ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

他組への配慮をしてほしいなと感じた話

「とある組が千秋楽の日に、なんなら千秋楽真っ最中のときに、 他組の退団者の発表がある」ということに関して、思うことがあるので、今日は改めてその話をさせていただこうと思います。




 最近では、雪組千秋楽の日と月組の集合日が被っていて、「雪組千秋楽の日であるにも関わらず月組の退団者が発表される」ということがありました。

 千秋楽と退団者発表という2大インパクトが重なったことに対して、「どうして他組とは言え、大切な千秋楽の日に、注目されがちな退団発表をするのだろうか」と、微かな不満さえ感じました。


 個人的には、宝塚大劇場東京宝塚劇場の公演にて千秋楽を迎える組は「その日の主役」であっていいと思います。
 それが、1ヶ月以上の公演を1週間に1度の休演日のみで駆け抜けてきた生徒さんたちに対する労りだと思いますし、少なくとも「他の組が話題を掻っ攫うようなこと」がなければいいなというのが個人的な意見です。



 そのため、このような「被り」が今後なければいいな、と思っていたのですが、一昨日の花組千秋楽の途中に、宙組の退団者が発表される事態となりました。



 ライブビューイングで観劇していたわたしは、「は〜花組さん超いい〜」 と幸福にひたりながら、幕間中にいろんな方の 「花組最高感想」 を求めてSNSを開いたのですが、 そこには宙組退団者発表により、ショックを受けている方々の言葉がずらりと並んでいました。


 そこには大好きな留依蒔世さんのお名前が挙がっており、 ショックな気持ちで公式HPを開くと、5名もの素敵な宙組生さんたちのお名前が退団者として掲載されていました。


 ショックでショックで、とてもショックで、同時に発表されたのだろう 『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』その他配役をそのときはクリックすることも出来なかったのですが、



 どうして他組の千秋楽中に、退団者という大きな発表をしてしまうのだろう、と違う意味でもショックを受けました。



 集合日等、 劇団側に様々な理由があるのはもちろん承知なのですが、「宝塚はひとつ」ならば、他組同士の配慮があってもいいのではないかと感じました。



 一昨日は花組の千秋楽を、花組4人の退団者をしっかり見届けたかったので、宙組の話には蓋をしていましたが、知ってしまったら最後、千秋楽中にも心のどこかで、宙組退団者5名のことが頭をよぎりました。


 わたしだけが心の整理が不器用なのだろうかとも思ったのですが、 「宙組退団者のことで、花組の舞台に集中できない々といった声もSNS上でお見かけしては、 (だよねぇ……)と、ひとり相槌を打ちました。



 宝塚は毎日たくさんの情報を更新しなくてはいけないので、とても大変だと思うのですが、千秋楽には「退団者」がいることが殆どです。

 同じく、集合日にも「退団者」がいることが殆どです。


 千秋楽の日程は、数ヶ月も前から分かっているはずです。シークレットな千秋楽なんて存在しません。
 なので、集合日の退団者発表、もしくは集合日自体を、他組の千秋楽と被せないスケジュールに調整出来ないのかな、と疑問に感じました。


 たった1日でもいいので、発表の日をずらしてもらえたら、「どちらの退団者に対してもしっかり寂しさを募らせられるし、そのジェンヌさんたちだけに想いを馳せられるのになあ」 と、思わずにはいられません。


 千秋楽の日は思いっきり、その千秋楽を行っている組のことに集中したいですし、退団していく方々の今までの軌跡に集中したいので、大きな発表はずらしてほしいな、と率直に思いました。



 つまるところ、一昨日は蓋をしていたので、話題に持ち出さなかったのですが、 宙組から5名の退団者が出るのが本当に寂しいです。以下、今回の退団者たちです。


 留依 蒔世さん、希峰 かなたさん、琥南 まことさん、惟吹 優羽さん、花城 さあやさん。


 留依蒔世さんはもちろんのこと、これから役付きが良くなるだろう中堅のジェンヌさんたちが退団される事実がショックですし、とても寂しいです。さらに言えば、退団者が全員カルト・ワイン組で、 カルト・ワインの映像の行方のことを考えると泣きそうになります。


 退団者の発表は、どれだけ経験しても、毎回新鮮に寂しくて悲しいものだなあとくよくよしてしまうのですが、今回の救いは、退団公演にて、「退団者全員に役がついていること」だなとしみじみ思いました。



 素敵なタカラジェンヌさんたちが、宝塚からいなくなるという発表以上に辛いものはないのですが、その選択が、どうかこれからの人生において前向きな決断であることを祈っています。



 そして、宝塚を大好きなわたしたちにとって、 退団者発表というのは、ものすごく心臓に悪い大発表です。 1つの組だけ好きな方ももちろんいらっしゃいますが、 複数組ならびに5組全組が大好きな宝塚ファンもたくさんいらっしゃいます。


 組替えというショッキングな事案に対して、「宝塚はひとつ」という合言葉で我々は乗り越えてきたわけなのですが。


 それなばら、他組同士の配慮、すなわち、千秋楽の舞台に集中するためにも、どうかこれからは、他組の千秋楽等の日には、大発表を避けてほしいな、と。 そんな身勝手なことを個人的には思う今日この頃でした。



 改めまして、宙組の頼もしい生徒さんの中から5人の退団者が発表されたことはとても寂しいのですが、宙組にとって、そして5名の宙組退団者にとって、『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』および『Capricciosa!!』が、とても素敵な公演になることを心の底より願っています。



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