ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

星組『1789』高額転売に嫌気が差したので心の底から劇団にお願いしたいことについて

 本日、花組宝塚バウホール公演『舞姫』が初日を迎えられました。


 花組バウチームの皆様、初日の幕開けおめでとうございます!


 先行画像の美しさからして、なんとかかんとか観劇に行きたかったのですが、うんともすんともチケットをゲットすることが出来ませんでした。


 チケトレは見張るのですが、おそらく望みは薄いので、5月14日(日)15:00公演[千秋楽]のライブ配信を心から楽しみにしていたいと思います。


 聖乃さんと美羽さんをはじめとする花組バウホール公演『舞姫』が、無事に千秋楽まで完走できますことを心の底より願っています。




 はてさて、『舞姫』をバウホールで観劇できない理由は当たり前のように「チケットがないから」なのですが、先日、先着方式で嘆く方々が続出した星組公演『1789-バスティーユの恋人たち-』のチケットも、まだ手元にないという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。


  楽しみな人が多いゆえにチケ難になることは演目決定当初から手に取るように分かっていましたが、そのチケ難を加速させる厄介なものがあります。


 そうです。 高額のチケット転売です。


 正直言って今回、『1789』 をチケット流通センターなどの転売に回す人が多すぎて心の底から憎悪の気持ちを覚えましたし嫌気も差しました。腹立たしい気持ちでいっぱいです。


 だって、こんなにも早く出品をするのは、はなから 「観る」目的ではなくて 「利益を得る」目的でチケットをゲットしている人たちが多いからなんですよ。 つまるところ、高額転売目的です。



 良心的な宝塚は、大劇場SS席を1枚12500円で販売してくださっているのにも関わらず、流通センターで掲載されている一番高値の SS 席は1枚15万円で出品されています。定価より10倍以上も高値です。正直言ってあり得ません。


 もうこれ、完全なる不正転売なんですよ。定価を越える転売価格ですらアウトなのに、10倍以上の値段がつけられているんです。


 不正転売を決定づける上で一番重要なのは、 「【業として】 興行主やその委託を受けた販売業者の事前の同意を得ないで、 販売価格を超える金額で有償譲渡すること」らしいのですが。

 もうシンプルに 「定価を超える転売価格は全員アウト! 定価を超えていたら流通センターなどへの掲載がそもそも出来ない」 方向性にしてもらえたらどれだけいいことか。


 今回の星組公演がチケ難だということは、先着が始まるよりも前からわたしたち素人でも分かっていたことなので、 転売するプロたちは早くからこの公演に目をつけていたと思いますし、あからさまに狙われていたのだとは思いますが、 それにしても15万円って……。


 その他、チケット流通センターで出品されている数はすでに430件以上。 1件で2枚売っている人も目立ちますので、軽く 700枚ほどのチケットがすでにチケット流通センターに流れているというわけです。 あるところにはあ〜るさ〜なんて歌ってる場合ではない事態です。


 だって、そこにそんな金額で取り扱われてはならないものですし、それを買ってもいけないんです。 「ダメなものはダメ」 と流通センターが弾いてくだされば一番手っ取り早いのですが、 手数料欲しさに見て見ぬふりを貫くんだろうなと思います。



 宝塚歌劇の公演チケットは、「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」 (チケット不正転売禁止法) に定める特定興行入場券として販売しており、違反者は 「1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金又は併科」 に処される可能性があり、初の逮捕者が出たのは2019年だったでしょうか。


 あの頃はこの逮捕案件を受けて微かな期待も覚えました。がしかし、それから4年ほど経ちますが、一向に高額転売のチケットはなくなりません。


 それゆえに、「今の法律では高額転売問題は防げないのだ」 と、 ここ数年で感じざるを得ませんでした。


 また、宝塚の公式が独自のリセールサービスを開発してくれても、 今回のような高額転売などはなくならないと思います。

 今回出品している方々は、「不評のチケトレを使いたくないから」ではなく、「都合があわなくなって」 でもなく、ただただ「人気公演のあやかりをうけて流通センターなどで儲けたい」から、公認リセールサービスを使わない選択をとっているわけです。



 宝塚側に矛先を向けるのは八つ当たりにも似ているとは分かっているのですが、宝塚側も高額転売の事実は認識しているわけです。そして、『1789』は特にこうなることが目に見えていたと思います。


 劇団はこの事実に憤慨しないのか、売れたらそれでいいのか、本当にもっと「チケットの取り扱い」と真剣に向き合ってほしい気持ちでいっぱいです。


 長い道のりにはなると思いますが、高額転売を防ぐひとつの方法は、「宝塚のチケットは高値で売れないから手を出さない」 と、 転売する側に見放されることです。

 なので、「高額転売されているチケットの購入を渋るような入場方法」が採用されてほしい気持ちでいっぱいです。


 例えばですが、「毎日毎公演ランダムに本人確認をします」って抽選前に事前にしつこく通知してくれたらそれだけでも少しは抑止力になると思うんですよ。


 そもそも会のチケットがあるから本人確認は無理という意見もあるかもしれませんが、今のように抜き打ちで一週間に1公演程度を本人確認するのではなくて、時間がかかってもいいので、「毎日毎公演」 本気で本人確認を実施してほしいです。

 「リセールサービスならびに二親等までの譲渡は可」 であれば、 急遽都合が悪くなったとしても、ルールを守る大抵の方々は困らないと思いますし、毎日毎公演本人確認が実施されたら、少しは転売チケットの購買意欲も下がると思います。


 特に、どのあたりの席が出品されているかは記されているので、ターゲットを絞って毎日本人確認を実行してほしいわけです。不便にはなりますが再入場不可の措置もあっていいと思います。


 高額転売を防ぐために、煩雑であっても、上記のような方法を劇団側にはぜひ検討してほしいです。



 高額転売する出品者に「宝塚は儲かる」 と思われ続ける限り、 転売する人は友の会の抽選なりクレジットカード先行の抽選なりに参加して、「観る気もないのにチケットをゲットしよう」としてきます。


 劇団側がチケットに対してもう少し引き締めを実施することが一番ではあるのですが、なかなかその道のりは険しそうなので、まずは買う側に①「高額転売のチケットは買っても入場できなくて意味がない」という認識が高まり、②転売側にとっては「宝塚の高額転売チケットは売れない」という認識が広まり、③転売者が「宝塚のチケットに興味をなくす」ようになれば、高額転売という負の連鎖は断ち切れるわけです。


 何度も何度も転売について記しているので、転売問題は今の法律ではすぐにどうこうするのが難しいというのは百も承知なのですが、このまま高額転売を野放しにして、これからも違法価格のチケットが転売されていくのを指をくわえてみているのは本当に嫌なので、しつこいようではありますが、今回もしつこく記させていただきました。


 諸悪の根源のかたまりみたいな値段で、 たくさんの人が正規のルートで欲しくて欲しくてたまらなかった 『1789』のチケットが公式非公認の出品サイトに何百枚も並んでいる現実。

 どれだけそのチケットを欲しても、公式が認めていない高額転売サイトに掲載されてしまったチケットは、ルールを守る常識ある人たちにとっては手を出せない領域に当たります。


 本当は、その何百枚のチケットは、誰かが正規に獲得できるはずだったチケットだったのに、です。


 それゆえに、大切なチケットを自分が楽に設けるためのエサとして使う礼儀知らずの高額転売者たちがこれから先、 その行いを深く反省できるような瞬間が訪れますことを心の底より願っています。


 そして、本当に何より、『1789』 を観たいと願っているすべての方々が、正規の方法でチケットをゲットできますことを心の底より願っています。



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