ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

月組退団者への感想と月組バウ配役を思う


 まずは、本日から月組公演のエトワールは白河りりさん回です!

 白河さんの落ち着いていて美しくて格好良くて綺麗な歌声が素晴らしすぎてエトワールの良さに客席でひとり泣いてしまったのですが、本当に月組の宝物のような歌声を持つ素晴らしすぎる娘役さんです。

 このまま順調に5人全員がエトワールを担うことが出来ますように心の底から祈っています。



 さて、そんな素晴らしすぎる白河さんのエトワールが大劇場中に響き渡った本日、礼華さん主演、月組バウホール公演 『月の燈影(ほかげ)』 の一部配役が発表されました。


 主人公の幸蔵を礼華 はるさんが、次郎吉を彩海 せらさんが演じられます。


 この演目は「2002年に彩吹真央さんと蘭寿とむさんが花組でW主演を果たした作品」なのですが、 「幸蔵を主人公に、 次郎吉と別れ、 再び巡り会うまでの時に奥行を持たせ描き上げる」 となっているので、再演でありつつ、役の比重や脚本や演出を変更しそうなことが窺えます。


 とは言っても、W主演だった次郎役はとっても大事な役であることに変わりはないはずなので、 主な配役として、そして次郎吉役として彩海さんが選ばれたことに大納得いたしました。


 次郎吉は幸蔵と同じくらい本当に大事な役なので、ニコイチで礼華さんと彩海さんを上げている今の月組には、もってこいの演目だなあと改めて感じましたし、今回のショーを観てからますます礼華さんと彩海さんに夢中なので、拝見できるのが本当に本当に楽しみです。


 現在大劇場にて、お芝居にショーにと大活躍中の礼華さんと彩海さん。そのきらきらとした魅力も人気もうなぎのぼりのおふたりが、バウホール公演にてどんな新しい世界を魅せてくださるのか、とてもとてもとっっっても楽しみです。(チケット当たりますように!)




 次に、今回は月組応天の門』 『Deep Sea - 海神たちのカルナバル-』にて退団される7名の方をピックアップして、 お芝居ショー共に感想を学年順に記したいと思います。




 ★まずは光月るうさんについて

 お芝居 『応天の門』 にて、 光月さんは藤原北家を率いている 「時の実力者」である藤原良房を演じてくださっているのですが、何の心配もいらない圧倒的な貫禄!

 声色をただの老人にしないことにより、「まだまだ現役で藤原を支配したい欲」がにじみでていて、「簡単にはくたばらないしつこそうな雰囲気」が最高です。
 何を演じても上手すぎる光月さんですが、今回も、狡さも欲どおしさも見え隠れする良房を見事に演じられていて、本当に素晴らしいの一言でした。


 ショーでは、プロローグから早速、光月組長と白雪副組長の歌唱シーンがあるのですが、大人っぽさ大爆発のデュエットがまあ素敵。

 光月組長の渋さと色気のある歌声を月組で聴けるのも本公演が最後なんだなあと思うと、じんわり泣きそうな気持になります。 が、そんな涙を吹き飛ばすほど、どの場面でも下級生にまじって爆踊りしてくださり、とっても楽しそうに踊る光月組長が拝見できて本当に幸せです。

 光月さんのサロンコンサートもとても楽しみです!



 ★千海華蘭さんについて

 お芝居『応天の門』にて、13歳の清和帝を演じられている千海さん。 この配役は、田渕先生が千海さんの刈り上げ姿を見て、(帝にぴったりだ)と思って決定したそう。

 しかしながら退団公演で少年の役は……、と歌劇で田渕先生は気にされていましたが、上級生になるにつれ、自分の持つ個性に誇りを持つようになった千海さん。

 下級生だって簡単に演じることのできないアクなき悪意なき何も考えることをさせてもらえなかったある意味純粋無垢な帝を、本当に素晴らしく熱演されていて、誰にもまねできない技術で干海さんらしく輝いていらっしゃり、「これぞ月組の役者、千海華蘭!」という雰囲気が爆発していて、本当に素晴らしかったと思います。


 また、ショーではもうあちこちで見せ場いっぱいに踊ってくださっているのですが、 「S3 CoolLady 踊るマーメイド」ではマンボの男としての歌唱シーンも。
 娘役にモテモテモで歌われている姿が最高でしたし、 千海さんの軽やかで、だけどお洒落な踊り方は、どの場面で拝見していても本当に楽しいです。 結愛さんと組んで踊っている場面も素敵すぎました。
 男役群舞では光月組長とともに真ん中付近で素敵に踊られていて、本当に大好きです。




 ★朝霧真さんについて

 お芝居 『応天の門』では、原作にはない 「黒炎」という役で出演されています。 風間さん演じる藤原基経の配下という役柄だったのですが、 もう、どこにいてもどんな役でも本当に格好良くて、(あ〜朝霧さん格好いい〜)の気持ちがおさえられませんでした。
 最後あたりに鬼と共に舞台を立ち回るシーンがあるのですが、 海乃さんと対峙する朝霧さん本当に素敵でした。


 ショーでは「S3 CoolLady 踊るマーメイド」でのマンボの男としての熱い熱い男役の姿が最高ですし、中詰めの舞台のセンターで羽音さんとデュエットやリフトをしていて見応え抜群。
 どんな衣装でもどんな髪型でもいつでも本当に格好良くて、男役群舞で朝霧さんを拝見するのをいつも楽しみにしているので、千秋楽が近づくとこんな楽しいショーでも大泣きしてしまうと思うのですが、たくさん場面に出てくれていて嬉しい限りです。




 ★清華蘭さんについて

 お芝居「応天の門』では、花妃さん演じる多美子つきの女房である吉野を演じていらっしゃいます。お化粧から見事で、上級生娘役として舞台をしっかりと引き締めてくださっています。


 また、ショーでは、「S3 Cool Lady 踊るマーメイド」でクラブの女として白いギラギラを纏って踊っている清華さん、派手派手衣装が似合いますし、勝気な表情が本当に最高です。

 また、中詰めピックアップで舞台の真ん中で男役引き連れて踊っているのが本当に格好良くてですね、男前で美しい清華さんの良い部分が全開で本当に嬉しかったです。

 あと娘役群舞のときの黒髪アシンメトリーな髪型の清華さんも最高で、 全清華さんが最高を叩き出していてわたしは本当に満足でした。




 ★結愛かれんさんについて

 お芝居にて、不定期に舞師として舞を教えている大師役の結愛さん。
 永遠の美しさゆえ、歳を取らないと噂される貴族相手の娼婦もしている女性なのですが、特徴的な刺繍などを含め、宝塚版では大師の事情まで深堀しない代わりに、なんとも美しくて華やかな白い衣装を身に纏って素晴らしい舞いを披露してくださいます。

 もう、舞っている姿が神々しくて神々しくて、宝塚のこういう場面の中でも歴代一ではないかと思うほど本当に神々しいです。たくさんの人が手を伸ばすけれどその心は誰も手に入れることが出来ないような神々しさで、見事な舞でしたし、結愛さんにぴったりの美しすぎるお役でした。


 また、ショーでは相変わらず、プロローグから真ん中で踊っていたりと大活躍の結愛さん。とくに、 「S4 Passion Guy 海神の戯れ」 6人の真珠の美女の中のひとりでの色っぽいのにチャーミングすぎる姿。ここでは歌声も聴けるのですが相変わらずキュートでとても可愛らしい声色です。

 また、「S5 Deep Moon 月夜の夢」 の英さん、蘭世さんとともに渡る銀橋渡りがかわいらしすぎてとても印象的です。
 いや〜本当に英さんと結愛さんと蘭世さんという組み合わせが楽しそうで可愛くて色気もあって最高すぎます。


 娘役群舞のときに何度もウインクしてくださるのが麗しすぎてもう目を離せなかったのですが、踊りの表現など、本当に魅力的な、唯一無二の娘役さんだと相変わらず惚れ惚れしてしまいました。




 ★花時舞香さんについて

 まずは花時さん初スチールおめでとうございます! 退団前に大人っぽく素敵な花時さんのスチールが発売されて本当に嬉しかったです。

 お芝居にて、花時さんは海乃さん演じる昭姫のお店で働く店の娘役のひとり、杏香を演じられています。
 嬉しかったことに、この昭姫の店で働く娘役さんたちは、 何かと登場してくださり歌や踊りを披露してくださいます。
 店の娘は全9人であり、花時さんのかわいらしい姿もすぐに発見できて本当に嬉しいです。


 ショーでも中詰めの銀橋渡りなどが行われている中、花道で鳳月さんと組んで踊っていたりと、稲葉先生からの愛に泣けましたし、 花時さんの楽しそうなダンスを拝見できて本当にうれしいです。 稲葉先生素敵なピックアップ場面をありがとうございます!




 ★蘭世恵翔さんについて

 お芝居 『応天の門』では、「若き日の高子」を可憐に演じられています。
 一緒に駆け落ちする 「若き日の業平」 を英さんが演じられているのですが、このおふたり、英さんが写真撮影に蘭世さんを呼ぶなど、普段からとても仲の良さが窺えるので、今回若き日のふたりに選ばれていて、内心ガッツポーズしていました。


 蘭世さんは黒髪に赤いリボンで髪を結い、 とても儚げで本当にうっとりするほ美しく、「あのキラキラ光る白玉は?」 と業平に問いかけるところからかわいらしさが止まらなくて、本当に絵になる姿で素晴らしかったです。


 ショーでは同じく退団者である結愛さんと同じ場面が多くて個人的に助かったり目が足りなかったりと忙しかったのですが 「S4 Passion Guy 海神の戯れ」 6人の真珠の美女の中のひとりで、どこまでも魅力的な美女で本当に愛しいです。

 また、 「S5 DeepMoon 月夜の夢」 で、 英さんと結愛さんと楽しそうに銀橋渡られる瞬間が歓喜の瞬間すぎて本当に嬉しいです。
 蘭世さんは新公ヒロを経験していませんが、こんなふうに銀橋渡りに選出してくださって稲葉先生には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。




 とりあえず学年順に退団者の皆様への感想をざっくりと記したのですが、退団だからではなく常にピックアップされるメンバーが多いため、特筆しなくてもさまざまな場面に出演されています。
 また、 お芝居ショーともに大人数の場面も多いため、 舞台を見渡せば退団者の皆様がどこかにいらっしゃる仕様なのもとても有難いです。


 特にショー「S8B Mantle Energy噴き上げる魂」では光月組長含め全員爆踊りされ、なおかつ退団者ピックアップもあったため、本当に見応えがありました。


 素敵すぎる退団者の方々が4月30日の東京大千秋楽をもって宝塚をご卒業されること、なんだかまだ実感はわきませんが、考えれば考えるほど寂しいです。

 そして寂しさとともに、こんなにもずっと月組の舞台で最後まで輝いてくださってありがとうございますという感謝の気持ちも溢れ出てしまいます。

 実感がわかなくても、本公演で7名の方々が退団されるのは事実なので、上記の場面やそれ以外の場面でも輝く退団者の皆様のごとを悔いなくしっかり両の目に焼き付けようと思います。



 どうか、大好きで大好きで仕方ない方々の退団公演でもある月組公演『応天の門』 『Deep Sea - 海神たちのカルナバル-』が、このまま新人公演含め東西完走できますことを、退団者の皆様が悔いなく大階段を降りてこられますことを心の底から願っています。



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