本日、花組 東京宝塚劇場公演 『鴛鴦歌合戦 (おしどりうたがっせん)』 『GRAND MIRAGE!』が東京大千秋楽を迎えられました。
わたしは映画館のライブビューイングで拝見させていただきました。取り返しのつかないことが起きてからスカステさえもつけることが出来ていなかったので、久しぶりに宝塚の世界に触れさせていただきました。
花組の皆様、東京大千秋楽おめでとうございます。
そして航琉ひびきさん、和海しょうさん、春妃うららさん、ご卒業おめでとうございます。
下級生の頃から見守ってきた皆様が、かけがえのない立派な花組の上級生として退団されますこと、感無量でございます。また、挨拶ひとつひとつが胸に刺さりました。宝塚で夢を見せてくださった皆様のこれからの人生が更なる幸福に満ちていますことを心の底より願っています。
そして、1週間ぶりに触れた宝塚の世界についてなのですが。やはり宝塚という、ここにしかないきらきらとした夢とときめきあふれる世界が抗えないほどに大好きだと感じました。
これから先も宝塚が存続し続けるために、良き伝統を重んじながらも悪しき習慣は変えていき、所属する生徒の皆様が心身健康で居続けられる正しい姿でこれからも夢を見せてほしいな、と。心の底からそんなことをしみじみと感じさせていただきました。
今日はなんだかお芝居ショー共にとても感慨深かったですが、退団が発表されている柚香さんと星風さんの最後のショーが終わってしまい、言葉にならない寂しさが募りました。
訃報があって以来、宝塚から少し離れていましたが、「今」しかない宝塚。やはり今日の大千秋楽を拝見できて良かったと心の底から思いました。
挨拶では美風組長がひとことひとこと気を張って言葉を発していたのが伝わってきて、こちらの両肩が熱くなるようでした。
深く頭を下げた美風組長がしばらくずっと頭を下げたまま、ようやく顔をあげた時には涙ぐんでいらっしゃって、同じ瞬間涙ぐみそうになりました。
柚香さんの挨拶はいつものようにフラットで、ほっとするような笑顔もたくさん見せてくださって、とても良い挨拶だったな、と感じました。なにより花組の皆様が元気そうで、舞台に立つ姿はとても楽しそうで、なんだか、そんなことがしみじみ嬉しかったです。
今日舞台に立っていた花組の生徒さんたちがその笑顔通り上級生下級生問わずひたすら幸せであってほしいな、と。当たり前のことですが、観劇は生徒さんたちの不幸の消費よりも、幸せのお裾分けがいいのでね。そんなことを改めて感じさせていただきました。
今はまだお気楽なことばかり言えませんが、やはり宝塚という世界に魅せられたいちファンとして、タカラジェンヌの皆様が、そしてスタッフの皆様が、健やかに平穏に大好きな舞台に向き合える日々がやってきますことを祈っています。
久しぶりに触れた宝塚の世界が柚香さん率いる花組で良かったな、と。やっぱり宝塚から離れたくないな、と。でも、亡くなられた方からも目を背けたくはないな、と。劇団のこれからの行動を重視しつつも、また夢を見させていただきたいと思います。
いやもう本当に、今日無事に花組大千秋楽の幕が開いて良かったな、と。退団者の皆様が大階段を降りてこられて良かったな、と。その上で無事に幕が降りて良かったな、と。今まで当たり前だったことがすべてが静かに噛み締めるように嬉しかったです。
亡くなられた方としっかり向き合い、組織を良い方向に変化させながら、この夢の世界がこれから先も成り立っていきますように。
花組の皆様、大千秋楽おめでとうございました。そして退団者の皆様、ご卒業おめでとうございます。素敵な思い出をたくさんくださった御三方が、これから先も幸せであり続けてくださいますことを心の底より願っています。