ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

ストライキが起きても仕方ないと思うような現状について



 雪組のキャストボイスが更新された本日、『「宝塚新理事長が「いじめはあったのでしょう」と暴露 生徒とのミーティングで発言、続けて「今回認めたら全てを認めることに」』という記事が掲載されていました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/71fa7763514d583ccc572da26fd0aa55073a0190



 記事によると、あの最悪な劇団会見から数日後、雪組生が集まり、 村上新理事長や組プロデューサーとの話し合いの場が設けられたとのこと。


 そこで特定の生徒さんたちがこのままではお客様の前には立てない。 従来のパワハラ的習慣を廃止することおよびご遺族に誠意を示してほしいことを訴えたようです。


 そんな訴えの中、村上氏等幹部は、「法的にはパワハラに該当しませんが、いじめはあったのでしょう。 一昨日の会見では言いませんでしたけど」と口にされたとの報道です。


 もしもこの発言が真実なら、まるで他人事です。 大切な生徒さんの命をなんだと思っているのか、心臓に氷を押し当てられた気持ちになりました。



「今回認めれば、これまで起きていた全てを認めることになる」

「皆さんは歌劇団にいる限り、 誰もが被害者であり、また加害者にもなり得る」

「今回の件を認めれば、これまで起きていた全てを認めることになる。 宙組の上級生だけでなく、生徒全員を守るための判断だった」

「それでは皆さん、 12月の公演から頑張ってください」と、何事もなかったかのように呼びかけたとのことで。



 もしもこれが事実なら、生徒さんたちに対する脅しにしか聞こえなくて本当にあ然としてしまうのですが、あの最悪会見を見た人間として、村上氏への生徒さんたちを思いやる心というものをことごとく信頼できなくなってしまったので、本当にこんな発言をしたのか、もしそうである場合には理事長就任は相応しくないとしか言いようがありません。


 マスコミは好き勝手記しますし、音声がないため、この記事はでっちあげの可能性もありますが、少なくとも会見で村上氏から哀悼の意は感じませんでした。そして、あの会見から宝塚への愛情も感じませんでした。


 そんな方が、本当に宝塚の世界に夢見た何百人の上に立っていいのでしょうか。新しい予科生たちを迎え入れ、110周年のご挨拶をされるのでしょうか。


 亡くなられた方の 「助けて」 を、劇団はことごとく無視をして、だからこそ宙組下級生たちを筆頭に、劇団ではなく週刊誌を頼らざるを得ない流れになっているのではありませんか?


 これを機に改革してほしいと。とにかくご遺族の皆様の意向にそった再調査を実施してほしいと願っているのに、 そんな願いすら通じそうにありません。



 また、文春でも劇団に改善要望を訴える生徒さんたちが取り上げられていました。 こちらも真相はわかりませんが、もしもこれが真実だとして、 生徒さんたちに身を切らせなければいけない状況が本当に苦しいです。



 朝ドラ『ブギウギ』 では先月、 ストライキを実行するお話が放送されました。


 「会社の対応に憤りを感じた大和さんがストライキ」を呼びかけ、「公演を楽しみにしているお客様を第一に考える橘さん」と意見が対立してしまう中でのストライキ決行。


 それぞれの立場が分かるからこそ、この展開を心臓を痛めながら見守っていたのですが、なんかもう本当に、今の宝塚はこういうストライキや意見の対立が目の前まで迫っているような気がしてなりません。週刊誌が事実に近いことを記しているなら、ストライキが決行されても何ら不思議ではない状況だと思います。


 しかしながら、舞台に立ちたいと、そう夢見て宝塚の世界に足を踏み入れた皆様が、稽古に励んでもなお、改善を訴えるために舞台に立たない選択肢を選ばざるをえないような、そんな悲しいことが起きてほしくはありません。


 意見は様々ありますが、劇団のパワハラ認識含む改善を望んでいるファンも生徒さんたちもいるのに、その声は宝塚の世界に興味のない幹部の皆様にはハエのように煙たいものなのでしょうか。


 生徒さんたちに寄り添い、 宝塚の世界を夢見られる場所にしたいと。そう思ってくださる方を理事長に就任させることはそんなにも難しいことなのでしょうか。



 先日の月組大千秋楽でも花組全国ツアー挨拶でも、生徒さんたちが宝塚を守りたいと思っていることが痛いほど伝わってくるのに、そんな気持ちを台無しにしようとするご遺族への対応、会見、報告書内容、ご遺族の意向にそわないだろう再調査。


 いちファンとして、もうどうすりゃいいのでしょうね。そして、改善を訴えても聞く耳持ってもらえない生徒さんたちはどうすれば報われるのでしょうね。なんかもう、よく分からない涙が出ます。


 株主として改善の要望を提案したいけれど、それ以上に宝塚を手放せという株主の声の方が大きいかもしれません。生徒さんたちが青春注いで憧れた夢の世界が存続の危機なんて、こんなに悲しいことはありません。


 
 何度も言っていますが、取り返しのつかないことが起きてしまって、悲しみのどん底にいるご遺族の皆様の訴えは、「亡くなられた彼女のためにも、そしてこれからの宝塚のためにも聞くべき意見」だと私は思います。



 ご遺族の皆様と同じように、私は宝塚を潰したいわけではありません。特定の生徒さんたちを攻撃したいわけでもありません。応援したい生徒さんたちだってたくさんいらっしゃいます。


 ただ、悪いことは悪いと認め、同じことを二度と繰り返さないためにも変わっていってほしいのです。劇団はお願いだから、今回なぜこんなにも炎上してしまっているのか、ご遺族の皆様が求めていることは何なのか、有耶無耶に突き進もうとせず、今一度立ち止まって考えてほしいと思います。


 どうか、どうか、どうか。これ以上ご遺族の皆様を蔑ろにされないでください。そしてそれが改善への第一歩であると、そろそろ自覚してください。まずはご遺族の皆様の意向にそった誠意ある再調査を、本当に本当に本当に本当に心よりお願いいたします。


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村