ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

脅迫・2回目の面談結果・また演出家が週刊誌に取り上げられている話

 まずは、劇団に公演の再開中止を求める脅迫めいた内容の複数の文書やメールが届いたことが 19日、ニュースに取り上げられていた話について。


 兵庫県警も脅迫文が劇団に届いていることは把握していて、脅迫や威力業務妨害の疑いで調べていること。
 また、関係者によると、脅迫文は団員の死亡後、メールや手書きの文書で複数届き、文書は筆跡から同一人物の可能性があること。


 内容は 「公演を再開するな」という趣旨だったと記されていましたが、恐らくそれは一例であり、「いつ」 「どんなふうに」 「どんな内容のものが」 届いていたかなど、 わからないからこそ、想像するだけでぞっとします。


 ロッカー封鎖や、劇団や寮近辺に警察がいる時点で、そういうものが届いているのかもしれないと想像はしていましたが、 実際、そういうものが届いていたことを「事実」として知ってしまい、そんな中で舞台に立っていた生徒さんたちを思うとやりきれない気持ちになります。 客席降りとか、途方もなく怖かったんじゃないかと、考えるだけで胸がつっかえます。



 確かに、団員が亡くなられてからの劇団の一連の対応はあまりに粗末で酷さが目立ちました。 しかしながら脅迫はれっきとした犯罪であり、 どんな言葉を並び立てても、それを実行したことは許されるものではありません。


 公演を再開するなという趣旨を正義のつもりで記したのかもしれませんが、そんなのご遺族側も望んでいないですし、正義のふりして犯罪に手を染めてはどうしようもありません。


 また、脅迫は犯罪であることはわかりやすいですが、 名指しで特定の生徒さんを誹謗中傷するのも、擁護したいがあまり故人の名誉を棄損したり誹謗中傷するのも、公演中止に対してご遺族を誹謗中傷するのも、 同じ穴の狢です。


 外野が犯罪行為をしたところで何の意味もなく、その犯罪行為で新たに苦しむ人が誕生するだけであり、 今回の件が解決することもなければ、ますます複雑化の一途を辿るだけです。


 なんかもう、いろんな話題でこれ以上わけがわからなくなる前に、劇団とご遺族が、外野の声に邪魔されることなく、 今回の件に向き合える環境があってほしい……と思っていたところで、ご遺族側の代理人弁護士が20日、「経過報告」とするコメントを発表され、2回目の面談を行ったことを明らかにされました。


 面談の中で歌劇団側は、「調査報告書の内容にかかわらず、遺族側が提出した意見書の内容を踏まえて事実関係を再検討する」という趣旨の説明をしたということです。


 「遺族側は遺族の主張や心情を理解したうえで正しい解決に向けて努力するよう、重ねて要請した」とされています。




 次の面談は、遅くとも来年の1月半ばごろに行われる見通しだということなのですが、宝塚公式HPにも、『ご遺族代理人とのお話し合いについて』というお知らせが掲載されました。以下、引用させていただきます。



『このたびの宝塚歌劇団宙組生の急逝を受け、ご遺族の皆様には心よりお詫び申し上げます。


12月19日(火)に、当方代理人を通じて、今回の件に関するご遺族代理人との二回目のお話し合いをさせていただきました。


 弊団としましては、11月10日に受領した調査報告書の内容のみにとどまることなく、ご遺族代理人からの意見書や12月7日に行われたご遺族代理人の会見の内容等も踏まえ、事実関係の精査等を行ったうえでの現時点の見解をお伝えし、一定のご理解をいただくことができたと考えております。


 引き続き、ご遺族のお気持ちやお考えを真摯に受け止め、誠実に協議してまいりたいと考えております。


   2023年12月20日  宝塚歌劇団



 以上が、公式HPに掲載された内容でした。



 本当に本当に、一定のご理解を頂けたのならいいのですが、とりあえず劇団が「事実確認を再検討すること」に対して、ご遺族側は頷かれたのかな、と思います。



 なので、来年の1月半ばごろに予定されている3回目の面談で和解に近づけるか、それともまた大揉めするかが決まってくると思うのですが、亡くなられた方もご遺族も現役生も名指しされる生徒さんもファンも親会社も、なんなら劇団自身も、これ以上誰も苦しんでほしくないのが個人的な本音です。


 今度こそ、今度こそ。まともな対応をして、ご遺族と和解や解決の道を一緒に探っていけますことを心の底より願っています。




 そして、ここで終わりたかったのですが、本日は水曜日です。

 なのでまた例の週刊誌に宝塚が取り上げられていましたが、今回は名指しで演出家の方々が取り上げられていました。去年から今年にかけて演出家が取り上げられるのもう何人目だよ……と顔を覆ってしまいます。


 そして今まで拝見した記事の中でもかなり、人間の尊厳を何だと思ってるんだ? という部類の内容で、なんかもう、理解できませんでした。


 目にしてしまった見出しを書くことさえ嫌なのですが、 なんかもう本当に、頭が痛いしからだに悪いです……。私は冗談であってもこの手の話が一ミリも好きではありません。


 私は真相はわかりませんが、これがいくらかの事実を孕んでいるのなら、「これ以上脅迫状めいたものが送られてくる原因となるような不適切事項はもうやめてくれ……」と力なく項垂れてしまいますし、被害者のことを思うと本当にのうのうと活躍している場合ではないです。


 ご本人たちおよび劇団から何の発表もありませんが、すでに決定している演目にも関わってくる問題です。そのため胃のあたりが痛くて仕方がないのですが、本当にもう、これ以上生徒さんたちが安全に公演出来なくなるような、そういうニュースは勘弁してほしいです。


 わたしには真相は何も分からないので、過激な批判も過激な擁護もできませんが、ただひとつ言えるのは、どんな素晴らしい作品も誰かの犠牲の上で成り立って欲しくない。いちファンとして、そんな当たり前のことを心の底より願っています。


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