ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

チケット販売見合わせ? リスケ問題の話


 訃報から1か月。

 取り返しのつかない事態を知り、心が凍り付くように冷たくなったあの日のことを到底忘れることなどできません。

 改めて、 亡くなられた方へのご冥福をお祈り申し上げます。



 あの日から、さまざまなことがありました。わたしたちファンの心境の変化はもちろん、まずは宙組花組の公演中止です。


 わたしはこのとき、 暫く宝塚の公演は一斉中止(延期) されるのかなと思っていました。


 全公演ストップ→事実確認や調査等を生徒さん・スタッフの皆様へのメンタルケアと共に実施し訃報に寄り添う→劇団からの調査結果と改善策の提示→安全に公演をスタートできるまでの準備→からの公演再開 (実施)


 こういう流れになるのかな、と。 少し思っていたわけです。


 しかしながらそれから数日、花組の東京公演が再開されました。

 退団される方々の関係もあったのだと思いますが、花組の幕開きと共に、星組博多座月組東京・星組バウと、「公演準備ができていたもの」は公演がスタートしていきました。


 調査中ではあっても公演を実施してく方針なんだな、と理解しては、複雑な心境ではあっても公演に足を運び、こんな状況下でも私たちを楽しませようと懸命に舞台に立つ皆様の姿を見て、「これから先宝塚が正しい形で続いていってほしい」とは、たくさんの方々が改めて感じたことだと思います。



 ただ、10月20日に 「2023タカスペ」 「宙組大劇場公演残りの全日程」 「雪組大劇場公演 11/23 までの中止」 が発表されました。


 「調査チームからの報告を踏まえて、生徒が安心して宝塚大劇場の舞台に立ち、お客様にご観劇いただける環境が整うまでは、公演の再開は難しい状況」として中止が発表された宙組宝塚大劇場公演。


 「生徒の心身のコンディションを最優先に対応させていただいており、11月23日 (木・祝)までの公演を中止」と記された雪組宝塚大劇場公演。



 同じ公演中止でも、亡くなられた方が所属されていた組とご遺族がいる組によって、生徒さんたちの状況や心境が異なるのだろうかと思わせる中止理由の記載でした。


 そして現在、宙組雪組タカラヅカニュースの司会等にもご出演されていません。

 ここで気になってくるのは、 11月24日から雪組は公演再開できるのか、 11月25日から宙組は東京初日を迎えることができるのか、そして「もしも公演できなかった場合、リスケ等はあるのだろうか」という問題です。


(※リスケとは、リスケジュールの略で、ここでは予定や日程を組み直すことを指し示します)



 宝塚歌劇団は複数組あるのが強みであり、 ローテーションにて大劇場や東京、別箱を順番に回っていました。が、星組の別箱が終わり、月組の東京が終わり、花組の別箱が幕開くとして。


 もしも雪組宙組公演がこのまま実施されなかったら、雪組大劇場公演と宙組東京公演は「ローテーションが詰まるゆえにそのままなくなってしまう」のでしょうか。それとも、コロナ禍のようにリスケされる可能性はあるのでしょうか、という問題です。



 というのも現在、星組『RRR』の大学生協チケットの販売見合わせが起きています。


 私たちと同じく部外者として情報を得られない生協としては、雪組公演も実施されていないのに、この先の公演がどうなるのかわからない。その結果、払い戻しなどのリスクを考えて『RRR』のチケット販売は見合わせた、という流れだとは思っているのですが、楽しみにしている方々に動揺が走っているのは事実です。


 また、いつも貸切公演の応募(花組公演などはすでに販売し終わっている)が早いセディナに至っても、月組大劇場セディナ貸切の詳細がまだ発表されていません。(※決まり次第お知らせいたしますとは記されています)


 劇団が慎重に動いているのか、はたまた内情を知らない私たちやチケット販売業者の方々だけが慎重になっているのかは分かりません。


 11月24日 (金)以降の公演実施については、11月17日 (金) 中に案内があるとされています。

 逆に言えば11月17日になるまで何もわからないのかなとも思うのですが、 11月17日は花組全国ツアー公演の初日です。


 スカナビTALKにて花組全ツのお稽古は実施されていることが窺えます。

 めでたい初日にわざわざ発表予定ということは、「雪組宙組の公演は24日・25日から実施され、リスケも起こさせない劇団の意図」を勝手に感じてしまうのですが、どうなるでしょうか。


 リスケを願う声も多くありますが、リスケするにしてはいろいろなものに関するストップがあまりに遅く、さまざまな公演に対してズルズルとチケットを販売し過ぎているので、リスケについては個人的には首を捻ってしまいます。


 また、コロナ禍とは違って簡単にリスケ出来ない要因としては、「退団する方々の退団後のスケジュールがすでに決まっているから」という可能性もあります。複数組あるからこそのデメリットは、そういう調整が難しところだとしみじみ思います。


 11月17日までにどんな発表があってどんな対応があって、どこまでの舞台が無事に幕開くのか。

 考えるだけで心配と不安が膨れ上がる一方なのですが、何より、生徒の皆様が健やかに舞台に立てる日がくることを願うしかありません。


 今日は2024年のカレンダー表紙たちが全員分公開されました。とても素敵なカレンダーばかりで、2024年がいい年になることをひたすらに祈ってしまいます。



 改めて亡くなられた方へのご冥福をお祈りいたします。そして、二度と同じことが起こらないよう、宝塚が変わっていくことを心の底より願っています。


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