本日、 宙組公演の中止と組替えの中止が発表されました。
① 宙組 東京宝塚劇場公演 『PAGAD (パガド)』 『SkyFantasy!』 は、 11月25日 (土)初日より12月14日(木)までの公演を中止させていただいておりますが、12月24日(日)千秋楽までの全日程を中止させていただきます。
② 組替えを発表している以下の生徒につきまして、組替えの中止をお知らせいたします。
月組
きよら 羽龍さん・・・2024年2月1日付で宙組へ組替え
※宙組東京宝塚劇場公演中止にともない 組替えを中止いたします。
宙組
天彩 峰里さん・・・2023年12月25日付で月組へ組替え
※宙組東京宝塚劇場公演中止にともない 組替えを中止いたします。
ということで､宙組東京全日程中止および、組替えの中止が発表されました。（組み替えの中止理由に対しては違うだろの気持ちもありますが、ここではもう言及しません。）
異例の事態ですが、大切な団員の方が亡くなった重さに対する劇団の粗末な対応の結果、致し方ない事態だと思います。
まず①についてですが、次のご遺族との面談が12月後半を予定されていること、 誹謗中傷等で安全に舞台が実施できないことを考慮するに、 今の状況だと全日程中止は致し方ないことだと思います。
ですが、言葉にならない気持ちがあるのも事実であり、特に退団者のおふたりは公演が中止の状況下でこのまま舞台に立たず千秋楽付退団されるのかどうかについて。
個人的には心がちぎれそうな気持なのですが、退団されるおふたり自身がどうしたいか。 それを劇団がくみ取ってくださったらと思います。
また、②の組替え中止について。そもそも、組替えが発表されていた9月15日と今では状況が全く異なります。
そのため、ご遺族の方と意見が食い違ったまま組み替えが実行されても、問題はさらに複雑に絡み合うだけであり、ご遺族の皆様と向き合わなければならないときに組み替えしている場合ではない。つまり、今のタイミングで今回の組み替えをするべきではない、というのが個人的な考えでした。
保留ではなく中止という劇団にしては潔い決定には驚きましたが、ご遺族の皆様を置いてけぼりにしないよう、さらにはこれ以上の誹謗中傷が向けられないよう配慮された結果なのかなと感じました。
危険があっても宙組公演実施､もっと非難されても組替え実行、といったふうに劇団が強行突破しなかったことは、ご遺族のためにも宙組生のためにもよかったと思います。
ただ、予定されていた８日ではなく、５日に発表されたことで思うのは、世間体や遺族や宙組生への配慮というよりも、①そもそも宙組生が舞台に立てるメンタル状況ではないのかもしれない、もしくは②今の劇団の対応に納得していない宙組生が舞台に立たない決断をした、といった現状を想像してしまうのですが、そのあたり、部外者にはなにひとつ分かりません。
また、今回の判断は客観的に見て総じて妥当だと思いますが、私は宙組生に石を投げたい人間でも、宝塚歌劇団を潰したい人間でもない、しがないいち宝塚ファンです。そのため、宙組に配属されたばかりの研1 さんたちをはじめとした宙組の皆様のメンタル状況は本当に本当に心配です。
今回、ひとりの大切な団員さんが亡くなられたことに向き合うことは今の宝塚歌劇団において最重要事項です。
次点で大切なことは、週刊誌や粗末な会見の結果、特定の生徒さんや組織に向けて過激な誹謗中傷で石を投げつけてくる方々を法的に対処することだと思います。
（擁護したいがあまり、亡くなられた方の人権を尊重しない名誉毀損投稿もどうにかしてほしいのが本音ですがこれは劇団の管轄外だからどうしましょうね……。）
全日程中止に組み替え中止。異例の発表ですが、それだけのことが起きてしまったのだと、深く受け止めなければいけません。
私はこんな悲しいことが二度と起きてほしくないですし、亡くなられた方のためにもご遺族のためにもこれからの宝塚のためにも、ましてや宝塚が異常な場所みたいに揶揄され続けないためにも、ここで変わってほしいです。
再生や体制の立て直しまでどれだけ時間がかかってもとことん付き合います。隠したいことは山ほどあるかもしれませんが、これが最後の機会かもしれません。
劇団が「遺族の主張を真摯に受け止めたい」と本気でおっしゃってくださっているのならば、まずは独立性のある第三者委員会の設置を。ご遺族の皆様に真摯に対応するはじめの一歩を踏み出して、問題解決の道筋を整えてくださることを心の底より願っています。
