ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

ギスギスを防ぐために出来たらいいのにと思うこと


 今日は月組マチネからの咲ちゃんリサイタルに参戦しました。


 あ〜〜〜渋滞でいろいろ間に合わないかと思った〜〜〜だけど間に合ってよかった〜〜〜〜涙涙涙


 やっぱりゴールデンウィークはどこもかしこも多くて苦手すぎるので家にいたいのですのが、ゴールデンウィークに舞台の幕が開くのだから行くしかあるまい!!!! の気持ちで月雪マチソワ観劇しました。結果として人混みとか渋滞とかどうでもよくなるくらい本当に幸せでした。あ〜〜〜幸せや〜〜〜!!!


 しかも今日は雪組全ツのライブ配信もありましたよね。梅芸で見たのが随分前のことのような気がしますし、身体が三つくらいあれば配信見れたのになあ〜の気持ちになりました。


 そして雪組バウ『39Steps』が千秋楽を迎えられたということで、千秋楽おめでとうございます。そして天音ことはさん、ご卒業おめでとうございます。この先の天音さんの人生がこの先も彩り豊かでありますことを心より祈っています。




 さてはてフル稼働でマチソワしたので、観劇感想を記そうかと思ったのですが、なんかもう今日は心がいっぱいになってしまって燃え尽きてしまったので、少し前から思っているギスギスを防ぐために出来たらいのにと思うことについて記したく。



 というのも、宝塚はさまざまな題材をテーマにお芝居がつくられます。


 観劇ごとに一定数のファンがいつも心配しているのは、複雑な歴史的背景(例えばナチスや宗教問題)に対する舞台上での描かれ方についてです。


 果たしてこんな描き方をしていいのか。こんな形で描かれ、エンタメとして消費していいのかというものですね。


 そしてその戸惑いや不安や心配や疑問を、SNSに投稿する人たちがいます。するとそこに、公演にケチをつけるなという叱咤やクレームが向かっている様子を見かけたことがあります。


 でも、「こんな描き方をしてもよいのでしょうか」という疑問って、 本来ならとても大事な視点だと思うんです。


 宝塚の世界は特殊なので、「脚本演出にたいする疑問だけでも、ジェンヌさんやその組への批判だ」等ととらえる人がいます。


 だからこそ、 純粋に脚本・演出に対する疑問であっても、公演そのものへのケチと捉えられることがあり、 グローバル視点において大切な疑問さえも「私はそうは思わなかった」 「そんな描き方はされていなかった」 など、 その疑問を抑圧しようという力が強く作用することがあります。


 直近で言うと、『アルカンシェル』のナチスの描き方について、こういった疑問を投じた方に、 批判や訂正を求める声が多く見受けられました。


 宝塚には、「この脚本・演出で大丈夫なのか」「国際問題にはならないのか」といった不安や疑問点を記せるアンケートのようなものが存在しません。

 ライブなんかに行っても、観劇後にアンケートに答えることがよくありますよね。 ああいったものがないんですよ。(昔はあったような気もしたんですけどありませんでしたっけ???)


 そのため、観劇後に感じた脚本への違和感を確かめる場所がSNSしかないわけです。


 ですが SNS はたくさんの人が閲覧するため、どれだけ正しい意見であっても少数意見というだけで排除・抑圧されがちです。


 でも、それって、 宝塚が、 そして演出家たちがアップグレードするためにはとても大切な意見の可能性があります。なんなら、演者だってそういった疑問点を抱えている可能性すらあるんですよね。


 だから、 脚本・演出に対する疑問を覚えることができる人の意見っていうのは、宝塚に届く価値および意味があると思うんです。

 でも、それがSNS上でその組のファンの人たちに届いても、脚本訂正を促す流れになるより、せっかくの公演にケチつけんな的なギスギスを生じさせるだけであり、全く意味がないと思うんですよ。


 また、そういったすべての意見を受け入れろってことでは決してないんですね。(よう分からんクレームもあるでしょうし)


 ただ、観客が不安に思った描き方は何で、確かにそこは見直すべきかもしれない、とか。
 客観的視点を借りて、そういう反省や改善につながればいいなって私は思うんですよ。


 本当は稽古前に脚本をチェックする人たちがいてほしいんですけど、多分宝塚は演出家頼りなのでその演出家のクセやカラーがもろに出ます。そのクセやカラーの全てが悪いわけじゃないけれど、(またこういう描き方をしている)と引っかかる部分は確かにあるので……。結構怖い描き方する先生もいますしね……。



 ちなみに私はその物語上不必要なセクハラっぽい要素は勘弁してほしいタイプなのですが、 (なんで物語に関係ないのにそんなセリフをジェンヌさんに言わせるんだろう……) と、眉間にしわを寄せたことは多々あります。

 ので、観劇後にチケットのQRコードを読みこめばそういった意見を記せるアンケートのようなものがあればいいのにな……と思っています。


 そういったアンケートによって、大御所演出家の皆様にも、デリケートなものは繊細に扱わなければいけないという意識が植えついてほしいな……と個人的には思います。


 ここまで書いておいて私は別にアンケートを重要視しているわけではないんですね。ただ、SNS上で(一理あるな)と思う意見の人が、ファン心理によって理不尽にボコボコに批判されているとき、とてもじゃないけれど見ていられないんですね。


 なので、これからの脚本演出のアップデートを促すためにも、観劇した人たちの意見が発信できるようなアンケート的な何かを劇団が設けてくださったらな〜〜〜と。そんなことを感じました。



 せっかく生徒さんたちが努力して演じる作品が、そもそもの脚本演出によって批判の的にならないよう、そしてファン同士でギスギスしないよう、そういう窓口みたいなものが生まれてアップデートに繋がることを心より祈っています……。


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村