ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

柚香さん写真集と彼女がまた舞台に立ちたいと思ってくださるにはの話


 まずは本日、柚香光さん写真集「ÇA BOUGE」の表紙およびサンプル映像が公開されました。


 表紙の美しさはもちろんのこと、サンプル映像が本当に素敵で、恍惚として魅入ってしまいました。


 柚香さんは初舞台生の頃からそのビジュアルだけでも私の中で衝撃を覚えた男役さんなので、退団後もぜひモデル業をしてくださるよう祈っているのですが、男役としての写真集はこれで最後になるのだと思うと切なさと愛しさがこみあげてきます。


 たくさんの方にとって家宝となるだろう柚香さんの写真集発売日(11月28日)が今からとてもとても楽しみです。




 ここから話をガラリと変えますが、ここ最近、タカラヅカニュースのスカナビMCを花組月組星組の3組で回してきたことは皆様ご存じのことと思います。


 そんなスカナビMCですが、今週は久しぶりに雪組が担当されています。


 有栖さんと共に、眞ノ宮さんがMCとしてご出演されました。


 そして、「一禾あおの休演にともない、 公演期間中はMCを務めさせていただきます」 と、ご挨拶がありました。


 雪組公演 『ボイルド・ドイル・オンザ・トイルトレイル』『FROZEN HOLIDAY』お稽古および東西公演中のMCは代打として眞ノ宮さんが担当されるのでしょう。


 一禾あおさんが戻ってくるその日まで、繋いでくださるのだと思います。



 ですが、 一禾あおさんが宝塚の舞台に戻ってきてくださるか。

 私はそのあたりの確証が持てません。


 劇団の会見を受けて、 私たちファンですらある種の絶望を覚えたのに、ご遺族の方々がどれほど失望したか、 その気持ちは計り知れないからです。



 一禾あおさんはご遺族の皆様とともにコメントを出されています。ご遺族であると同時に、宝塚の舞台に立つ劇団員でもある一禾さんにとって、尋常じゃないほどの勇気が必要だったと思いますし、葛藤もたくさんあったと思います。

 ご遺族がコメントを出さなければいけない状況に追いこんだ劇団には、そのあたりの苦しさがきちんと伝わっているでしょうか。



 また、宝塚に合格したその日、 「人生で一番嬉しくて泣いた」 と。 今まで数多くの生徒さんたちがお話しされてきました。 昨日の月組退団公演でも、そのエピソードがありました。


 「あの舞台に立ちたい」と。そう夢見て、 遊びたい盛りのときに友達と遊ぶよりもレッスンを優先させて、それで勝ち取っ夢の世界が、 彼女たちの尊い青春をささげるだけの価値ある場所であることを、私は常日頃望んでいます。


 ですが私は劇団のあの会見を受けて、一禾さんに気軽に「また宝塚の舞台に立ってほしい」とは言えなくなりました。それは、劇団にあんな会見をされたあとでは、 一禾さんが心の底から宝塚の舞台に戻りたいとは、到底思ってくれなさそうだからです。



 劇団に居づらくなるとか、 退団に追い込まれるとかではなく、勇気をもって振り絞ったコメントを蔑ろにされたら、そんな劇団に、一禾さんはもう、その貴い人生を注いではくれないでしょう。一禾さんがいくら雪組のことが大好きでも、です。


 私はもう、一禾さんのお心が守られるなら、一禾さんがどんな決断をしても受け入れる覚悟をしているのですが、もしもこの先「また宝塚の舞台に立ちたい」と。心からそう思ってくださる日が来るとするならば、そのときは戻ってきてほしいですし、全力で応援をさせていただきたい気持ちでいっぱいです。


 ですがそんな奇跡が起こるためには、劇団はとにかくこれ以上ご遺族の皆様を苦しめないことが重要になってきます。意見が食い違っているにも関わらず、話し合いの場すらなく、一方的に結論を導かれることは、ご遺族の皆様にとってどれほど苦しいことだったでしょうか。



 再調査が実施されるとさまざまニュースに取り上げられていましたが、 宝塚公式 HP には未だにその発表もありません。


 ご遺族の皆様の意向にそった再調査になるのかも私にはわかりませんが、こんなにも悲しい取り返しのつかないことがあったのに、 伝統を守ることを盾に何も変わらなければ、青春をかけて宝塚の世界に愛を持って入った生徒さんたちが報われません。


 昨日、私の大好きな蓮つかささんが退団されましたが、そのご挨拶には、宝塚への想いが込められていました。


「宝塚の世界がこれからも愛にあふれ、お客様に夢や元気をお届けできる素晴らしい場所であり続けますように」


 劇団に向けた、これ以上の願いの言葉はありません。どうか、彼女たちのこの想いが、上層部の方々に届きますことを、そして宝塚の改善をひたすらに願うご遺族の皆様の意志が蔑ろにされませんことをいちファンとして心の底より願っています。



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