ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

『カジノ・ロワイヤル』を観て潤花さんの退団を惜しんでしまう話

 昨日、宙組トップスターである真風涼帆さんと、宙組トップ娘役である潤花さんたちの退団公演、『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』が幕を開けました。


 昨日に引き続き、本日の午前公演を有り難くも観劇させていただいたのですが、真風さんの集大成ともいえるこの公演を昨日よりは落ち着いて拝見できた本日。


 昨日は真風さんを中心に、退団者の皆様を満遍なく拝見していたのですが、今日は潤花さんを中心に、見届けさせていただきまして。


 デルフィーヌという、潤花さんにもってこいの役柄で、多くの出番を担い、さまざまな衣装を着こなし、大活躍してくださっている潤花さん。

 今日は銀橋でドレスを脱ぐシーンでティアラが先に取れてしまうというハプニングがあり、真風さんとともにアドリブを連発し、2回目の公演とは思えない面白さと舞台度胸の良さを発揮していたのですが。

 そのたくましさと客席を笑顔にしてしまう力を拝見しては、まだまだこれからの勢いを感じて、これからの潤花さんをもっと宝塚で観ていたくなってしまって、退団を受け止めきれないような気持ちにもなりました。



 いやあもう、潤花さんという娘役さんが、本当にどこまでも大好きなんですよね。


 潤花さんは、わたしにとって、そして多くの方々にとって、とても鮮烈な娘役さんだったと思います。


 雪組にて早期に抜擢された潤花さんは、雪組時代 (2019年の秋頃)にヒガシマル醤油のイメージガールとなりました。

 前任のイメージガールが「元トップ星組娘役の綺咲愛里さん」だったこともあり、早くも「雪組での次期トップ娘役ではないか」と噂され、まだ学年の若かった潤花さんに対して、厳しい目が向けられることも多々あると感じられました。


 そんな中、「雪組の潤花さんと宙組の夢白さんのシャッフル組み替え」が発生し、潤花さんは2020年に宙組生になりました。


 そして、宙組で初めて生え抜きトップ娘役になった星風さんが『アナスタシア』出演後に専科へ異動。星組さんは華さん退団後、花組トップ娘役に就任することが決定。


 以上の流れを経て、潤花さんは星風さんの後、2021年に宙組トップ娘役に就任されました。



 イメージガールに組み替え、そしてトップ娘役就任と、多くの宝塚ファンが良い意味でも悪い意味でもどこかのタイミングで潤花さんという娘役さんに注目したと思います。


 今でこそ、 「柚香さんと星風さんの花組」 「真風さんと潤花さんの宙組」 はとてもしっくきますが、発表された当初は戸惑う方々もたくさんいらっしゃいました。

 また、星風さんは、 宙組がようやっと誕生させた生え抜きトップ娘役だったこともあり、「星風さんが宙組トップ娘役であること」に対する思い入れの強かった方も多かったように思います。


 なので、 潤花さんが宙組トップ娘役就任に決定されたとき、SNS上では、歓迎ムードやお祭りムードではなく、悲しくなるような厳しい意見が見受けられたのを覚えています。



 トップ娘役就任に関しては、 心無いことを言う方々が後を絶たないので、気にしたところでキリがないのですが、 潤花さんの宙組トップ娘役就任について、 全員が全員祝福するような雰囲気ではありませんでした。


 だけれど潤花さんは、芸事を磨きに磨いて、元々得意だったダンスは勿論のこと、公演を重なるごとに歌やお芝居をパワーアップさせていきましたし、いつも明るくて元気いっぱいの笑顔を見せ続けてくださり、公演を重ねるごとに、潤花さんの虜になっていく方々は増加の一途を辿ったように思えます。



 また、潤花さんのゴージャスで大人っぽい雰囲気は、 真風さんの持ち味とぴったり噛み合い、「大人っぽくてリッチで、 だけれど面白い今の宙組」 を、 宙組生と共に、真風さんと共に、しっかりとつくりあげてくださいました。



 明るくて、どこまでも笑顔がよく似合い、くっきりと鮮やかな個性が光る、目だけでなく心を惹きつけ続ける娘役さん。


 今日の客席でもそうなのですが、潤花さん観ていると、こっちの心まで明るくなるような、笑顔になってしまうような力を感じてしまっていて、それはひとえにわたしが潤花さんの虜だからという理由に基づくことなんだと思うのですが、彼女の番組や舞台を観た後は、決まって心の端っこのあたりまで、気持ちよく満たされているのです。


 そんな潤さんを宙組で、宝塚で拝見できる時間のカウントダウンが始まってしまったこと、覚悟していたのに、やっぱり寂しさが募りました。


 トップ娘役として、4作での退団は、決して珍しいことではありません。決して珍しいことではないのですが、もっと、せめてあと1作か2作、潤花さんの笑顔を浴び続けたかったという気持ちが込み上げてきました。せめてミュサロが観たかったですね……。



 本公演で退団することに迷いなどなく、真風さんと退団を共にすることに即答なところが、とても潤花さんらしいと、退団会見にて、寂しさの中にそんな微笑ましさも感じましたが、やっぱり退団公演が始まると寂しいなあと。

 潤花さんを大好きな方々と、この寂しいという気持ちを共有したいなあと。そんな感情になってしまい、本日、このようなことを記させていただきました。




 弾けんばかりの潤花さんの笑顔が、 来年の夏には宝塚で拝見できなくなること。 本当に寂しくて寂しくて仕方がないのですが、 退団公演である『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』大千秋楽のその日まで、全力で彼女の宝塚人生を応援させていただきたいな、と改めて感じました。


 今回の公演にて、宙組で輝いてこられた大好きな方々がたくさん退団されるのは本当に本当に寂しくて、惜しくて惜しくてたまらないのですが、だからこそ、悔いなく今の宙組を見届けていきたいと思います。


 宙組を愛するたくさんの方々が、無事に本公演を観劇することができますように。同じいち宝塚ファンとして、心の底より祈っています。


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