ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

大好きなきよら羽龍さんに個人的に強く望むこと


 一昨日の天彩さんときよらさんのトレード組替えの衝撃にまだガツンとやられたままでしたが、今日も今日とてきよらさんは月組の舞台で最高に輝いていました。


 お芝居では、国のため小さな身体から精一杯のエネルギーを発しては懸命に立ち向かう等身大の女性役ノーラ、セリフがそんなに多いわけではないのに、彼女の生き様ややさしさや熱さが手に取るように伝わってくる熱演、きよらさんが声をあげるたびにいつもいつも心が熱く、胸がいっぱいになってしまいます。


 ショーでの蓮さんとのにっこにこの中詰を見ては、蓮さんだけでなくきよらさんも次の月組大劇場からいなくなるなんて全く思ってもいなかったなあ〜笑顔最高だなあ〜ふたりとも大好きだなあ〜本当に本当に大好きだなあ〜と思っては泣きました。


 あ〜大好きだなあ〜今回のショーのCDはまだ発売されていないため、先日音楽配信が始まった『DEATH TAKES A HOLIDAY』より、蓮さんときよらさんの「どうしたらいい? What Do You Do?」と、海乃さんと白河さんときよらさんの「とうとうわかったの! Finally To Know」をエンドレスリピートしています。



 いや〜も〜月組に配属されてから、否、文化祭のころからずっと大好きだったきよらさんが月組からいなくなるなんて、正直まだ信じられない気持ちでいっぱいで……寂しすぎて無理なのですが、連れて行かないで〜の気持ちでいっぱいなのですが、そんなきよらさんは最近 「路線落ち」とかなんとか呟かれることが多かったです。


 わたしはなんか、そうやってきよらさんを憐れむような雰囲気を醸し出す人たちがとても苦手だったのですが、「海乃さんの次にトップ娘役になるには、育成があえてストップされている感」は、確かに感じておりました。


 しかしながら、ここに来てきよらさんの宙組への組み替えが決定したわけでして、わたし自身そわそわしております。



 ということで、本日はきよらさんに思いを馳せさせていただきたいのですが、 きよらさんは 2018年 宝塚歌劇団に 104期生として入団された娘役さんです。初舞台を星組で踏んだのち、月組へ配属。


 文化祭にて気になっていた娘役さんが月組に配属されて大喜びしたのが昨日のことのようなのですが、それからすぐに、きよらさんは2019年の阪急阪神初詣ポスターモデルに起用されます。


 同年、きよらさんは早速、月組別箱 『Anna Karenina』にて、重要な役どころであるキティ役に大抜擢されます。存在感も声色も抜群で、終演後「あの子がきよらさんなのね!」と口にするお客さんたちは多く、すでに「誰とも見間違えない唯一無二の娘役さん」 として発光していました。



 きよらさんの勢いは止まらず、2020年 『ピガール狂騒曲』にて早くも新人公演初ヒロインを射止めたのですが、コロナにより新人公演そのものが中止になってしまい……礼華さんジャックにきよらさんガブリエル、風間さんシャルルは幻となってしまいました……。本当に本当に、今思い出しても、なんて貴重な機会の損失……この新人公演が心の底から観てみたかったです。


 コロナ禍ではあれど、宝塚は前進。きよらさんは『ダルレークの恋でも』のリタ役でチャーミングな演技と素晴らしき歌声を披露。もうすでに安定と実績のある娘役さんでしたが、翌年ようやっと 『桜嵐記』によって新人公演初ヒロインを担います。弁内侍様、本当に素晴らしかったですよね。


 そしてその勢いのまま、風間さん主演月組バウ 『LOVEAND ALL THAT JAZZ 』 でバウ初ヒロインをゲット。これは本当に月組の良いところが全開の本当に熱い最高の公演で、今も思い出すだけで胸いっぱいになってしまいます。



 このように抜擢続きだったゆえ、月組の次の本命はきよらさんなのだと誰もが信じていたそのころ、月組大劇場公演 『今夜、ロマンス劇場で』 『FULLSWING!』半ばにてショーの部分休演が発表されました。

 怪我によるショーの部分休演。部分休演のみだったので、軽い怪我なのかなと思っていたのですが、次の発表はショーの全日程休演。さらに次の発表では新人公演含めたお芝居も全日程休演のお知らせが……。


 さらには東京公演でも復帰できず、その後控えていた月組別箱公演 『Rain onNeptune』にも『ブエノスアイレスの風』にも、きよらさんの名前が出演者一覧に掲載されることもありませんでした。
 わたしはもうこのころきよらさんへの心配と寂しさでどうにかなりそうだったのですが、長期の休演が必要な怪我だったことを察し、とにもかくにもゆっくり休んでしっかり治して欲しい気持ちでいっぱいでした。


 ひたすら祈るように待ち続けたのち、きよらさんの元気そうな姿をようやっと拝見出来たのは真夏の月組大劇場公演『グレート・ギャツビー」でした。この公演はなぜか随分懐かしく感じるのですが、まだ去年のことなのですね……。中止でいっぱい泣いたのが遥か昔のことのよう……。


 この演目できよらさんは2度目の新人公演ヒロインに抜擢されます。(大劇場での新人公演中止は本当につらかったですが、 東京で上演できて本当に良かったです。でも女の子はバカな方がいいを歌唱させてほしかったなあ……と今でも思ってしまいます。)



 そこから、きよらさんは別箱ヒロインが回ってきていないこと、今年のショー 『Deep Sea』で「単独」ではなく「役替わりエトワール」だったことから、2023年になって急に、「きよらさんは路線落ちしたのだ」と憐れむような声がとびかいました。


 役替わりエトワールは稲葉先生が「娘役さんたち全員が魅力的で選べなかった結果だった」とお話されているのですが、「上げたい娘役さんならそんなオーディションせずとも単独でエトをさせるからきよらさんは路線落ち」と一蹴される人たちの多いこと。タカスペ出演の中に名前がなかったこともそう言われる原因となりました……。


 路線落ちだと哀れまれるのは本当に辛かったのですが、(今は育成ストップのときなのかな、だけどどんな役でもきよらさんは最高だな)の気持ちで見守り続け、『Deep Sea』での休演も乗り越え、そこからは休演なく元気に舞台に立っているきよらさん。



 一度怪我したため、無理できなくなってしまい、抜擢は控えられているとしても、わたしはどんな役柄でも自分らしく輝いているきよらさんを拝見出来たらそれだけで幸せでした。


 現に、今回の『フリューゲル』 『東京万華鏡百景色』 でも、きよらさんはイキイキ輝いてくださっていて、わたしは誰に何と言われても、きよらさんを応援することが本当に楽しくて楽し
くて仕方がなかったです。そんなときに、今回の宙組への組替え発表がありました。



 102期の春乃さくらさんがトップ娘役に就任された宙組は比較的若い組でございまして。


 そこから貴重な上級生娘役である天彩さんを月組に組替えさせてきよらさんとトレードされたことには何かしらの狙いがあるものだと信じたいのがファン心でございます。天彩さんが宙組に居づらくなったからそれ中心の組み替えだとおっしゃる方も多いですが、月組の大切な娘役であるきよらさんが異動されることにはちゃんと意味があってほしくてですね……。


 宙組の新人公演ヒロイン経験者としては、トップの春乃さんを除くと、102 期花宮 沙羅さん (退団発表済み) 、105期山吹ひばりさん、美星 帆那さん、 108 期花恋こまちさん (これからだけれど決定済み)です。


 花宮さんの退団が決定し、ヒロイン経験者が105期〜108期ととても若いこともあり、104期のきよらさんが春乃さんを除けばヒロイン経験者としては宙組で学年が一番上になります。



 春乃さんが就任したばかりではありますが、次期宙組トップ娘役候補として山吹さんと切磋琢磨していくのでしょうか?


 春乃さんのトップ娘役就任は驚く声も多かったので、「トップ娘役としては3作」と予想される方も多いです。が、池田泉州銀行さんのイメージガールになったことから、そんなに短い任期なのかしら???の気持ちにもなりました。


 春乃さんがもしも3作だった場合、きよらさんや山吹さんは最近の宝塚的に、「次期トップ娘役就任適齢学年」です。きよらさんはもう別格娘役になったという意見も見かけますが、きよらさんはまだ新公学年ですし、宙組に組み替えしてからヒロインをゲットしていけばまだまだ未来は分かりません。



 もちろん宝塚はトップ娘役が全てではありません。ただ、昔から宝塚に憧れていてそのためにたくさんの努力をずっと続けてきたきよら羽龍さんという素晴らしき娘役さんが、その力を思いっきり発揮し続けられるような、そういう場が与えられ続けたら、いちファンとしてこの上なく嬉しく思います。否、いちファンとして個人的に強く望んでしまいます。


 きよらさんが月組から宙組に組み替えしてしまうこと。寂しくないと言えば大嘘になりますが、宙組も大大大大大好きな組なので、きよらさんが宙組で素敵な娘役さんとして輝いていかれますことをこれから先も末長く応援したいと思います。



 そして、寂しい寂しい言うてますが、まだ大劇場公演もそのあとの東京公演も、さらには月城さんコンサートにもきよらさんは月組生としてご出演されますので。精一杯月組で輝くきよらさんを目に焼き付けたいと思います。



 最後に。娘役さんの組み替えには誹謗中傷がちらつくこともありますが、ただでさえジェンヌさんたちに勇気とエネルギーが必要なのが組み替えです。どうかたくさんの温かなエールと愛情が送られますことを心の底より願っています。



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