ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

宙組チケット販売といろんな感情になるなあ……の話


 訃報のニュースを受けて以来、ふとした瞬間にいろんな感情になるなあと感じております。


 訃報を知って1週間ほど、チケットを持ってなかったこともありましたが、宝塚への接し方がよくわからなくなりました。


 亡くなられた方がいらっしゃる以上、そこから目を背けたくはないのに、調査結果も発表されないうちに観劇することは、目を背けていることになるのかな、とか。そういう、考えても栓なきことを、いろいろ考えたりして。真面目に、考えたりして、悩んでも仕方がないのに、悩んだりしました。



 ですが時間は止まってはくれないので、花組大千秋楽のライブビューイングのチケットを皮切りに、映画館で花組を拝見し、チケットを取っている月組東京と星組博多座を客席にて観劇しました。

 観劇すると、宝塚の世界が正しい形で続いていってほしいな、と願わずにはいられなくなりました。



 静かに調査結果を待ちたい——そう思っていても、毎週センセーショナルに取り上げてくる週刊誌。当たり前のように記載される芸名と写真。



 大切な生徒さんがひとり亡くなられた以上、自浄作用の力が乏しそうな劇団が本気で再発防止につとめるためにも外からの力っていうのは必要だと思うのですが、それがあることないこと騒ぎ立てる週刊誌っていうのがとてもタチが悪いなと感じています。


 その結果、生徒さんたちがエゴサーチでもしたら頭がおかしくなるような誹謗中傷が見受けられ、二次被害が起きないか心配になります。


 また、先日はさまざまな公演中止が発表されましたが、公演中止を嘆くファンに対して、人が亡くなっているのに公演中止に騒ぐなんて不謹慎だと厳しく怒る人がいました。

 しかしながら、公演中止に嘆いている方々の多くは亡くなられた方を蔑ろにしているわけではもちろんありません。

 そして、不謹慎だと怒る方々もただ怒りたいのではなく、今の劇団の体制で当たり前のように公演が実施されることこそ同じ悲劇が繰り返されるかもしれない心配をしている人だったりします。


 ひとつの発言だけ切り取られて、その人の感情の前後がなかったことにされる(もしくは同調圧力等があると)意図せぬ揉め事に発展してしまいます。その結果、宝塚を好きな人同士が揉めてしまって険悪になるのがとても悲しかったりと、やっぱりSNSからは離れてしまう今日この頃。


 多くの公演中止が発表されたときにぼんやり思ったのは、コロナ禍での中止よりも言葉の出ない中止が自然災害以外にもあるだなんて思ってもいなかったな、ということです。

 彼女の表現力豊かな歌声がまた聴きたいな、と。そう思うだけで、叶わない夢に喉のあたりが苦しくて仕方ありません。



 また、本日は宙組東京公演のチケットの一般販売日でした。東京の初日は11月25日。今から一ヶ月後ということになります。

 あと一ヶ月の間に、どんな発表があってどんな対応があって、どこまでの舞台が無事に幕開くのでしょうか。


 宝塚を追いかける週刊誌も、複数の媒体になりました。今が狙い目だとばかりに、たくさんの週刊誌が、今回の件だけに関わらずあることないこと掲載しまくるのだと思います。


 今回の問題は宝塚全体の問題であっても、宙組は亡くなられた方が実際にいた組であって、その組の幕が開くタイミングを、週刊誌が狙わないとは到底思えません……。

 観劇したい方がたくさんいることは伝わってくるのですが、矢面に立つのは全て生徒さんで、きちんとした発表と対応がない限り、宙組の幕を開けるのは本当に危ないことかもしれないと不安に思っています。


 週刊誌を信じる信じないの問題ではなくて、週刊誌は己の掲載したことを真実だと貫き通すのだろうから、劇団がそれなりの発表と対応をしないと、二次被害が起きるようなもっと酷い記事を書かれるかもしれなくて、なんかもう、本当に、慎重に動いていただきたいな、と。それこそが生徒さんたちを守るということに繋がるのではないかな、と個人的には思います。



 訃報後、客席にて月組公演、星組公演を実際劇場にて観劇させていただき、役のついている方だけではなく、舞台に立っている最下級生のジェンヌさんたちに至るまで、全員がきちんと幸せであってほしいな、と。夢みがちだけれどそんな当たり前のことを願わずにはいられません。


 こういうことがあったからこそ、希波さんや亜音さんの休演もやっぱり気になってしまいますし、なんかもうさまざまな要因でいろいろな感情になって、考えすぎれば考えすぎるほど疲れてしまうわけですが。

 最終的にはいつも、二度とこんな悲しいことが起きないよう祈るのみなので、本気の再発防止策が練られますことを今日も飽きることなく願い続けたいと思います。


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