記すのが遅くなってしまったのですが、先週の土曜日、雪組KAAT公演『海辺のストルーエンセ』 ライブ配信を拝見いたしました。
梅芸DCのチケットをゲットしているので、配信は我慢しようと思っていたのですが、指田先生演出の朝美さん率いる雪組をどうしてもどうしても早く拝見したいという欲求に抗えず、配信に手を伸ばさせていただきました。
ライブ配信を見た感想としては、脚本に思うことはあれど、宝塚にあるようでなかった素晴らしい舞台だったと思います。
ライブ配信だとカメラに映るものがすべてなので、どうししてもメインキャスト以外を追えないのが惜しいところなのですが､ 下級生までさまざま活躍していることが分かり、音楽もお衣装もキャスティングも素晴らしかったと思います。
また、ポスターで想像していた雰囲気ともかなり作品の中身が違っていて、良い意味で期待を裏切られました。指田先生の作品は言葉選びから何からとにかくお洒落で素敵です。
余白を残しているタイプであり難しい脚本なのもあって、登場人物の立ち位置や心情の過程など、（ん？）と引っかかるところがあったのも正直な感想なのですが、音の使い方や切り替えがとにかく最高で高まりました。
実のところ、朝美さん主演の別箱は、演目があまり好みではないものが多くて、もう少し朝美さんを活かせる役柄が主演のときにも回ってきたらなあ〜とモヤモヤしていたのですが、本作は「朝美さんの魅せ方に存分に酔いしれられる作品」で、さまざまな魅力を存分に浴びることができるといった点でも感動してしまいました。
きらっきらなだけではなく、翳った部分や傲慢さのある役柄を堪能できてとても満足いたしました。本当にありがとうございます。
また、もうひとつ感動したのはヒロインの音彩唯さん。
可愛らしくて華奢で声が綺麗でまさにヒロインをするために生まれてきたかのような娘役さんだなあとは感じていたのですが､ 朝美さんとの相性の良さも相まって、本当に夢みたいに美しいヒロインを演じていらっしゃいました。
朝美さんと音彩さんのコンビ、ライブ配信で拝見しているだけでこんなに胸のときめきが止まらないのに、これを生観劇してしまったらどうなっちゃうんだろうと今から心臓をおさえているのですが、皆さま大丈夫でしたか？？？ わたしは大丈夫でいられる自信がないのですが、早く観劇出来る日が本当に楽しみです。
本公演の感想は生観劇した方のものの方が詳しいでしょうし、わたしも記すなら梅芸 DCで拝見してからにしたいのですが、今回はもう本当に、朝美さんの最良の相手役を見つけてしまったかもしれないという発見に胸が躍っています。
※以下、今回の配信を拝見して嬉しくなってしまったわたしの個人的な朝美さんへのふわふわした思いの丈です。夢心地な現在、いつも以上にふわっと未来に想いを馳せていますのでご了承ください。
いやはや、月組に在籍している時も、雪組に組替えしたばかりのころも、わたしは朝美さんのことが大好きではあってもトップスターにはなれない立場かなと期待せずに応援していました。
朝美さんよりもトップ候補として推されている方々が同時はたくさんいらっしゃったからです。
期待したら期待した分傷つくので、 出来るだけフラットに、龍さん大好きな朝美さんを微笑ましく思いながらも、「どこで輝いていていても朝美さんは素敵！」という、フラットな感覚で応援していました。
それが、 雪組に組替えしてからチャンスに恵まれ、そのチャンスを持ち前の実力と努力で活かしきり、その結果活躍の幅は広がりに広がりました。
今では雪組になくてはならない男役へと成長し、彩風さんを支えるとても素敵な正2番手の男役として大活躍されています。
もう月組の頃の立場から考えるとこのあたりは泣きながら語れてしまうのですが、そんな朝美さんが、いつしか雪組トップスターになれるかもしれない。そんな夢を、今見ずにしていつ見ろと言うのでしょうか。
いつか、トップスターになってくださる、と。いつのまにか、そんな夢を見ずにはいられなくなってしまいました。
しかしながら、朝美さんがトップスターになる上でひとつ気がかりだったのは娘役さんと並んだときに感じる朝美さんの身長だったわけです。
同じくらいの身長で男役さんをしている方はたくさんいらっしゃいますが、どうしても朝美さんは華奢であるため、相手役次第ではとても小柄な男役さんに見えます。
また、最近は背の高い娘役さんも多いですが、彼女たちに低いヒールばかり履かせるわけにもいかず。
朝美さんがシークレットブーツを用いればそんなに気にすることはないものの、やはり足に負担がかかりすぎてほしくないファン心で、そのあたりを心配していたわけです。
なぜなら、トップスターにはお似合いのトップ娘役が必要だからです。（相手役不在の場合もありますが、相手役不在はとても寂しいので考えません）
素敵な娘役さんがどんどん生まれる宝塚だからこそ、いつか朝美さんにぴったりの娘役さんが現れるかもしれない、と。
そう信じていた昨今、雪組に彗星の如く現れたのが、105期の首席入団、美しすぎるかつ実力もある小顔で華奢な音彩唯さんという素晴らしき娘役さんです。
『CITY HUNTER』や『蒼穹の昴』の新人公演ヒロインとしても、別箱公演『ODYSSEY』での美穂さんの代役としても素晴らしき評価を得続けてきた音彩さん。
組カラーを気にする方々が、「和物の雪組なのに、なんで音彩さんが雪組配属？」という辛辣な意見をおっしゃることもありましたが、それが朝美さんに巡り合うためだったと考えたらとってもロマンチックだと思います。（※夢みたいに美しいふたりを見たので、現在ロマンチック脳になっています。ご了承ください）
星南のぞみさん、彩みちるさん、野々花ひまりさん。朝美さんは今までも素敵な雪組の娘役さんと組んできましたが、そのどれもが素敵ではあったのですが、先日の配信で本当にお似合いのおふたりを拝見しては、相手役としての夢が膨らむ一方でした。
もちろん、彩風さんと夢白さんの新しい雪組が始まったばかりの今、そんな新しい雪組をしっかりと楽しみたいので、今すぐという話ではありません。
寂しくてもいつか訪れてしまう世代交代のとき。
そのとき、彩風さんから雪組トップスターのバトンを受け継ぐのは朝美さんがいいですし、そのお相手は音彩さんがいいなあ、と。そんな未来に想いを馳せさせてくださるほど、今回の配信のおふたりは本当に素敵だったと思います。
また、本当に素敵だったからこそ、『海辺のストルーエンセ』にて、もう少しふたりの恋の過程が垣間見れたら嬉しかったのですが、それは未来で再び組んでくださるだろう朝美さんと音彩さんに期待したいと思います。
ここまで夢心地気分でお話しましたが、もちろん朝美さんがトップスターになるかは分かりませんし、なったとしても相手役が誰になるかは分かりません。
ただ、先日の配信の高揚感ゆえ、ふわふわとした希望を、ふわふわと記させていただきました。
こんなにもふわふわとした話を最後までお読みくださった優しい方々、本当にありがとうございます。
改めまして、朝美さん率いる雪組の皆様、素敵な時間をありがとうございました。見応えたっぷりすぎた素敵な雪組公演『海辺のストルーエンセ』が、このまま一度も欠けることなく梅芸DCにおいても千秋楽まで公演し続けられますことを心の底より願っています。
配信でもうっとりしてしまった本公演を、実際に観劇出来る日が今からとてもとてもとっっっても楽しみです！
