ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

ありちゃんとれいこさん


 改めまして、昨日、月組大劇場公演『ロマ劇/FS!』が大千穐楽を迎えました。月組の皆様、おめでとうございます。そして、本当にお疲れ様でした。


 れこうみお披露目公演が完走出来た嬉しさと、さっこちゃんが無事に退団できた喜びに胸を震わせていましたが、一夜明け、しみじみ思いました。


 ありちゃんが、月組生として大劇場公演の舞台に立つ日はもう終わってしまったのだな、と。


 宝塚はひとつと言えど、やはり組み替えというのは、大きいです。
 昨日、れいこさんはありちゃんに月組ジャンプの掛け声を託していました。今回の公演は、れいこさんとうみちゃんのお披露目公演です。しかし、それよりも「退団者のさっこちゃんと、組み替えのありちゃんを優先したい」という気持ちで溢れている、優しいれいこさんとうみちゃんの人柄が本当に大好きです。

 そして、れいこさんはありちゃんから貰ったお手紙の内容を少しお話していましたね。手紙には「これからも仲良くしてください」と書かれていたそうです。その言葉で、ありちゃんがれいこさんを大好きなのが伝わってきました。れいこさんが「当たり前でございます」と大きな声で、私たちの前で頷いてくれてとても心強かったです。



 私は全組観劇派になる前、月組だけを観ていた女だったので、ありちゃんのことをずっと月組の王子様のように大切に思っていました。ありちゃんは早くから大役に抜擢され、下級生の頃は気持ちの負担も大きかっただろうし、上級生の方達にとって、かわいい下級生でいようとしていたところも垣間見えていました。




 そんなありちゃんが、下級生の殻を破ったのは、雪組からやって来たれいこさんの、初めての東上公演『THE LAST PARTY』だったように思います。


 その舞台に、ありちゃんはいました。れいこさんの相手役、うみちゃんとともに、二番手の役柄として、ありちゃんはいました。
 ありちゃんはそのころから、歌もダンスも「一流」という言葉がとても似合うジェンヌさんでした。そして、れいこさんと合わさることにより、あふれださんばかりのお芝居の力で、私たちを魅せてくれました。
 あの感動を、わたしは忘れることがありません。
 ありちゃんが舞台を楽しんでいるのだということが、隠し切れないほど伝わってきました。それは、ナウオンでも、突撃レポートでも、マイスターの教えでも窺えました。



 れいこさんは、ありちゃんにとって、遠慮せずに実力を発揮していい相手のように見えました。それまで一緒に過ごしてきた人ではないからこそ、いい意味で「今までのありちゃんじゃなくていい」ように思えました。
 ありちゃんはれいこさんに対して、下級生のかわいい子じゃなくてもいいのだと思えたのかもしれません。れいこさんといるありちゃんは、下級生を演じていない、自然のありちゃんに見えました。


 わたしはそこから、れいこさんと喋る、れいこさんと演技をするありちゃんのことを、ありちゃん単体のことを、もっともっと大好きになりました。
 元々すごかったのに、ありちゃんはこんなことまで出来るのかと、気づかせてもらえるきっかけをくれたのがれいこさんでした。




 

 ありちゃんは『ロマ劇/FS!』のナウオンで、「れいこさん、おめでとうございます」って、嬉しそうに言っていましたね。「れいこさんと海乃さんを花道から見てます」って、楽しそうに言っていましたね。
 カフェブレでは、「れいこさんの体制の月組を盛り上げたかった」「れいこさん大好き」って、言葉にしていましたね。



 れいこさんは、ありちゃんの素の笑顔を引き出してくれる天才でした。れいこさんの面白おかしな挨拶や、鋭い視点でありちゃんを褒めるところ。ありちゃんは肩を竦めて苦笑したり、嬉しそうに手を前後に動かしたり。本当に、学年差を感じさせない素敵な関係性でした。



 だから、れいこさんとありちゃんが同じ舞台に立つところをもっと観たかったのだけれど、それは叶わぬ夢になりそうです。



 ありちゃんはとても素敵な月組の男役でした。相手役がさくらちゃんになるとき、いつもよりしっかりするありちゃん。そして、さくらちゃんをとても素敵に輝かせていましたね。


 星組でも、即戦力で輝いてくれることを楽しみにしています。その前に、『ブエノスアイレスの風』にて、月組生としての集大成をこの目に焼き付けたいと思います。



 願わくば、タカスペが復活して、ありちゃんが月組のみんなとまた同じ舞台に立てますように。



 暁千星さん。月組生として大劇場の舞台でのご活躍、本当にお疲れ様でした。大好きです。



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