本日、『2024 年 宝塚歌劇公演日程の見直しについて』と題して、宙組別箱公演・宝塚歌劇 110周年記念行事の中止および花組東京宝塚劇場公演の一見直しが発表されました。
順を追って見ていきます。
初日を4月14日 (日) 13時30分公演に変更。
(※4月13日15時30分公演は中止、4月14日 (日) は2回公演を上記1回公演に変更)
4月18日 (木) 18時公演中止
5月2日 (木) 18時公演中止
5月7日 (火) 18時公演中止
5月14日 (火) 18時公演中止
4月25日 (木) 13時30分公演を中止し、 新人公演のみの上演。 (新人公演の開演時間は15時30分に変更)
5月24日 (金) 13時30分公演は休演日に変更する。
ということで、当初の予定より合計 8 公演が減るようです。
トップコンビ退団公演が期間を延ばせないまま公演数がただ削れてしまったことは悲しいですが、 見直しによって生徒さんたちの負担が減りますことを祈っています。
(ただ、18時公演ばかり無くすのはどうなんだろうなあ……とは正直感じています。)
② 次に、宙組別箱公演についてですが、『Xcalibur エクスカリバー』『MY BLUEHEAVEN -わたしのあおぞら-』ともに、全日程中止が発表されました。
中止理由は「現時点では安全に公演ができる体制が整わないため」とされていました。
宙組生の今後の出演予定については、決まり次第あらためて案内があるとのことなのですが、これは『宝塚110年の恋のうた』 『FINAL FANTASY XVI』 も危ういということなのか、それ以外の意味なのか、文章だけではわからないな、と感じます。
③ さらには、「宝塚歌劇 110周年記念行事」についての中止も発表されました。
7月の宝塚歌劇110周年概要発表会にて発表されていた
「宝塚歌劇110周年記念式典」
「タカラヅカスペシャル 2024」
「宝塚歌劇 110 周年記念大運動会」
以上、すべての記念行事が中止とのことです。
理由については、「公演スケジュール、稽古スケジュールの過密回避の観点から、中止とさせていただきます。」 とされていました。
②と③に関しては正直、中止理由がそれでいいのか……って感じなんですけどね。
特に③についてですが、この理由ならさんざん実施しているスケジュール変更および延期をすればいいだけの話だな、と。本当の理由は、「宙組なしに 110周年の記念行事は実施できない」。これに尽きると思います。
②で発表があったように、宙組別箱公演は中止です。つまり、宙組生は舞台に立てないまま『宝塚歌劇 110 周年記念式典」を迎えることになります。しかしながら、そんなの土台無理な話なので、こういう結果になったのだと私は感じています。
でも②と③の中止を見るに、宙組公演の目処はまだ経たなそう、つまりは年内にご遺族側と和解出来なさそうなのかな.….と感じますね……。(公演中止はご遺族側というより宙組生たちのメンタル問題や亀裂、さらに言えば脅迫状などが理由にあるのかなと思いますが。)
昨日のニュースで再調査に関する協議をご遺族としていることを知ったので、まだまだ時間がかかるんだろうことはわかるのですが、それにしてもこの数か月、劇団は保身に走るではなくもっと何かできることがあったのではないかと思わずにいられません。
これ以上ご遺族側を傷つけてほしくないですし、タカラジェンヌ人生は有限だからこそ、これ以上対応を間違え続けて、生徒さんたちの限りある時間を無駄遣いしないようにしてあげてほしいです。
特に宙組に配属された 109期生さんたちなんて、ぶっちゃけ今回の件は何もわからないくらいの心境だと思います。ご本人たちはもちろん、親御さんたちも気が気ではないと思いますし、宙組の舞台に拘らず、組回りとか、舞台に立たせてあげる方法があってもいいのではないかと思います。
また、風色さんのバウ初主演が中止になりましたが、次の宙組別箱で実施できたらいいなと思いますし、そのためにも宙組が一日でも早くいい方向に向かえるよう、変わるべきところが変わっていってほしいと思います。
タカラジェンヌ人生は有限なので、今回の中止で参加できない一定数の生徒さんたちはいると思いますが、しっかり今回の件に向き合った後、万全の状態で、 例えば 111周年。 大運動会ができたり、 タカスペが実施される未来があってほしいと思います。
そして最後に。絶対に間違ってはいけないのは、亡くなられた方やご遺族側がこのような中止を要請したのではなく、劇団が初動からミスを積み重ねてきた結果として、こうなってしまったと
いう点です。
9年間楽しみに待ち続けていた大運動会をはじめ、今回の決定は個人的に辛いものが多々あることは事実ですが、 亡くなられた方やご遺族に負の感情やヘイトが向けられませんことを心の底より願っています。
そして、2024年。110周年どころではありませんが、ご遺族と向き合いながら変わるべきところを変えながら、宝塚歌劇団が後ろ指さされないような、これから先も夢見られる世界として体制を立て直していけますことを心より祈っています。