ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

取り返しがつかないことが起きた今祈ること


 先ほど、宝塚公式HPにて「宝塚歌劇団に関する報道について」と題した発表がありました。以下、引用させて頂いた原文になります。



『昨日、宝塚歌劇団員の死亡に関する報道がございました。
 謹んで心より哀悼の意を表します。
 また、ファンの皆様ならびに関係者の皆様にご心配をおかけしておりますこと、深くお詫び申し上げます。

 ご親族の心情に配慮し、詳細につきましては公表を差し控えさせていただきます。
 今後は生徒の心身の状況を十分に配慮しながら、対応を検討してまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。』




 上記のような発表でした。わたしは昨夜、宝塚公式とは関係のない報道で劇団員の訃報を知りました。


 若くして尊い命を絶たれてしまったこと、ニュースを見た瞬間に頭から血の気が引いて吐きそうになりました。


 言葉が出てきませんでした。動悸がしました。嘘であってほしいと願いました。涙が出ました。心が潰れてしまいそうでした。



 騒ぎ立てることはしたくありませんでした。ただ、公式からも発表があり、訃報が本当なのだと実感しては、改めて涙が出ました。


 
 取り返しのつかないことが起きました。


 この世で一番悲しいことが起きてしまいました。




 昨夜から今日にかけて。あまりに衝撃的で辛いこの事実に、深く悼むことしかできないことが苦しくてたまりません。


 その選択をとるしかない。そう心決めてしまう前にどのようなサポートがあればよかったのか。それを考えだすとたまらない気持ちになります。それほど、こんなに苦しくて悲しいことはこの世に二つとありません。



 取り返しがつかないです。本当に、取り返しがつかないことです。



 この世にこれほどショックなことはありません。わたしたちが夢見ている世界で起きてしまった取り返しのつかないこと。わたしが楽しんできた舞台は、誰かがここまで苦しみ、追い込まれ、何かがあっても誰にも助けてもらえず成り立っていたものなのでしょうか。


 そんなふうにぐるぐる考えると喉のあたりが透明なしこりのようなもので塞がれて、息苦しくて仕方ありません。


 一度きりの人生でわたしたちにきらきらとした夢を見せてくださる、幸せにしてくださるジェンヌさんたちやスタッフの皆様に、ただひたすら幸せであってほしい。とびきりとびきり、幸せいっぱいな毎日を送ってほしい。


 それがいちファンとしての常日頃の願いです。



 そして、「ご親族の心情に配慮し、詳細につきましては公表を差し控えさせていただきます。」とされている以上、誰なのかという特定や憶測はすべきではありません。もうこれ以上傷つけることをしてはいけません。



 また、今回の衝撃を、生徒さんたちがすぐに受け入れられるとは思いません。


 だから休演者がいないでほしいとは願えません。早く公演を再開してほしいとも願えません。


 すぐに舞台に立てない人がいても、これから消失を実感して舞台に立てなくなる人がいても、仕方のない事態だと思います。それほど、心がおかしくなってしまうほどショックなことが起きてしまったのです。


 彼女たちに心のケアをしてあげてほしいです。十分に、そして適切に、ケアをしてあげてほしい気持ちでいっぱいです。



 また、積極的に情報を取り入れると自分の精神状況がもたないこともあります。昨夜、わたしはそれに近しい状態になりました。


 ショックの大きさや深さを自分で測れないことがあります。


 皆様どうか生徒さん達の心のケアの心配だけでなく、自分の心のケアも大切にしてあげてください。人の心は、自分が想像している以上に簡単にダメになってしまいます。どうか自分に優しくしてあげてください。自分で自分を守ってあげてください。



 宝塚に携わるすべての人の心と身体が健康であること。それが保障された環境なのか、劇団には今一度考えてほしい気持ちでいっぱいです。それが、大切な娘さんたちを預かっている劇団の責任だと思います。



 亡くなった方のことを考えると、何もできなくてすみません。何も与えてあげられなくてすみません。そういう申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

 わたしに出来ることは真実を何も知らない部外者として真意ではないかもしれない憶測を勝手に広めず、この事態を騒ぎ立てないことのみです。



 また、詳細な発表を早期に求める声もたくさん上がっていますが、ご遺族のご意向をまずは一番に尊重してあげてください。そして、亡くなられたご本人、ご家族や関係者へ最大限の配慮をしてあげてください。

 ジェンヌさんやスタッフの皆様のメンタルケアに、年齢は関係ありません。いくつになっても、人間の心は弱いです。どうかどうか、わたしたち客のことは後回しでいいので、傷ついた全ての人へのケアを最優先してあげてください。



 宝塚に携わる皆様および今回の件で心を痛めたすべての方々の心身の健康を祈っています。




 ご訃報に接し、悲しみにたえません。ここに謹んでご哀悼の意を表するとともに、心からご冥福をお祈り申し上げます。



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