載されているのですが、ポスターに馴染むモノクロのお写真で、これが珍しいことにポスターの邪魔をせず、アクセントとしてとてもオシャレに仕上がっています。

 そしてこの切手サイズの暁さんがそれはそれは格好良くて、ついつい拡大して眺めてしまいます。あ〜格好いい〜!



 さてはて、そんな素敵なポスター画像とともに、今回は主な配役が発表されたのですが、発表されたのはポスターに掲載されている礼さんと暁さんの二役でした。


 【ジュリアン・ソレル役】 礼 真琴さん

 【ジェロニモ役】 暁 千星さん



 この発表を拝見して、今まで宝塚で上演してきた赤と黒とは完全に別物なのだと、ようやっと実感することが出来ました。

 
 宝塚版では馴染みのない、暁さん演じる「ジェロニモ役」とは、原作ではイタリア人のオペラ歌手なのですが、フランス版ミュージカルだと、出番の多い狂言回しの役柄になります。


 確か、フランス版ではふくよかなおじさまがジェロニモを演じていらっしゃったのですが、切手サイズの暁さんを見る限り、宝塚verとしてとても格好良く仕上がりそうな予感がします。


 ジェロニモは歌も多いストーリーテラーのような役柄で、主人公ジュリアンの独白などもわたしたちに教えてくださるとても重要なお役になります。(礼さんと暁さんという素晴らしき歌声が合わさる本作、本当に本当に楽しみで仕方ありません)



 ただ、フランス版の赤と黒として上演されるならば、確かレナール夫人の出番は宝塚版よりも多く、存在もより大きなものになるはずなので、主な配役に掲載されてもいいんじゃないかなあとは感じたのですが、そこは宝塚のシステム上仕方ないのかな〜でもな〜と、娘役さんたちの扱いにちょっとモヤモヤしたものを感じてしまいました。


 というのも、ジュリアンとジェロニモに匹敵する大きな役は、娘役が演じる「レナール夫人」と「マチルド」です。

 なので、今回主な配役として4人同時に発表してほしかったのが本音なのですが、こういうところが宝塚の悪いところだなあと改めて感じてしまいました。(それとも宝塚verとして出番が減る可能性があるのでしょうか……?)


 どんな扱いに変わるかは分からなくとも物語に必要不可欠なレナール夫人とマチルドの配役ですが、順当に学年順で有沙さんと小桜さんになるかな、と予想していました。

 ですが、有沙さんと小桜さんなら、今までの実績含め、それこそ主な配役として発表してあげても良かったんじゃないかなあと首を傾げてしまいます。(首は傾げつつも、やはり有沙さんのレナール夫人は確実かな、とも思います。)



 本公演は星組の歌姫を集めているので、瑠璃さんや詩さんにも目立つ場面が欲しいところですが、果てさてどんな感じに割り振られるのでしょうか。


 というのも、今回、赤と黒に出演する星組の人数が専科さんも含めて22人と少ないです。ですが、フランス版は出演者数がおよそその半分という超少数精鋭型のミュージカルでした。


 ということで、出演者数から見ても、やはりフランス版赤と黒をさらに宝塚オリジナルverとして変えてくるとは思います。



 専科さんや上級生はもちろん、下級生に至るまで星組の実力者たちが揃い踏みなので、(公演解説にもわざわざ、「礼真琴を中心とした【星組選抜メンバー】が挑みます」と記されていたほどなので)しっかりとした歌唱ナンバーやダンスナンバーが全員にガンガンに当たるように振り分けてもらえたらいいなあと願っています。

 
 極上ミュージカルの予感が凄まじく、公演が近づくにつれて期待が膨らむ一方なのですが、上演する箱が小さすぎてチケット難な本作を、一人でも多くの方々が観劇することが出来ますように。



 礼さんの格好いいポスター画像も更新され、フレンチロックミュージカルとしての赤と黒が、宝塚verとしてどんなふうに仕上がっていくのか、残りの配役発表も楽しみで仕方ないのですが、今まで宝塚で上演されてきた赤と黒と同じように、たくさんの人に愛される作品になりますことを心の底より願っています。



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