本日、山崎育三郎さん、明日海りおさん、 古川雄大さん新作オリジナルミュージカル『昭和元禄落語心中』が、2025年春に上演されることが発表されました。
素晴らしき原作漫画があり、そこからアニメ化、ドラマ化もされている大人気作品なのですが、 しかも育三郎さんはドラマからの続投なわけなのですが、舞台化ではなくミュージカル化!?
え、落語でミュージカル!? どうなるんだ!! ってな感じで豪華キャストよりもその取り合わせにびっくりしました!
東京公演 2025年2月-3月東急シアターオープ
大阪公演 2025年3月4月フェスティバルホール
※福岡公演あり
※詳細は後日発表
企画・制作:梅田芸術劇場/研音
ということなので、 研音所属外の人は出ない……のかな??
まだよくわからず詳細待ちですが、昭和元禄落語心中✖️オーブ!!? というところもなかなかびっくり……。
昭和元禄落語心中と小池先生もあんまり結びつかないし、まるで想像できないけど、せっかくの明日海さんと育三郎さんの共演。素敵なミュージカルになりますことを心より祈っています。
そして花組 宝塚大劇場公演『エンジェリックライ』『Jubilee (ジュビリー)』のチケットがまだ買える状況について。
私は純粋に宝塚のこれからが怖いなあと思いました……。
今回花組チケットが残っているのは、話題演目でもなければ大劇場で長めの日程。しかもたくさんのチケットをさばいていたであろう柚香さんの退団が響いているから、と理由は見えてくるのですが。
何が怖いって、この先チケットが残るのは多分花組だけに限った話じゃないってことですよ。
というのも、今の宝塚を支えている熱心なファンの多くって95期ファンの比率が高いと思うんですよね。
つまり次に抽選や先着がある月組も、話題演目でもなければ大劇場で長めの日程。しかもたくさんのチケットをさばいていたであろう月城さんの退団ということで、チケットは一般でも買える状況になるんじゃないかな……と。
しかも凪七さん退団というオプションがついている花組でこれなので、もしかしたらもう少しシビアかもしれない。
月ファンとして胃が痛い話ではありますが、現実を直視すると、その可能性は高いのかなとすでに思っています。
長年トップを担ってきた大人気礼真琴さんも、トップ就任が決まっている大人気朝美絢さんも。トップになったからには、いつまでも宝塚にいてはくれません。
ということは各組で将来、チケットをさばいてくれていた95期スターの退団にあわせて、チケットの売れ行きが芳しくなくなる可能性はあるわけです。
いつでも買える状態っていうのはファンとしてとても楽だし、昔はこんなもんだったのだから気にする必要はないって意見もわかります。
ただ、チケットが売れなかった頃を経て、毎公演「満員御礼」にまで至った宝塚。
だんだんそうじゃなくなっていくということは、宝塚を熱心に応援する人がそれだけ離れていくということで。
宙組の件があってこのまま静かに宝塚ファンを辞めた人もいるかもしれない。 贔屓の卒業と共に宝塚ファンを卒業した人もいるかもしれない。
理由はさまざまだと思うけれど、友会でチケットは当たらないままだけど、それでも着実にファンが減っているように私は感じているし、それがちょっと怖くもあります。
本来なら110周年記念行事で宝塚はさらに盛り上がり、なんなら新規ファン定着も夢ではなかったけれど、まあご存知の通りいろんなイベントはなくなりました。
少し人気低迷していた宝塚が100周年以降新規ファン定着に成功したのは100周年のイベントも大きいと思うのですが、その他にも、
① 派手な海外ミュージカルや人気原作などの魅力的な演目
② 圧倒的スターの存在
③ 実力派トップコンビロ
以上3つが大きかったでしょう。
①について。最近は星組で 1789 や RRR、記憶にございませんなど、話題演目が続いています。宝塚ならではのあてがき作品ももちろん大切ですが、こういう話題演目も各組上演することはキーポイントになるかな、と。
現に、原作物で言えばるろうに剣心やルパン三世、ポーの一族などの注目と客入りは素晴らしかったです。
エリザベートやファントムなど海外ミュージカル演目も集客はばっちり。そこから宝塚ファンになる人も毎回多いです。
また、当てがきオリジナル演目は宝塚の魅力のひとつであり、ジェンヌさんの良さを引き出す反面、演目によっては当たり外れも大きく、熱心なファンですら寝てしまう芝居作品などがあるわけで。
そのような作品ではとてもじゃないけど新規ファンを掴むきっかけにはならないと思ってます。
②の圧倒的スターの存在は言わずもがな。その人の舞台に通いたいと思わせるスターの存在は宝塚にとってとても大きいです。上記した『昭和元禄落語心中』への出演も決まった明日海さんなど、そのもっともたるスターだったと思います。
③そして実力派トップコンビ。 これはもう「だいきほ」 が良い例なのですが、「突出した歌ウマコンビ」。この需要は今もかなり大きいと思います。
芝居に突出したトップコンビやダンスに突出したトップコンビもしかりなのですが、トップコンビの突出した得意分野が重なっているとより一層強みになるなあ、と個人的には思います。
ということで、ジェンヌさんたちがチケットをさばくことにストレスを抱えない程度には、以上の要素を用いながら、宝塚の人気がたもたれますように。
そして、宝塚が正しい姿で続いていきますことを心の底より願っています。