ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

30分遅れに思い出すこととブレてはいけない点について

 先ほど心配なお知らせがありました。

 
 明日(11月17日)初日を迎える花組 全国ツアー公演『激情』『GRAND MIRAGE!』についててすが、現在、公演準備に遅れが発生していることから、舞台上での安全確認の時間を確保するにあたり、11月17日(金) 初日の開演時間を、15時30分開演に変更するとの発表です。


(変更前)11月17日(金)15時開演


(変更後)11月17日(金)15時30分開演


 ということで、30分遅れて公演が実施されるようです。




 初日の開演時間が遅れるという発表は 宝塚大劇場公演『1789 -バスティーユの恋人たち-』を思い出します。


 確かこちらは「公演関係者に複数の体調不良者が判明し、公演準備に遅れが発生しております」の記載と共に2時間30分の遅れが発表されていました。


 今回の30分の遅れが何に起因するものなのかは分かりませんが、この状況下です。永久輝さんをはじめとする花組全国ツアーチームの皆様がどうかご無理だけはされませんことを心の底より願っています。




 ということで明日からは花組全国ツアー公演が始まる予定なのですが、連日、 宝塚のニュースがテレビで放送され、何かしらのネットニュースがトップ記事になっている今日この頃。


 週刊誌は白熱し、ネット上では私設FC問題も話題になっています。


 確かに劇団は問題が山積みで、 宝塚ファン以外からも次々に「アレがひどい、コレもひどい」と指摘されているわけなのですけれど。それはもう身から出た錆なので、劇団にはぜひとも「何がひどいと言われているのか客観的に把握」 していく作業をしてほしいと思います。


 粗末な会見によって世間の声は当たり前のようにとてつもなく厳しいですが、厳しい声の中には、「これからの宝塚のためになるさまざまな客観的指摘がたくさんある」ので、その点については真摯に受け止めるべきだと思います。


 しかしながら、「特定の生徒さんたちへの攻撃」は、度が過ぎたものがあまりにも多いです。


 まず、亡くなられた方を盾に、「特定の生徒さんを異常に攻撃」しているのだと思いますが、そういった行為はご遺族の皆様が望んでいることではありません。 ましてや、大切な彼女を、人を傷つける道具として利用されたくはありません。


 これでもしも特定の生徒さんたちに二次被害が起きたら、石を投げている外野ではなく、立場上ご遺族の皆様がさらに苦しむことになります。


 そのあたりを理解していない人の乱暴な声は、 先月公表された 『SNS等での誹謗中傷について』のお知らせの通り、誹謗中傷として劇団は対応されたらよいと思います。




 次に、さまざまな問題が浮上してはいますが、第一に取りかかるべきは「ご遺族の皆様との話し合い」 ということを忘れないでほしいです。


 世間が宝塚の他の問題にどれだけ過熱しても、この点だけはブレることがないよう真っ先に取り組んでほしいですし、ご遺族の方を置いてけぼりにしないでほしいです。


 と言うのも、先日の会見にて、評価された過重労働の件は置いておいても、意見が食い違ったパワハラの認識問題等については、ご遺族の皆様が納得していない以上、解決したとは到底言えません。


 劇団のあの会見を見たであろうご遺族の皆様の心境は計り知れませんし、大切な命が失われたゆえに簡単なことではありませんが、ご遺族側の会見を拝見するに、ご遺族の皆様は宝塚の未来のことまで考えてくださっています。


 もう一度失態をおかさなければ、ご遺族の皆様と和解できる可能性は、まだ残っていると思います。

 そのためにも、劇団は意見を突き通すだけでなく、ご遺族の皆様の意見や声にも精一杯耳を傾け、パワハラの認識は間違っていなかったのかなどを含め、しっかり話し合いをしていってほしいです。


 あんな会見を決行してしまう劇団なので、いい加減に対応してしまうかもしれない可能性が怖くて仕方ありませんが、劇団の対応を受け、ご遺族側の次の会見を待ちたいと思います。




 また、先日会見が大炎上して、今回の件だけではないこともさまざま指摘されるようになった宝塚は、「異常者の集まり」であり「解体すべき」などの心ない意見をたくさん見かけました。


 宝塚からたくさんのエネルギーを受け取ってきた人間として、負の面だけが目立ち切り抜き取り上げられることは本当に本当に辛くてたまらないのですが、あの会見や伝統という名の悪しき習慣など、非難されるものは確かにたくさんあることはいちファンとして理解しています。


 しかしながら、私たちがいくら理解しても、劇団が変わってくれなければ、意味はありません。劇団が変わってくれなければ、宝塚は永遠に悪く言われたままの世界になります。劇団は本当にそれでいいのでしょうか。少なくとも、いちファンである私は嫌です。



 連日繰り返しますが、ご遺族の皆様の過重労働およびパワハラへの意識改善等の要望は、「いちファンとしても願っているものばかり」でした。本気で再発防止を掲げるのなら、過重労働だけでなく、パワハラ等についても、ご遺族の皆様と同じような改善策を示すべきだと思います。


 今一度、会見の内容で本当に良かったのか。調査の再要請が申し込まれたときどう対応するか。真剣に考え、発言していた通り「誠心誠意」ご遺族に向き合っていただきたいと思います。



 最後に。明日は雪組宝塚大劇場公演および宙組東京宝塚劇場公演の実施についてのお知らせが予定されています。

 ご遺族の皆様との話し合いもまだの中、それぞれの公演についてどんな発表があるのか分かりませんが、ひとまず明日のお知らせを待ちたいと思います。そして、開演時間が30分遅れる花組に不安はありますが、皆様がご無理されませんことをただひたすらに祈っています。


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