ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

今回の二本立てを観て月城かなとさんに感じたこと


 今日も月組マチソワをしてめでたく3日連続月組フルコンボしているわけなのですが、5回観ても「飽きん!!! それどころか毎日目が足りん!!! お芝居もショーも好きすぎる!!! 楽しい!!!」と、幸福に満ち満ちております。しあわせだわ〜!


 なんでこんなにお芝居もショーも見応えがあるんだろうと考えた結果、やはり、お芝居ショーともに「月組はもとい、こんな月城かなとさんが観たかったんや」のフルコンボ具合も大きいのかなあと勝手に感じておりまして。


 本当に、お芝居もショーも、観たい月城かなとさん全部見せてくださる仕様なので、今日は月城さんを中心に本公演の感想を記していこうと思います。(※勢いのまま思いついたことを記していくのでいつも以上に読みにくいと思われます。すみません)



 ということで以下、お芝居ショーともに軽くネタバレを挟みながら感想を述べていくのでご注意くださいませ。












 まずはお芝居なのですが、この主人公のヨナス、想像の5億万倍観たい月城かなとさんが詰まっていて誰しものリア恋枠と申しますか、めちゃくちゃ魅力にあふれた男で世界の歌姫ナディアが(いいじゃん、コイツ)ってなるのも納得のいくいい男なんですよね。



①ヨナスはめちゃくちゃ優しい


 革命戦士である瑠皇さんが激早で退場になるのは驚きだったのですが(※退場が早くてもなお瑠皇さんが海乃さんのダンサーを中心に多岐にわたって活躍の場があって嬉しかったです)、瑠皇さんに託された天紫さんを保護するヨナスが本当にやっっっさしいじゃないですか。下手したらロマンスがはじまりそうなところ、「命の恩人の大切な人」としてしっかり最後まで守ってくれるヨナス、ここでもうヨナスの善性が分かるってもんですよ。



②ヨナスは部下と仲がいい!


 社会主義国の軍人なのに部下が気安く話しかけられる職場環境、こりゃもうヨナスは最高の上司でしかないし、あの個性豊かな四人の部下が個性をそのままに生きれてるのも絶対器の大きなヨナスさんのおかげだと思うわけで。部下たちは勝手知ったるとばかりにヨナスの家に押しかけているのも、それを全然怒らないのもハートフルな職場すぎてヨナスが軍人ではなくなってもこの部下たちは一生「ヨナスさ〜ん!」って遊びにきてくれるのが確約されていて本当にハートフルです。




③軍服を脱いでからのヨナスさんが格好良すぎる。


 ナディアと車に乗っているシーンは世界一のリア恋枠と言っても過言ではないほど格好よくてお茶目さもあって顔面が月城かなと様なことはもちろん加味した上で「こんな男、全人類好きだが???」の気持ちになるんですよ。あのふたりでドライブするシーン、ヨナスの仕事終わりの色気で勝手にすっごい色っぽく感じて楽しいです。


 わたし的一番ヨナスさんの愛しいポイントは東ドイツの軍の皆様が西ドイツの皆様に見られながら踊るところなんですけど、あのクソ真面目に踊るヨナスさん愛しすぎて大好きです。(それ以上にガチ真剣に表情でも踊っている真弘さんも最高なのでちょっと見てほしいなの気持ちでいっぱいです)


 上記案件をはじめとしてヨナスさんが好きすぎるのですけれど、ナディアもナディアで良い女なところが私はこのお芝居作品を好きな理由の一つになったのだと思うのですよ。


 「お酒もタバコも大好きでわがまま言いたい放題のポップスター」かと思いきや、「人類全員仲良くなればいいのになあ」という子どもみたいな廃れていない願望を抱き、ヨナスのピンチに気付けばヨナスを匿ってあげるかのようにクサいお芝居まで積極的に演じてくれる。かと思えば、ヨナスと一緒にいる天紫さんに嫉妬もせずに「この子を西に連れて行きたいんでしょ」とめちゃくちゃ理解が早くて話がわかるいい女。しかもヨナスが捕まったら、大事な人たちが拘束されてるって心から怒ってくれる、けれど観客を悲しませないためにステージの仕事も真っ当する。


 好きだが??? ナディアのこともヨナスくらい大好きなのだが?????? ヨナスと母の関係にも物分かりの早さと勘の良さで背中を押してくれるナディア様、最初のインパクトからのギャップでそれはそれは大好きだが??? の気持ちになるのですよ。


 だからみんなの力で壁が壊れてヨナスとナディアが会えるの本当に嬉しいしこのふたりがトップコンビでそして最後も一緒にご飯に行こうとして一悶着ありながらも腕組んで退場していくの、川霧の橋のラストを見守ったくらい最高にトップコンビとして最高のラストでわたしも客席で歓喜の歌を歌いそうになりました。


 そう! 歓喜の歌! 月城ヨナスさん、これがトップスターだっていう声の圧とドイツ語の滑舌の良さにあそこも心臓をおさえるくらい恋です……。声の圧大好き……。夢奈さんをはじめ全員歓喜の歌を本気で歌うところ良すぎて齋藤先生本当にありがとうございます。



 このお芝居で強いて言うならわたしは月城さんヨナスと鳳月さんヘルムートの掛け合いソングも欲しかったなあと(応天の門のときも同じ感想を抱いたのですが)。本当に、言いたいことはそれだけなんですよね。だって海乃さんの衣装とかは、そういうのは齋藤先生の作品なんだからそりゃそうさ!で一周回って気にならないと申しますか。


 あと純粋に凄いと感じたのは、今回、「保護した女の子を守り西に送ること」「東西文化の違いで分かり合えなかったポップスターとの関係性の深まり」「テロを防ぐこと」「母と息子のエピソード」「ベルリンの壁崩壊」「謎のマネージャー」といった具合にエピソード詰め詰めなのですが、そのエピソードを全部えい!えい!えい!えい!ってちゃんと解決しているところなんですよね。


 だからこそ、エピソードの多さに話がとっ散らかってわけわからんくなりそうなところをそこは月組生の強弱芝居と個々の人生を生きる演技力の補完によってあんまりに自然に物語が進んでいくしわたしたちはついていけるのですよ。

 こんなにエピソードを詰め込んでいるのに「むしろ分かりやすい話だ!」みたいに感じさせてくれるところ、芝居好きとしては本当に感動ですよ。ベタ褒めですけどわたし本当にこのお芝居が大好きでたまらないんですよね!!!!! 楽しいって!!!!!


 また、サーシャ役の天紫さんを最後ドセンで羽ばたかせる役にしたのも個人的には最高に大好き演出なんですよね。(サーシャとの再会に抱き合うとナディアとの関係と同じくらいになりそうなので、特別枠で羽ばたいているのがなんかとってもスッキリして良いなと思うわけです)



 軍服より仕事後ヨナス様にハートを射抜かれるとは想像していなかったのですが、堅物と言ってもクールなのではなくしっかり働きたいだけで、ちゃんと善人で部下や叔父さんや叔母さんを大切にしていて約束を守る男ヨナス、本当に大好きで格好よくて素敵で観たかった月城さんの魅力であふれていたなあと思いましたし、この月城さんの隣には海乃さんが本当によく似合うとしみじみ感じました。お似合いすぎるよ!!!!!








 続いてショーなのですが、まあ江戸の花火師があんなに格好いいビジュアルで登場するとは思わないじゃないですか??? 観劇前は、(川霧の幸さんみたいな感じなのかなあ? だけどショーのプロローグにしてはちょっと地味なビジュアルかなあ?)とか素人は思っていたわけですよ。けれど蓋を開けてみればあのビジュアル、あの格好良さ! そりゃ花魁も一緒に走ってくれるよねって話ですよ。



 「東京」を軸に時代の変遷を描かれたストーリー仕立てであり、タイトルにもある万華鏡とともに月城さんと海乃さんのトップコンビが輪廻転生を繰り返していくので、本当に「いろんな月城さんと海乃さんはもといいろんな月組生が観れるよ!!!」なショーで大変ありがたかったです。



 ①江戸の花火師な月城さん ②フランス将校な月城さん ③闇市のドンな月城さん ④中詰ピンク衣装濡れ髪月城さん ⑤渋谷のカラスな月城さん ⑥オシャレフィナーレな月城さん


 月城さんに絞るとざっくり6変化です。


 わたしはもう③の昭和の闇市のドンな月城さんが大変に好みなんですよ。あの場面全体が好みなのですが、まず銀橋の歌が格好いい。派手派手衣装と色つきサングラスも最高に大好き。風間さんとのやりとりで楽しそうなところも大好き。そのあと昔の愛しき女である娼婦になってしまった海乃さんを見つけて……のところも最高……(海乃さんのビジュアルもここ本当に最高じゃありません???あと個人的にここの礼華さん格好良すぎるなと惚れてます)彩音さんと美海さんが過去として踊るところも最高なんですよね。



 あと普通に④の中詰ピンク衣装濡れ髪月城さんが格好良すぎて、(え、なんでこんなに格好いいのでしょう……)ってくらい格好良くて髪型から衣装の色から口紅の色からすべてが月城さんにベストマッチで、これ客席降りで月城さん目の前にやってくる22列目の人耐えられるの凄い……の気持ちでいっぱいです。本当に格好いい……。(ロケット呼ぶツヨツヨ海乃さんも最高に格好いいので本当に今回の月組トップコンビわたしの癖に刺さりすぎます)



 もうひとつだけ選べるなら迷いに迷うのですが⑤渋谷のカラスな月城さんですかね。憂いとか不幸とかを殺伐とした雰囲気が好きな人間なので、渋谷のカラスな月城さんと他のカラスさんたちの大階段でのあの疲れ切った人間たちを上から見下ろす感じが……そんな中、海乃さんを見つける感じが……。(ここの清楚薄紫ストレートヘアーの海乃さん世界一可愛くないですか???)渋谷カラスの月城さんの人間じゃないからこそのビジュアルが大変大好きでわたしもう大変です。



 このショーは一貫して花火や万華鏡が軸になっているなあ、付喪神様な鳳月さんたちのことをもっと理解したいなあとかいろいろあるのですが、一番一貫しているなあと感じるのは「このショーの月城さんは海乃さんと組むために最後まで生まれ変わる」ところなんですよね。

 
 椎名林檎さんとトータス松本さんの『目抜き通り』の時点で「おしゃれが止まらん……」と私の中で話題のフィナーレですが、娘役群舞にて真ん中に立つのはトップの月城さんじゃなくて鳳月さんなんですよね。


 珍しいなあ〜栗田先生。それにしても鳳月さんめちゃくちゃ格好いいなあ〜と初見はあまり深く考えていなかったのですが、このショーはデュエダンまで繋がっているショーですし、月城さんは海乃さんと巡り逢うために転生しているので、「最後らへんで他の娘役さんに微笑みかけさせません」な栗田先生のこだわりなのかなあと勝手に解釈していまして。だからこそ娘役群舞は鳳月さんが担当になったのかなあと。


 ということで最後まで鳳月さんに見守られながら(この見守られながらが最後まで万華鏡の付喪神様って感じで最高ですよね)デュエダンにて海乃さんが登場するわけなのですが、ここの月城さんと海乃さんのようやっと巡り会えた、ようやっと触れ合えた、ようやっと抱きしめられた、みたいな表情がちょっとあんまりに幸せすぎて完全に(ああ絶景かな〜)なのですが、やっぱりこのショー観れば観るほど発見があったり自分の中で解釈が深まったりして、「た、楽しすぎる……そして静かに艶やかに美しすぎる……」と、世界観が本当に本当に大好きで今の月組にこんな素敵なショーを栗田先生ありがとうございますの気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!!!!!




 ということで、月城さんを中心に今回のお芝居とショーの感想を記してみたのですが、わたしは感想を記すのが死ぬほど下手くそなので、最後までお読みくださった方がひとりでもいてくださったら幸いです。


 とにかく楽しくて、そして観たかった月城さんが2時間30分の間にこんなにもかと言うほど詰め込まれていて、やっぱり座付き演出家様っていうのは宝塚の宝物だなあと改めて感じさせて頂ける今回の公演。改めて、月城かなとさんという男役さんはまだまだ引き出しの宝庫なのだなと惚れ惚れしました。


 また、当たり前ですが月城さんだけでなく海乃さんや鳳月さんをはじめ最下級生に至るまで月組生ひとりひとり輝いているので、本当にたくさんの方に本公演を楽しんで頂きたいなあと感じました。



 明日は月曜つまりは休演日ということで、月組生の皆様がゆっくり休めますことを心から祈るばかりなのですが、わたしも3日間楽しんだ分、明日はお仕事の方を真剣に頑張ってこようと思います。

(話変わりますが今夜のvivantやっと珠城さんが出てきましたし、え!その役なんだ!って驚きがあってまだドキドキしています!どうなるんだvivant!)



 それでは最後に、火曜日からも月組公演が無事上演されますように。次の観劇日もとってもとってもとっっっても楽しみです、


 月組の皆様、まずは楽しすぎる3日間をありがとうございました!!!!! 本公演、まだまだ全力でついていきます!!!!!


にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村