ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

謎すぎる。なんでこれを公式HPに掲載しないんだろうか話


 本日は、宝塚公式HPにて『調査報告書の掲載の取り止めについて』というお知らせが発表されました。以下、全文引用させていただきます。


 『このたびの宝塚歌劇団宙組生の急逝を受け、ご遺族の皆様には心よりお詫び申し上げます。


 12月7日にお知らせしましたとおり、今回の件に関し、弊団としましては、12月6日に受領したご遺族代理人の意見書や翌7日のご遺族代理人の会見の内容等も踏まえて改めて事実関係の精査等を行ってまいります。


 弊団としましては、11月14日に公表した調査報告書で指摘された問題点等も重く受け止めてはおりますが、当該調査報告書の内容のみにとどまることなく、上記のご遺族代理人の意見書や会見の内容も踏まえたうえで、ご遺族のお気持ちやお考えを真摯に受け止め、引き続き誠実に協議してまいりたいと考えており、また、ご遺族の要請もございましたことから、調査報告書概要版については、掲載を取り止めることとしました。


 ご遺族には、改めて正式な謝罪を申し上げる機会をいただけるように努めてまいりたいと考えております。

 2023年12月18日 宝塚歌劇団



 私はこれを読んだとき、読みにくさもさることながら、劇団の意図がとても分かりにくい文章だと感じました。


 何も認めないけれど批判されないよう曖昧に記して、だけどご遺族からの要望で掲載を取り止めたことだけはしっかり表記しているのが(本当に和解出来るんか……)の気持ちにもなりました。



 そして宝塚公式 HP で上記の発表があったあと、以下のようなニュース記事が発表されていました。


 『【宝塚歌劇団】劇団員死亡問題で再調査へ 前回の調査報告書はHPから取り下げ 遺族側と協議し調査方法や外部組織の選定など進める』(https://news.yahoo.co.jp/articles/b5c2b6e4c0ee5e1b8532961ef0b1aa50add71340


 上記ニュース記事では、


 「(劇団は)遺族側から要望があった再調査について開始する方針を固め、調査方法や調査を行う外部組織の選定について現在、遺族と協議を進めていることを明かしました」


 「前回の調査を担当した大江橋法律事務所は、今回の再調査には関わらないということです」


 このような、とっても大事な上記2点の記載がありました。



 このニュース記事を拝見する限り、「ご遺族にそった調査が今度こそ実施されそうなこと」。 しかも、 「阪急と関わりがあると判明した大江橋法律事務所は、今回の再調査には関わらないこと」 が示されているように思います。



 なんでこんな大事なことを公式HPに記さないのか全くもって不思議です。



 「遺族に言われたので調査報告書を取り下げました」だけではなく、「11月14日に公開した報告書には阪急と関わりのある人物が携わっていたことを含め恣意的部分もいくつかあり、公平性の観点からも再調査をすることとなりました。再調査にあたって11月14日時点の報告書は取り下げます。 今度は阪急と関わりのない外部組織の選定を、調査方法等含めご遺族と協議しながら決めて参ります。」


 くらいの補足説明があれば、劇団がやっとご遺族に対して真摯に対応してくれるのかもしれないと良い意味で期待を持てる方もたくさんいるのに、 公式HP の取りやめ文は、報告書を遺族の要望で取り下げたというニュアンスが強すぎて、「それはなぜなのか」という部分が曖昧で、さまざまな疑念をうみだしてしまいそうでした。


 こんなご時世です。 これ以上宝塚歌劇団が誹謗中傷に晒されないためにも、文章ひとつ、誤解のないよう大事に掲載していってほしいといちファンとしては願います。


 
 ということで、 公式HPからは読み取れませんでしたが、ニュース記事の内容を加味すると、少しずつでもいい方向に動き出す可能性はあるのかなと思います。


(これでご遺族の意向にそった調査が実施されなければもう本当に終わりだと思いますが……。)



 劇団が初期の対応から間違え続けてしまったがために、ご遺族も現役生も名指しされる生徒さんもファンも親会社も、なんなら劇団自身も、全方位苦しむこととなりました。 私はこれ以上、誰も苦しんでほしくはありません。


 今度こそ、まともな対応をして、ご遺族と和解や解決の道を一緒に探っていけますことを心の底より願っています。



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