ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

花組公演再開と個人的な心境の話


 本日、花組 東京宝塚劇場公演 『鴛鴦歌合戦 (おしどりうたがっせん)』 『GRAND MIRAGE!』が再開されました。


 そして、 翠笙芹南さんが10月6日(金) 11時公演より復帰される発表がありました。公演復帰、おめでとうございます。



 開演前には木場理事長からのご挨拶もあったようです。昨日の声明だけでなく、実際に公演再開の口火を切ることになった花組の公演前に、そういった配慮があったのは良かったなと個人的には感じました。



 公演再開に賛否両論あるのは重々承知ではありますが、まずは花組の皆様、2公演本当に本当にお疲れさまでございました。明日と明後日の公演も無事に上演されますことを、皆様が無理されませんことを心より祈っています。




 そしてここからは少しばかり個人的な心境を吐露させていただきたいのですが、訃報があって以降、わたしはまだスカステをつけることができていません。


 10 月は楽しみな番組がたくさんあったのですが、宝塚に対して考えることが多すぎて、録画したまま再生することができない番組が溜まっています。


 なかなか宝塚の円盤も見る気分になれなくて、ここまで宝塚から離れているのは実に久しぶりのことでございます。


 美味しいものを食べるのも、睡眠をとるのも、仕事をするのもできてはいるのですが、一番のルーティーンであった宝塚に再度接するタイミングがなかなかつかめません。



 慌てなくても好きな時に見りゃいーじゃんと言われたらそれまでなのですが、「今」しかない宝塚。退団発表されている方々もいらっしゃるわけでして、「今」を大切にしたいからこそしっかり観たい。だけどどういう気持ちで観ればいいのかがわからないというこの言葉にし難い感覚……。


 やはり、それだけ人がひとり亡くなられたという現実はとても重たく、改めてご冥福を祈るほかございません。



 宝塚が好きだからこそ今回のことから目をそむけたくありませんし、その「目をそむけたくない」 気持ちがあるがゆえにどのように自分の中で観劇スタンスを落とし込んだらいいのかが本当に難しく……。意味はなくても、ひとりぐるぐると悩んだり考えたりしてしまいます。


 宝塚が好きだからこそ気持ちよく悩みなく楽しく宝塚を応援したいだけなのですが、劇団がこれからどんな対応をとってくださるかがわからない以上、今舞台に立っている生徒さんの中で辛い環境に置かれている方がいらっしゃるのではないかと不安も覚えます。


 人の心というものは目には見えませんが、目に見えなくても、生徒さんたちの不幸を消費したくはないわけです。



 ただただ楽しんで観劇するためには劇団に、今回の事実関係の確認は基より、良好な職場環境を整備し、懲戒規定を制定し、 とかく 「配慮する義務」 を怠らないよう取り組んでもらいたいというのがいちファンであるわたしの思いです。


 いやもう大切な娘さんを預かる組織として、わたしたちが願うような最低限のことは早急にお願いいたします。


 わたしが楽しみたい夢みたい世界は、取り返しのつかないことが起きるまで誰かが苦しみ、追い込まれ、何かがあっても誰にも助けてもらえず成り立つ世界であってほしくはありません。


 今日花組公演前に理事長からの言葉がありましたが、本当に、本当に、言葉通り。大切な命が失われた重たい現実に正面からとことん向き合ってくださいますよう切に祈ります。


 無力ではありますが、部外者なりに毎日本気で祈っています。宝塚をこれからも好きでいたいからこそ、しつこいくらい、本気で本気で祈っています。




 最後に。本日、花組公演が再開されたため、日曜日には花組さんが大千秋楽を迎えられます。


 わたしはいつも通り、映画館のライブビューイングチケットを購入しています。


 劇団の動きもわからないため、すぐにすぐ不純物ゼロの感情にはなれませんが、足を運んで画面越し、久しぶりに宝塚の世界と触れあいたいと思います。


 お気楽なことばかり言えませんが、やはり宝塚という世界に魅せられたいちファンとして、タカラジェンヌの皆様が、そしてスタッフの皆様が、健やかに平穏に大好きな舞台に向き合える日々がやってきますことを祈っています。


 まずは、花組公演が無事に東京大千秋楽を迎えられますように。心の底より、皆様の平穏を祈っています。


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