ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

公演日程の調整。110周年を迎える2024年の宝塚を思う



 阪急交通社より、12月8日に『宝塚歌劇ツアークラブ≪夢組通信≫12月【第3号】』が届いていたのですが、その中で宝塚大劇場月組】公演・東京宝塚劇場花組】公演に関してというお知らせがありました。



 『宝塚大劇場月組】公演・東京宝塚劇場花組】公演に関しましては、公演日程の調整に時間を要しております為、ご案内が遅れております。

 準備が整い次第、貸切公演及び一般公演の先行予約を「夢組通信」にてご案内させて頂きます。ご理解ご協力賜りますようお願い申し上げます。』



 以上の内容が記されていました。



 まず、2024 年上半期は「公演スケジュール」なら、雪組 公演『ベルサイユのばら』 (東京大千秋楽10月13日)まですでに発表されています。


 そして月組は東西共に公演日程が 「まだ発表されていません」 が、 花組は東西共にすでに公演日程が「発表されています」。


 公演日程がすでに発表されている花組東京も「夢組貸切日程がまだ調整中」というのは、劇団内部でさまざまな意見があったり、はたまたスポンサーの関係等の混乱があるのかなあ……と感じてしまいます。


 花組東京公演でも、セディナ貸切はとても早い段階ですでに抽選をはじめ、もう受付終了していますが、そんな、どこよりも早く抽選をはじめるセディナでさえ、まだ月組大劇場貸切公演について、「決まり次第お知らせいたします。」とされています。


 「2024年から年間9興行から8興行に変更」

 「公演と公演の間を空けて休みを長くする」

 「2024年後半からは週10回公演が週9回公演に変更」


 以上のスケジュール緩和が一ヶ月ほど前に発表されましたが、もしかしたらそういう変更における調整の折り合いがまだついていないのかもしれません。


 とりあえず発表を待つしかないのですが、宙組東京公演の中止を受けて、年内通常公演の締めくくりは、 雪組大劇場公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』『FROZEN HOLIDAY』および花組神戸国際会館こくさいホール『BE SHINING!!』の千秋楽である 12月13日になりました。


 正式には和希そらさんのディナーショーが開催されるので、 2023年の催し物の締めくくりは12月24日ということになります。



 そしてそのおよそ一週間後、2024年の宝塚は一体どうなっていくんだろうな……というのを考えてしまいますね……。



 というのも、2024年は宝塚歌劇団110周年を迎えます。


 これに先立ち、7月10日に実施された 「宝塚歌劇 110周年概要発表会」にて、 2024年前半期の各組公演スケジュールが発表されただけでなく、【宝塚歌劇 110周年記念行事】と題して、以下の日程が発表されています。


・『宝塚歌劇 110周年記念式典』 日程 : 2024年4月9日 (火) 【会場: 宝塚大劇場


・『タカラヅカスペシャル 2024』 日程: 2024年6月29日 (土)・30日 (日) 【会場:宝塚大劇場


・『宝塚歌劇110周年記念大運動会』 日程:2024年10月16日 (水) 【会場:大阪城ホール



 ご遺族側が公演中止等を(今のところ)要求されていないため、通常公演はそのまま実施する方針だと思います。

 ですが、このままご遺族との和解が成り立たない状況で110周年行事は開催できるのかと言われたら、(難しいだろうな……)というのが率直な感想です。


 というのも、「劇団がご遺族に向き合えないままなら 110 周年行事をしてたところで火に油であり、さらなるイメージダウン報道は免れない」ことは想像にたやすく、実際問題、12月後半のご遺族との面談がいい方向に進んでいかなければ、このあたりの記念行事は共倒れしそうだなと思っています。



 さらに、2024年に予定されている宙組別箱公演についてですが、一般販売のスケジュールをずらしている点から、公演実施に向けて踏ん張っていることは感じますが、未だに振り分け発表がありません。(11月下旬に届いた博多座会の会報にも調整中とされていました)


 宙組生が舞台に立てるメンタル状況ではないから。

 劇団の対応に納得していない宙組生たちがいるから。

 退団希望者が大勢いるから。

 ご遺族との和解ができていないから。

 誹謗中傷等が収まらず安全に公演できる保障がないから。

 梅芸は別としても博多座宙組公演へのOKを出さないから。


 内情を知らないからこそ、考えようと思えば、上記のようにさまざまなことを考えられます。私には真実は分かりませんが、何も分からないからこそ二次被害含め心配と不安がつきまといます。


 東京公演が全日程実施できなかったことを受け、このままでは宙組別箱公演も実施は危ういと思っているのですが、もしも宙組別箱公演が上演されなければ、宙組生は舞台に立てないまま『宝塚歌劇 110周年記念式典』を迎えることとなります。


(舞台に立てないままなら式典どころじゃないわけなのですが……本当にどうなっていくのでしょうか……。)


 
 12月後半に予定されているご遺族との面談を中心に、これから順番にさまざまな発表があるとは思いますが、2024年の宝塚が今年以上の批判に晒されるようなことがありませんよう、ご遺族側に誠実に向き合って頂けますことを心より祈っています。




 最後に。東京公演が全日程中止になった宙組『PAGAD』『Sky Fantasy!』千秋楽付けで退団される予定のお二人について、どうなるのか、未だに発表がありません。

 12月後半に予定されているご遺族との面談後の発表になるのかもしれませんが、退団されるおふたり自身がどうしたいか。 それを劇団がくみ取ってくださいますことを心より願っています。


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