ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

大丈夫……なのか……また火に油では……ないのか……。


 『宝塚音楽学校の角理事長が退任へ 後任は歌劇団の村上氏兼務 』(https://news.yahoo.co.jp/pickup/6482375


 先ほど、上記記事を拝見しました。


 宙組所属の女性がが急死された問題で、阪急阪神HD会長の角和夫さんが、「宝塚音楽学校」の理事長を近く退任されるやうです。


 後任には、12月1日付で歌劇団の理事長に就任する村上浩爾さんを充てる方針ということなのですが、これ、本当に大丈夫ですか……。


 木場理事長が退任され、村上さんが新しく理事長に就任されることは少し前に知ったのですが、宝塚音楽学校まで理事長に就任されるなんて。


 「両団体の理事長を兼務することで、厳しい上下関係などが問題視される音楽学校と歌劇団の組織風土改革を一体的に進めることが狙い」とされていますが、いや……んー……。


 まず、何が問題であるかをまだ解明できていない中途半端な段階であるにも関わらず、「責任をとる」という口実の元、木場さんも角さんも退任されますが、トカゲのしっぽ切りにしか思えないのは私だけでしょうか……。



 また、村上さんと言えば、先日の劇団側の最悪の会見にて「ハラスメントの証拠を提示していただきたい」と発言された方で、私はこの姿勢含め、会見にはかなり失望したのですが、このご遺族に鞭打つような問題発言を阪急側は誰も気にすることなく兼務することになったのですかね……。


 私は次の理事長に関係者である村上さんが就任されること自体危機を感じずにはいられなかったのですが、音楽学校まで兼任……。


 これはもう、火に油としか思えないのですが……大丈夫ですか?


 私としては、会見にて哀悼の意よりも反論の言葉を口にしている姿に人の心というものを感じられなかったので、かなり複雑です。


 阪急および劇団に、「人を大切にしてほしいという気持ちが一向に伝わっていない空気」が、いちファンとしてはもう、一体どうしたらいいのだろう……と。一体どうしたらいいのでしょう……。全く楽観的になれませんし、お気楽な気持ちにもなれません。


 さらに、改革に向けて年内にも設置する方針の第三者委員会について、「日本弁護士連合会が求めるような独立性の高い委員のみでは構成せず、内情に詳しい外部人材を入れる方針と説明。先輩から後輩を指導する文化は尊重していく考えを示した。」とされていました。


 これはもう、ご遺族に向き合う気持ちは微塵もないのでは……? と思わずにはいられません。二度と同じことが起こらないようにと演説していたのはやはりその場の綺麗事なのかと頭を抱えてしまいます。


 そして案の定、ご遺族側の代理人弁護士が、「遺族側が求める再検証とは全く異なる」とコメントを発表されています。


『宝塚団員急死 歌劇団方針に遺族代理人「求める再検証と全く異なる」 独立チームのパワハラ調査求める』(https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202311/0017049415.shtml


 いやもう、本当にその通りだと思います。これでは再検証の意味がありません。


 今週末までに歌劇団や運営する阪急電鉄側と代理人同士で面談し、検証についてのお話をされるようなのですが、もう本当にこれ以上ご遺族の皆様を傷つけないでくださいと土下座してでもお願いしたい気持ちでいっぱいです。


 大切な娘さんを亡くされて、ギリギリの精神状態で立ち上がっているご遺族の皆様が望んでいることは、本当に当たり前のことでしかないのに、なぜこんなに複雑化してしまうのか、辛くて悔しくてたまりません。



 月組大千秋楽でも、花組の全国ツアーでも、生徒さんたちがどれだけ宝塚という世界を愛し、守り抜いていきたいかということが伝わってきましたが、生徒さんたちの介入できないところでその甲斐甲斐しい頑張りを粉々にしてしまう悔しさに、唇をひたすらに噛み締めることしかできません。


 生徒さんたちと同じくらい宝塚の舞台を愛し、宝塚の未来をきちんと考えてくださるような、そんな上層部の方々が現れてほしい、のに。それがこんなに難しいことに目眩のようなものを覚えてしまいます。



 先ほども記述したように、今週末までに面談があるようなので、その際にはまたご遺族側の会見があるかなと思います。劇団がまた鞭打つのではないか。それを想像するだけで怖くて仕方ないのですが、どうか、保身に走るのではなく、切実な声に耳を傾けてほしいと心の底から願います。



 生徒さんたちが宝塚を愛し、誇りに思う気持ちを、世間から非難されるような、そんな悲しい日々が、これ以上長く続いてほしくはありません。そして、こんな悲しいことが、二度と起きてほしくはありません。


 世界一悲しいことが起きてしまって、悲しみのどん底にいるご遺族の皆様の訴えは、「亡くなられた彼女のためにも、そしてこれからの宝塚のためにも聞くべき意見」だと私は思います。


 どうか、どうか、どうか。これ以上ご遺族の皆様を蔑ろにされないでください。そしてそれが改善への第一歩であると、そろそろ自覚してくださいますことを心の底より願っています。


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村