ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

最後なので2023年のマイベスト演目話をいたします。


 まずは月城かなとさんお誕生日おめでとうございます。誕生日観劇をすることはできない日付ではありますが、その分忘れることのない今日という日。貴方様が幸せでありますことを心より祈っています。




 はてさて、2023年の宝塚歌劇団が、まさかこんな流れになっていくとは思っておらず、いちファンとして心が痛いとともに、変わるべきところは変わりながら、2024年は今よりよき状態になることをひたすらに願っているのですが、2023年も終わってしまうということで、2023年最後である今日は、2023年のマイベスト演目を各組振り返ろうかなと思います。



 ということでまずは各組劇場または配信で拝見したものを羅列していきたいと思うのですが、


 【花組

  『うたかたの恋』 『ENCHANTEMENT』
  『鴛鴦歌合戦』 『GRAND MIRAGE!』
  『二人だけの戦場』
  『舞姫
  『One and Only』
  『BE SHINING!!』
   『激情』 『GRAND MIRAGE!』



 【月組

  『応天の門』 『Deep Sea - 海神たちのカルナバルー』
  『フリューゲル -君がくれた翼-』 『万華鏡百景色』
  『DEATH TAKES A HOLIDAY』
  『月の燈影 (ほかげ)』
  『Gemini』



 【雪組

  『Lilac の夢路』 『ジュエル・ド・パリ!!』
  『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』『FROZEN HOLIDAY』
  『BONNIE & CLYDE』
  『海辺のストルーエンセ』
  『愛するには短すぎる』 『ジュエル・ド・パリ!!』
  『双曲線上のカルテ』
  『Vie.』



 【星組

 『ディミトリ〜曙光に散る、 紫の花〜』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』
  『1789 -バスティーユの恋人たち-』
  『Le Rouge et le Noir ~ 赤と黒~』
  『バレンシアの熱い花』 『パッション・ダムール アゲイン!』
  『Stella Voice』
  『ME AND MY GIRL』
  『My Last Joke-虚構に生きる-』



 【宙組

  『カジノロワイヤル ~我が名はボンド〜』
  『PAGAD』『Sky Fantasy!』
  『MAKAZE IZM』
   『夢現の先に』
  『KISS -kiki sing&swing-』
  『Xcalibur エクスカリバー
  『大逆転裁判


 ということで、配信も含めると多分網羅できているのではないかなと個人的に思っているのですが、私は全組好きなので、組で競わすことはなく、それぞれの組で一番よかった作品(本公演は二本立てだとセットとして扱う)を載せていきたいと思います。


 全組迷いに迷いに迷いに迷い迷ったのですが、



 まず花組は『二人だけの戦場』ですね。

 また再演なんだな〜もっとミュージカルっぽいのでもいいのにな〜と演目決定当初は思っていたにも関わらず、観劇するや否や、こんな柚香さんと星風さんが私はずっと観たかった! になりましたし、そこに加わる永久輝さんがこれまた良い〜〜〜ってなって、このトリデンテ好きだ〜〜〜の気持ちが爆発した最高別箱作品だったと思います。少女漫画的関係性をやらせて他に右に出る者はマジでいない! と断言できますし、レベチなビジュアルで衣装やその世界の雰囲気がこれでもかと似合う今の花組トリデンテ、アルカンシェルでも圧倒的ビジュアルで眩く輝いてほしいと思います。





 次に月組は『フリューゲル -君がくれた翼-』 『万華鏡百景色』です。

 久々に齋藤ワールドだぜ期待値低めに構えておこうとか思っていたら、月城さんや海乃さんの堅実リアル芝居が齋藤作品で蔑ろにされやすい「品」をこれでもかというくらい宝塚風に保ち、明るくてそれでいて感動する良作に仕上がっていて素晴らしすぎました。またショーは今の月組だからこその魅せと映えが百花繚乱していて本当に絶景で、109期生まで輝く仕様で親のように泣きますし、何度も作品を組んできた月城さんと海乃さんだからこそ輪廻転生の運命が私に刺さりまくり、それを見守る鳳月さんの笑顔とか語り尽くせない最高舞台。1億回通いたかったですし私の長い宝塚人生で一番好きな二本立て公演となりました。ブラボーです。





 続いて雪組は『BONNIE & CLYDE』です。

 こんな版権ミュージカルを待っていたの権化のような作品がいよいよ宝塚にお目見えしたという興奮と感動で元々一枚しかチケットを取っていなかったのに、気づけば愛知に何度も何度も何度も何度も足を運ぶことになった最高最高最高ミュージカル爆誕に全私が興奮しました。そして彩風さんと夢白さんという骨格から相性抜群のトップコンビが爆誕してしまいメロメロになった私の一生記念作品。このおふたりがボニクラにはじまりベルばらで見納めなこと、めちゃくちゃ寂しいものの、ボニクラは私の一生の宝物です。大劇場でやってくれ〜と思ったほどの良作を御園座で観劇した日を私は忘れません!





 さらに星組は『1789 -バスティーユの恋人たち-』です。

 私の愛しの1789が再演でカムバックすることに演目決定当初から泣いた最愛ミュージカルがまた最高の形で宝塚の舞台で上演されたことに涙しました。だからこそ中止に落ち込んだ記憶も根強いのですが、月組初演とはまた違った今の星組ならではの1789は星組らしさの詰まった情熱迸る1789で、サイラモナムールを一緒に口ずさみたくてたまりませんでした。オランプ役がトップ娘役になったことにより歌などの変更箇所はありましたが、月組初演とも東宝バージョンとも違う唯一無二の1789はまさに極上でした。赤と黒およびStella Voiceとも大悩みいたしましたが、やっぱり1789をまた宝塚で観劇できた感動が大きかったです。



 最後に宙組は『PAGAD』『Sky Fantasy!』です。

 初日一日のみの観劇でしたし、観劇できていない方もたくさんいるのが分かっていますし、悩みはしたのですが、ものすごく感動した事実を私の中から消すことは出来ないため、この作品を選ばせていただきました。
 芹香さんと春乃さんが真ん中で、109期生の皆様もピックアップされていた新生宙組のエネルギー。清々しいような熱があふれる空間には、亡くなられた団員さんもいらっしゃいました。彼女が苦しみを抱えている中、それでも笑顔を向けてくださっていたのかなと思うと、何も知らないまま楽しんでいたいちファンとして言葉にできない罪悪感に駆られてしまうのですが、改めてご冥福を祈ると共に、この作品を、そして彼女の笑顔や歌声を、ずっと覚えておきたいと思います。





 ということで、ド王道ベタ大好き人間なので、めちゃくちゃ面白みには欠けるだろうけれど、2023年各組の胸打たれたマイベスト作品を選ばさせていただきました。でも全作品思い出と思い入れがあるのでもっと早くに振り返って感想を書き連ねておけばよかったな〜と今さら反省しました。


 いやはや、2023年の宝塚歌劇団。心が痛くなるような重苦しいことがたくさんあって、ファンとしてもどういう心持ちでいたらいいんだろうと悩むことがたくさんあって、それは今なお続いている感情なのですが、2024年の宝塚。ご遺族の皆様と和解を目指しつつ、少しでも良い方向に歩いていけるよう願うことしかできません。

 その上で、ひとつひとつのかけがえのない公演が安全に、そして誰も害されることなく実施されていきますように。




 ということで、ここ数ヶ月重たい話を記すばかりの日々ではありましたが、そんな中でもこんなブログにお越しくださった皆様本当にありがとうございました。2024年、大好きな方々の退団がたくさん待ち構えていて、今から大泣きしてしまいそうなのですが、皆様が笑顔でご卒業できるようその御姿を遠くの方から見守って参りたい所存です。


 それでは皆様。暖冬ではありますが、朝昼晩と気温差もあります。くれぐれも風邪など召しませぬよう御自愛ください。それでは、来年も一緒に宝塚を見守っていけたら幸いです。ありがとうございました……!


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