本日は水曜日なのにまさかの月組大劇場公演『フリューゲル -君がくれた翼-』先行画像発表がありました。
月城さんと海乃さんの役作りが今回の先行画像の表情ですでにはじまっていてドキドキしてしまうのですが、新鮮な雰囲気でかなり惹き込まれます。
しかしながらそれとは別に、海乃さんの衣装がもう 「THE・斎藤先生！！！」 すぎて、齋藤先生の趣味が爆発するのかなあ……と少しの心配もよぎりました。それと同時にかわいい舞台装置を用意してくれそうな期待も高まりました。
とにもかくにも今の月組には最高の演者が揃いに揃っているので、ぶっちゃけ心配なのは脚本のみなのですが、月組生の新しい面を魅力的に発信できるような、とにもかくにも素敵な作品になりますことを心の底より願っています。
そして、題材が題材なので、 斎藤先生には何より、 「慎重な作品づくり」を徹底してお願いしたいです。 本当に本当に本当に、どうぞよろしくお願いいたします。
そしてですよ。 昨日の星組別箱公演演目発表は、たくさんの宝塚ファンを驚かしてくれたわけなのですが。
衝撃から一夜明けて、ちょっとひっそり、モヤモヤした本音について記したいなと思っておりまして。
※ということで、今回はモヤモヤした明るくない話をしますので、ご了承いただける方のみ、よろしくお願いいたします。
まずはじめに、わたしは礼真琴さんの休養期間には賛成ですし、水美さんが専科生として初出演作品が決まったこともとても嬉しいですし、水美さんと暁さんのW役替わりでミーマイを上演してくださることも本当に本当に楽しみです。
本当に本当に楽しみな上で、それは大前提としても、ちょっと星組のことを過保護に思ってはモヤモヤ感じることもあったので、ここでひっそりと本音をこぼさせていただきたいわけなのですが。
まずはじめに、ここ数年、どうしたって星組に専科さん主演公演が集中しているなあという印象を受けます。
星組は無駄なく必要な数の主演公演を星組生に回す組なので、 専科の皆さまを主演として呼ぶ余裕があるんだろうなということは伝わってくるわけなのですが、轟さん、凪七さん、水美さんと、さすがに専科主演公演が星組で続きすぎだなという印象がありまして。
思い返せば 2020年、轟さん主演の星組公演 『シラノ・ド･ベルジュラック』からはじまり、2021年は轟さん主演の星組公演 『婆娑羅の玄孫』。
2023 年は凪七さん主演の星組公演 『バレンシアの熱い花』 『パッション・ダムール・アゲイン!』。
そして今回、2023年、 水美さん・暁さん役替わり主演の星組公演『ME AND MY GIRL』。
今回は星組生である暁さんも役替わり主演ということもあって、これまでとはまたちょっと違う気もしますが、とにかく専科さんが主演をする公演が近年星組だけに偏っていて、「それってちょっとさ〜〜〜」とモヤついた気持ちになります。その分、 星組生は割を食うじゃないですかの気持ちにもなってしまいます。
専科さん主演公演が悪いわけでは決してないんですよ。 専科さん主演公演はあっていいんです。 ただ、「星組だけに偏らず五組平等に専科主演公演を回してください」ってことなんです。
ふたつめのモヤモヤとしては、「瀬央さんじゃ駄目だったんですか」ということなんですよね。
『1789』 大千秋楽後に、瀬央さんが専科に異動することは決まっていますが、「専科異動を次の別箱まで遅らせて、ミーマイは瀬央さんと暁さんの役替わり主演では駄目だったんですか」という気持ちになってしまうんですよね……。
だって星組公演ですし。暁さんと番手をぼかされまくっても切磋琢磨してきたのは瀬央さんですし。それに、2022 年星組 『ザ・ジェントル・ライアー 〜英国的、紳士と淑女のゲーム〜』 にて瀬央さんは主演を担われましたが、 コロナで全日程完走することは叶いませんでした。
ということもあって、 瀬央さんが星組生として最後に別箱主演を果たしたのち専科異動をされる方が個人的には納得しやすかったのですが、それではどうしても駄目だったんですかね……。
ミーマイと縁のある花組、月組出身の男役でミーマイは上演したかった劇団の意向も分かるのですが、今日のわたしは星組ファーストなので、そこにこだわるのなら、「じゃあ花組か月組で上演したら良かったんじゃないですか？」と大人げなく拗ねた気持ちにもなってしまいました。
どうか瀬央さんにも素敵な演目が回ってきますように。
そしてですね、もうこれは普通に、『ME AND MY GIRL』 は礼さんと舞空さんのトップコンビで拝見したかっという気持ちがあるんですよね。
ミーマイの曲って、上演していないトップコンビでもコンサートのデュエットソングなどでよく選んじゃうほど楽しくてラブラブでかわいいじゃないですか。「離れられない、もうダメだ〜♪」 って歌ってるの見てるだけでもう本当に幸福度上がりまくりでニコニコしてしまう楽曲なんですよ。
前回の赤と黒および全ツ公演で別の箱を回った礼さんと舞空さんだからこそ「トップコンビで見たかった」という気持ちがあったので、そのあたりも複雑でした。
あと、礼さんの休養期間発表の仕方なのですが、 『ME AND MY GIRL』の上演決定のページの最後らへんにちょろっと記載されているのみなんですよね。
わたしはこの休養をポジティブなものとして受け入れている側の人間なので(もしも大変な何かがあるなら 『1789』 という大作をしている場合ではないし、休演ではなく休養とされているし、わざわざ花組出身水美さんと月組出身暁さんを用意している時点で、劇団としては今回のミーマイ役替わり主演は前々から計画していた気がするから) さほど心配はしていないのですが、前代未聞の休養期間を設けるならなおさら、今回の休養は「怪我や病気によるものではない」ときっぱり明記してくださった方が無駄な心配や混乱を呼ばずに済むのにと感じましたね……。
ポジティブに受け入れている側の人間でも一夜明けて、(本当に礼さん大丈夫なんだろうか……) と心配な気持ちがわいてきたのは事実なので、なんかこう､もっと上手に発表してくださったらなと感じました。
そして、今回の休養がポジティブなものだと仮定して思うのは、「じゃあ舞空さんには休養期間はいらないのか」ということなんですよね。
トップ娘役よりトップスターの方が出番が多いのは明らかですが、トップ娘役になって以降、トップスターと同じくらい、トップ娘役の体力消耗は激しいですし負担は大きいです。
まして、前回の全ツでは大先輩である凪七さんと、次に控えているのは大作 『1789』 で、 そして今度の博多座では、「いつも組んでいる礼さんではない水美さんと暁さんふたりが相手役」 になるわけです。
これって、今ままでのトップ娘役が経験していないほど、 なかなかにハードな要求が続いていると思うんですよ。
わたしは礼さんの今回の休養は「何かあって」 のものではなく、これから先､「何かがあってはならない」 から用意された、前向きな働き方改革の一貫だと勝手に信じていますが、舞空さんにも一緒に走り続けてほしいからこそ、 「じゃあ舞空さんも一緒に休ませるべきでは」という気持ちも覚えてしまいました。
舞空さんに対する劇団からの信頼が厚いのはしっかり伝わってくるのですが、 本当に頼りになるトップ娘役さんではあるのですが、頼りっぱなしで知らないうちに大きな負担を背負わせないように気をつけてほしいなとも感じました。
以上、 昨日の発表を受けて、モヤっとしたことを大人げなく羅列してしまいました。
こんなにもモヤモヤしているのに、水美さんと暁さんのミーマイ役替わり主演および舞空さんのサリーは楽しみで楽しみで仕方がないので、自分の中に人格がふたつあるんじゃないかと我ながら疑ってしまうのですが、宝塚ファンは感情が忙しいと改めて痛感いたしました。
最後に。気にしているのはわたしだけなのかもしれないのですが、冒頭でも記した通り、とにかく星組は専科さん主演公演が多すぎると思います。
そのあたりは簡単に各組で調整できることだと思うので、各組バランスよく専科さん主演が行われますことを心の底から願っています。
長々とモヤモヤ感じた話をしてしまい申し訳ありませんでした。それと同時に、最後までお付き合いくださった優しい方々、本当に本当にありがとうございました。
