ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

辟易。だからそれじゃダメなんだってと頭を抱える話


 【速報】「パワハラ否定のまま解決はあり得ない」宝塚歌劇団員が死亡 遺族側が歌劇団側と面談交渉 調査報告書の批判書面を提出へ(https://news.yahoo.co.jp/articles/d3a6b4187bf7cc7d7aa9d53b62d427de34a3d3a0


 上記は、宙組に所属する団員が亡くなられた問題で、歌劇団と遺族側双方の代理人弁護士が24日に面会した内容を、遺族側代理人が公表してくださった記事です。



 面談交渉の中で、ご遺族側の主張は、


 ①「過重労働とパワハラの事実を認め、阪急・劇団・関係者が遺族に謝罪・被害補償をすること」


 ②「パワハラは否定されたままで、合意解決することはあり得ない」


 ③「調査チームは、阪急グループとの関係での外部性・独立性がなく、同チームの調査報告書の内容を理由にして、パワハラを認めないのは、到底納得できない」



 一方で、阪急や劇団側は、


 ①「調査報告書でパワハラの事実を認定していないため現時点で特定のパワハラは認めてはいない」


 ②「現時点で認めてはいないけれど、報告書に拘泥することなく遺族の主張を真摯に受け止め、引き続き協議」


 ③「その他の遺族の要求については、認めるべきものは認めるよう前向きに対応したい」


 以上のように記されていました。


 他の記事(https://news.yahoo.co.jp/articles/34fb2ea2ed38c604f2a727b6ef3392e616c25a99)には、劇団側は調査チームについて、「第三者委員会ではないが、独立性がある」と主張したことが記されていました。



 これなんですよね。これがめちゃくちゃ問題なんですよ。



 いやだからね、調査をはじめる前から否定していたような組織が、いくら独立性があると主張しても誰も信じないことを含めて独立性のある第三者委員会を設置しろって話なんですよ。


 そして独立性のある調査が平気ならこんなに頑なに第三者機関の調査チームを拒否するわけがないんですよ。


 ここを受け入れず拒否し続けていることで解決が進まないし世間からは「隠蔽したいことが山ほどあるんだ」と後ろ指さされ続けることになるってたくさん大人がいたらもちろん理解しているはずなのに、本当に設置したくないんですねと辟易してしまいました。


 バレたくないこと、隠し続けたいこと、たくさんあるのかもしれませんが、二度とこんな悲しいことが起きないようにするために真摯に向き合ってくださるんじゃなかったですか? 私の知っている「真摯」と劇団側が使う「真摯」って、違う意味なんですか? って気持ちになりました。



 ニュース記事にいろんなことが出て、多分これからも出続けて、たくさんの人がそれを信じて、万博アンバサダーも活動休止で、なんかもう、宝塚のイメージダウンが止まらないのに、これ以上何を隠したいことがあるんだ? って感じですけどね。

 隠したままじゃ改善なんてされないし、同じことは二度起きるかもしれないけれどそれでいいんですか? って話です。



 私はこんな悲しいことが二度と起きてほしくないですし、亡くなられた方のためにもご遺族のためにもこれからの宝塚のためにも、ましてや宝塚が異常な場所みたいに揶揄され続けたくないのでここで変わってほしいんですけどね。再生や体制の立て直しまでどれだけ時間がかかってもとことん付き合ってあげるんですけどね。それでもまだ第三者機関の調査チームに調査されることは拒否するんですかね。それでいいんですかね。それでご遺族に真摯な対応ってどうやってするんでしょうね。

 

 今後ご遺族側は「11月末か12月初旬ごろ、劇団の調査報告書に対する批判書面を提出。必要に応じて証拠も提出し、パワハラを認めることを求めていく」とされていました。



 次回の面談交渉は12月後半に行われる予定だということです。歌劇団側の代理人はその場で遺族側の要求について回答する見通しとのことなのですが、少なくともこの日程だと12月後半までにご遺族側と和解することは出来ないわけで、ご遺族と向き合えないまま年内の宙組公演を実施することは到底無理だろうなと思います。



 最後に。劇団が「遺族の主張を真摯に受け止めたい」と本気でおっしゃってくださっているのならば、まずは独立性のある第三者委員会の設置をしてください。それがご遺族の皆様に真摯に対応するはじめの一歩ではないかなと個人的には思います。


 綺麗な言葉を並べていくのは簡単ですが、それを実行するのはとても難しいことで、ですがその難しいことが達成出来てこそ、今回の取り返しのつかないことに向き合えたことになるのだと思います。

 いちファンとして、これ以上対応を間違えないでほしいと切に願っています。何卒よろしくお願いいたします。


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