ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

宙組に配属される男役たちへの憂慮

 1998年1月1日に創設された宙組も、創設されてから25年が経ちます。

 新しい組と言われてきた宙組も、今や宝塚を支える大事な大事な5本柱の1本です。(専科も合わせたら6本柱ですね)


 改めて、25年って、すごいですよね。 人間でいえば、おぎゃあと生まれた赤ちゃんがもう既に結婚しているかもしれない年数です。

 創設されてから、あっという間に月日が流れた宙組ですが、振り返ると、 なんだかとてもやるせない気持ちになることもあります。


 なぜかと申しますと、 宙組に配属された男役の中で、 トップになったのは早霧せいなさん (雪組トップスター) ただおひとりだけだからです。

  宙組は生え抜き(最初に配属された組から組み替えしていないこと)トップが出ない以前に、宙組出身者のトップスターはたった一人しか存在していないこの事実。


 (※ちなみに宙組出身のトップ娘役は「星組で遠野さん」「花組で花乃さん」「宙→花組で星風さん」の三名です)



 じゃあ25年の歴史の中で、 宙組トップスターになった方々は誰なんだい? と訊かれますと、以下8名の方々です。



 1 姿月あさとさん (花組出身)

 2 和央ようかさん (雪組出身)

 3 貴城けいさん (雪組出身)

 4 大和悠河さん (月組出身)

 5 大空祐飛さん (月組出身)

 6 凰稀かなめさん(雪組出身)

 7 朝夏まなとさん (花組出身)

 8 真風涼帆 さん (星組出身)




 皆様それはそれは素敵なトップスター様たちなのですが、出身はすべて他組です。



 最初は仕方ないというか、当たり前だと思うんですよ。 なんせ宙組が出来たのは1998年からなので。 それ以降に 「宙組配属」 された方でなければ、宙組出身者にはならないからです。


 けれどですね。 25年という月日が流れたんですね。 25年です。 おぎゃあという赤ん坊が結婚しているかもしれない年月です。

 その間、宙組出身者で、トップスターになれたのが早霧せいなさん一人だけというのが、なんともやるせないです。もちろんトップスターはそんなに簡単になれるものではないことが前提ですけれど、あまりに少なく感じます。



 待望の生え抜きトップは尚のこと、他組でのトップにすらなかなか就かせてもらえない。
 花組から宙組までの創設順に何かしらの 「格の違い」 が宝塚内部であるのかないのかは分かりませんが、こうもあからさまに宙組出身者のトップが出ないと、長年見守ってきている身としては、少々やるせない気持ちにもなります。


 例えばこれから10年経っても同じような状態なのならば、宙組に配属された際の生徒さんのモチベーションが心配になってきます。(みんながみんなはトップを狙っていないとしても、です)



 最近では、愛月さんのトップを望んでいた方。 また、 現在も桜木さんをはじめ和希さんや瑠風さんなどの「宙組出身のトップスター」 を待っている方はたくさんいらっしゃると思います。 (宙組が初観劇の組であり、親のような組だという方々も増えてきたはずなので)


 恐らく次の宙組トップスターは芹香さん (星組出身) ですし、 それが嫌なのではない(むしろ長年の夢のようにとても嬉しい)のですけれど、 「宙組出身の男役にももっとチャンスが回ってきたらな〜」と、『カルト・ワイン』初日を前に改めて思った次第です。




 宙組の人事が下手なのか、これは仕方のないことなのかは永遠に謎のままですが、 「宝塚はひとつ」という言葉が本当であるように、どの組の出身者にも同じだけのチャンスがきちんと存在することを願います。(トップスターになることが全てではないけれど、それを目指して入団された方もいらっしゃると思うので)


 また、4組それぞれの出身トップのエキスを浴びて、 今の素敵な宙組があるのも事実なので、これからも他組の良さを吸引しつつ、宙組に配属された男役たちのモチベーションも上がるような出来事が、今後あり続けたらいいなと思います。




 『カルト・ワイン』初日を前に少しだけやるせない気持ちをお話しましたが、本作において、桜木さんや瑠風さんを中心とする宙組出身のみなさんのパワーが、たくさんの人に届けば良いなと思いました。そして、これからのチャンスに繋がっていくことを願います。




 改めまして、『カルト・ワイン』初日(6月17日)が無事に幕開きますように。観劇日および、宙組の皆さんの活躍が今からとても楽しみです。



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新人公演主演をゲットしてほしい月組生


 本日、『グレート・ギャツビー』の新人公演主演およびヒロインが決定いたしました。

 主演のギャツビーは彩海せらさん、ヒロインのデイジーはきよら羽龍さんです。

 実力派なお二人の新公抜擢はこれで二度目 (※きよらさんのピガールをノーカウントにした場合) になります。お二方とも、本当におめでとうございます!


 新公はチャレンジの場ではありますが、確かな実力のふたりが選ばれ、 「これは絶対素敵な新人公演になる」 というワクワク感と期待で、既に心の中が満ち満ちています。


 月組には、 ピガールをノーカウントとしても、 『桜嵐記』 『今夜、ロマンス劇場で』という二作品で主演を務めた礼華はるさんがいます。 学年の近い礼華さんと肩を並べるためにも、彩海さんの今回の新公ゲットは必須だったと思うので、配役予想をしていた方も多いのではないでしょうか。
 また、 彩海さんの実力でまだ1回しか主演をゲットできていなかったことの方が驚きなので、ラストチャンス(もう一回あるのかな?)をしっかり掴めたことがとても嬉しいです。本当におめでとうございます。



 ヒロインのきよら羽龍さんは何をやらしても抜群に上手く、 「もっときよらさんを浴びたい」と思わせてくださる最高の娘役さんなので、難しい役どころであるデイジーをどのようにつくり上げてくださるのか、 本当の本当に楽しみです。
 前回、怪我での休演には胃が痛くなるほど心配しましたが、完全復帰を期待できそうで、心の底から安堵しています。本当におめでとうございます。



 新公の主演とヒロインがいわゆる 「王道」な選択だったので、 トム、ニック、マートルあたりを誰が演じてくださるのかとても楽しみですし、ここで大抜擢があっても面白いなと感じました。




 さてはて、今回は102期の彩海さんが新公主演を射止めましたが、 月組102期は『グレート・ギャツビー』から長の期です。そして、102期のラスト新公かもしれないです。(月組102期は、2023年2月の大劇場公演でも長の期を務める可能性があるけれどコロナ化でよく分からなくなってしまったので、不明瞭に記しています。)


 コロナなどで予定が狂ったことももちろんあるとは思うのですが、 月組は102期以降、新人公演主演を務めた男役さんがまだいません。

 優秀な男役が詰りに詰まっていたため、下級生たちにチャンスがなかなか廻ってこなかったのですが、ギャツビーの次の公演からは(もしくはその次の次公演からは)「絶対に新たな月組新公スター」が生まれるという裏返しでもあります。


 そこで、わたしが 「この人には月組新人公演主演をゲットしてほしいなあ」 と、 現段階で願っている6名の方 (絞りに絞った) をここに記させていただきます。 (※つまりは、この方々にいつの日か月組の新公主演をゲットしてほしいなあという個人的願望です)


1、 瑠皇りあさん (103期)

2、彩路ゆりかさん ( 103期)

3、真弘蓮さん (104期)

4、七城雅さん (105期)

5、和真あさ乃さん (106期)

6、一輝翔琉さん (107期)



 以上の男役さんたちは、 お芝居・歌・ダンス・ビジュアル等で、 個人的に刺さりに刺さりまくっている方々なので、 どうか、 新人公演主演をゲットして、もっともっと彼女たちの「良さ」 が知れ渡ってほしいなと思います。(もちろん他の月組男役さんたちが抜擢されてもとても嬉しいです)



 また、今回の『グレート・ギャツビー』で、 きよらさんがヒロインなのはとても嬉しいのですが、 本当に大喜びしたのですが、 実はもうひとり、 「ヒロインをしてほしいな〜」と個人的に願っていた娘役さんがいまして。

 それは103期娘役の 「羽音みかさん」 です。

 最近お芝居やショーでも出演場面が増えてきた羽音さんは、「おとめ」 にて、やりたい役に 「デイジー」 を挙げるほどでした。

 やらせてあげたかったなあ〜の気持ちが強かったのですが、こればかりは仕方のないことです。 103期ということで、「デイジー役」 は無理でも、まだ新公ヒロのチャンスは残っていますし、どんな役でも娘役としてひたむきに頑張る羽音さんをこれからも応援したいなと思いました。(ラストチャンスだったかもしれない蘭世さんのことも願っていたのですが、これからも変わらず蘭世さんを応援したいと思います)




 新人公演は、下級生たちの成長やチャレンジ精神を促す起爆剤のようなものです。
 今回の実力派な彩海さんときよらさんのコンビがどんな作品を作り上げるのか。また、それに触発され、月組新公メンバーがどんな役作りや世界観に仕上げていくのか。
 たくさんチャレンジしていって欲しいですし、他の配役メンバーの発表が今からとても待ち遠しいです。



 改めまして、彩海せらさん、きよら羽龍さん、新人公演主演およびヒロインおめでとうございます。

 元々知名度の高いお二人が、その実力を発揮してくださることにワクワクが止まりません。また、二人を中心に月組下級生たちが作り上げる『グレート・ギャツビー』新人公演が今から本当に楽しみです。


 どうか怪我なく、体調不良なく、中止なく、月組下級生が全力でつくりあげる素敵な舞台の幕が開きますように。



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雪組次期トップ娘役


 本日、雪組トップ娘役・朝月希和さんの退団のお知らせがありました。


 覚悟をしていましたが、昨日も素晴らしいお銀を演じてくださった朝月さんの退団発表には、やはり寂しさが募ります。


 朝月さんが雪組トップ娘役になったとき、「とても驚いた」というのが正直な感想でした。96期からは既にたくさんのトップ娘役が出ていましたし、他にもトップ娘役候補が数名いらしたので、長年の宝塚の中でも私の中では驚きの人事でした。

 それからじわりじわりと、花組はいからさんが通る』の吉次役が素晴らしかった朝月さんがトップ娘役に決まったことを喜びました。『マスカレードホテル』のときから、化粧も殊更美しくなった朝月さんは、トップ娘役として、たくさんのことを下級生娘役に伝えることが出来る人だろうな、と。雪組の未来にワクワクしたのを覚えています。



 トップ娘役としては、早期就任ではなかったため、朝月さん自身が、「3作で退団すること」を、就任時から決めていたのかなとも思います。

 また、「3作で退団」は、短い任期のために惜しまれることも多く、「次期トップ娘役」に厳しい目が向けられることもあります。
 次期雪組トップ娘役は、ほぼほぼ「夢白あやさん」かなと思うのですが(※個人的予想です)、次期に決定した際に、「いらない誹謗中傷」を浴びることがないよう、今から祈るばかりです。


 夢白さんは次の別箱にて、和物の雪組が誇る『心中・恋の大和路』のヒロインを演じます。
「挑戦的と言うよりは、絶対的に成功させる公演にしようという劇団からの圧」を感じるキャスティングや配役だなと感じていたのですが、夢白さんのことを「次期雪組トップ娘役に相応しい」と誰もが納得するために、この演目が来たのかもしれないな〜と思いました。


 美しいことで有名な夢白さんですが、わたし個人的には、「芸達者な芝居力」がとても魅力的な娘役さんだと思っているので、信頼と実力の和希さんと共に、「最高の大和路」を観せてくださることを期待しています。



 さて、朝月さんのサプライズがあったように、次期雪組トップ娘役はまだサプライズがあるかもしれませんが、誰がトップ娘役になろうと、その娘役さんがひたむきに雪組で頑張る姿を応援していきたいなと思います。



 また、最後にひとつ。朝月希和さんは、『蒼穹の昴』の千秋楽をもって退団することとなりました。しかし、演出家である原田先生は「繊細な恋愛模様」を描くことがとても苦手だと私個人的には思っています。
 蒼穹の原作ファンでもあるので、恋愛を中心に描けなんてことは絶対に言わないのですが、朝月さんをはじめとする雪組の娘役さんたちをきちんと、舞台のあちらこちらで輝かせてほしいということだけは願わせてほしいです。



 朝月さんの宝塚人生最後の舞台が、どうか素敵なものになりますように。『ODYSSEY』もこれからなので、まだ退団の実感は湧かないのですが、最後の最後まで、雪組の舞台で輝く朝月さんの姿を観ることが出来たら幸いです。





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雪組に拍手を、綾凰華さんにさよらなを

 本日は、『夢介千両みやげ』および『Sensational!』の大千秋楽でした。

 東京の初日がズレてしまう悲しみもありましたが、 それも乗り越え、無事に今日というこの日を迎えることが出来、本当にうれしく思います。


 今回の雪組公演は、お芝居ショーともに、観れば観るほどとても楽しくなる公演でした。


 お芝居の方は、脚本・演出について最初から賛否両論を聞きましたが、雪組の皆様が与えられた役をしっかりこなし、回数を重ねるにつれ、役や物語をどんどん自分のものとして進化させていくパワーを感じました。宝塚大劇場で観たときより、東京宝塚劇場での深まりが素晴らしかったですし、今日のパフォーマンスは殊更に最高でした。
 「トップスターにはもっと格好いい役を当てるべき」とも耳にしましたが、わたしは彩風さんのどこまでもお人好しな夢介がとても大好きです。


 ショーは、路線メンバーだけでなく、娘役や下級生をしっかり使ってくださる、宝塚の鏡のような構成でした。また、そういう構成にしてくださった先生の期待に、雪組生の皆様がしっかり応えた結果、こんなにも素晴らしい出来栄えになったのだと思います。とくに下級生たちが銀橋を渡ったり、娘役たちが銀橋に並んだりと、「こうだったらいいな」が敷き詰められていたショーだったと思います。そして、今のトップコンビにぴったりの大人な雰囲気漂うデュエットダンスがとても大好きでした。



 今日はライブビューイングを通じて、映画館内で東京大千秋楽を拝見させて頂たのですが、無事に千秋楽を迎えたことがこんなに嬉しく、そして同時に寂しくも思うのは、本作で綾凰華さんが退団することに他なりません。



 星組から雪組にやって来た綾さんを初めてしっかり拝見できたのは、『ひかりふる路』 の新人公演を観劇した際です。

 潤花さんと共に初めての新人公演主演だったわけですが、 あのときの繊細な演技は今でも、心の中に染み入るように残っています。


 雪組に組み替えしてきて、新人公演を二度経験した綾さんですが、 3期下の縣さんの活躍や、組替えしてきた和希さんなど、たくさんの葛藤が心の中にはあったと思います。
 タカラジェンヌである前に、みなさんひとりの人間なので、嬉しくて楽しくて素敵な思い出の間には、 悔しくて悲しい思い出もたくさんあると思います。


 ですが、綾さんは最後の最後まで、 わたしたちに夢を見せてくれる、 とても素敵なジェンヌさんでした。 否、この退団公演で、たくさんの人が綾さんのことを更に大好きになったと思います。

 グッズも真っ先に完売してしまうほど、愛いっぱいのファンに見守られた綾さんの宝塚人生はここで幕を閉じますが、これから先の長い人生において、その素敵な姿をまたどこかで拝見出来たら幸いです。



 今日、タカラジェンヌとして最後の舞台に立つ綾凰華さんは、何よりも誰よりも輝いていました。
 わたしの選んだ映画館の客席はかなり埋まっていたのですが、綾さんが大階段を降りてきたとき、あちらこちらですすり泣きが聞こえてきました。わたしも静かに泣きながら、最後まで美しい綾さんの笑顔を目に焼き付けさせていただきました。
 

 とても素敵なタカラジェンヌの退団は、何十回経験しても胸痛み、心さみしいものですが、綾さんが今日、お客様が見守る劇場にて、無事に大階段を降りられたことが、寂しさよりなにより嬉しかったのも事実です。



 雪組の皆さま、今日この日まで、本当にお疲れさまでした。
 そして、 綾さん。 雪組を観に行くと、綾凰華さんの、唯一無二の素敵な笑顔を、いつもオペラグラス越しに拝見させて頂いておりました。
 たくさんの素敵なお姿を見せてくださって、本当にありがとうございました。 これからも、綾さんのことがずっとずっと大好きです。



 どうか次の別箱も無事に幕開き、雪組の皆さまが笑顔で舞台に立てますように。また、宝塚を退団された綾さんの第二の人生が、彩りと豊かさにあふれた素晴らしいものでありますように。


 雪組の皆様、素敵な公演を、本当にありがとうございました。



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宙組人気高まる『FLY WITH ME』

 『FLY WITH ME』初日を観劇した友人から、今朝電話が掛かってきました。
 ギャツビーの一般でそわそわしている頃合いだったのですが、電話口で友人は言いました。


 『宙組コンサート、めっっっちゃ楽しかった。期待の倍。いや、期待の倍の倍の倍、楽しかった!』と。


 わたしは驚きつつも、「よ、よかった! それはよかったね!」と安堵しながら返事をしました。


 なぜかと言いますとこの友人、明日海さん・望海さんコンサートを手掛けた「齋藤先生の演出」と非常に相性が悪かったので、『もうコンサートは暫くいいかも……なんで、なんで退団前の人たちのコンサートがこんなことに……』と、とてもとても落ち込んだ過去がありまして。(あのコンサートが好きな方々申し訳ない)

 つまるところ、「宝塚のコンサート恐怖症」みたいな感じだったんですね。(価値観は人それぞれなのでお許しください)


 そんな友人が、「宙組のコンサートに行ってくるよ」と言い出したときには、(大丈夫かな〜大丈夫かな〜)と心配していたのですが、まったくの心配無用だったらしいです。(野口先生ありがとうございます)



 『宝塚らしくはなかったけど、すごい楽しかった。今までの宝塚のコンサートの中で、一番一般のコンサートに近かった感じ。だけどちゃんと宝塚だった。日本語変だけど、宝塚じゃないのに宝塚だった。
 LDHの技術もすごいから、そことの融合が本当に良い感じで、変なノリなわけでもなく、これならヅカローもめ〜ちゃくちゃ期待できるし楽しみ〜ってなっちゃったね。みんなやばかったけど亜音くんのキラキラがヤバかったな〜。楽しくて楽しくてあっという間で、本当に宙組のみんながすごい良かったし、宙組大好きになっちゃったよ』



 と、興奮気味に感想を教えてくれました。

 宝塚のコンサートをあんまり得意としない友人が、珍しくもめちゃくちゃ褒めていたので、これはわたしも配信に期待だな〜と。電話を切ってギャツビーのチケットを追加して、16時になるのを待ちました。



 今回はLDHファンの弟と一緒に配信を観たわけなのですが、



「超いいじゃん! なんか宝塚、俺の知ってる宝塚じゃないな???」


 これが弟の感想でした。(※弟は小学生の頃までしか宝塚を観ていない)


 小学生の頃、宝塚にまったく馴染めなかった弟が、大人になった今、「楽しかったー!」と、青色の旗を振ってくれたのが姉としてめちゃくちゃ嬉しかったですね……。(宙組さん、野口先生、本作に携わってくださった全ての方々、素敵なコンサートをありがとうございました)


「トップのゆりかさんカッケーし、二番手のキキちゃんもめちゃくちゃカッケーし、潤花さん華やかな娘役すぎる」


 とのことでした。また、LDHの曲が多かったことや、LDHの曲なのに上手い具合に宝塚テイストで仕上げている点を「なかなかやりよる」的なニュアンスでベタ褒めしていました。
 LDHファンとして宝塚とのコラボを不安がっていた弟が、ヅカロー観劇に前向きになってくれたので、このコンサートは大正解&大成功だったと思います。



 わたしも、配信組ではありましたが、め〜ちゃくちゃ楽しかったです。わたしは宙組の女なのか???と思うくらい、本当に楽しくて、真風さんと潤花さんと芹香さんの愉快なトリデンテを作り上げてくれた宝塚の先見の明に唸りました。楽しい3人だな〜! そして宙組生背が高い〜! 宙組生面白い〜! 格好良いし美しいしビジュアル強いっていう宝塚の原点をこれでもかと浴びせられ、と〜っても幸せでした。


 現地での観劇が出来ていないため、端から端まで観ることは(カメラさんはどうしても真ん中を映す義務があるため)出来なかったのですが、それでも光り輝く宙組下級生たちが眩しかったです。


 友人が言うとおり、亜音さんのキラキラ具合すごいな〜! と思いました。
 わたしはめちゃくちゃ鷹翔さんのファンなのですが、(あの歌声と落ち着きはぜひぜひもっとフューチャーされて欲しい)今回はスチール販売があってとても嬉しかったですし(素化粧スチール全員素敵でしたね)カメラにもたくさん抜かれて嬉しかったです。



 これが「真風さんの退団前のコンサート」と言われても、まったく違和感のない雰囲気も感じとりはしましたが、いやはや本当に「究極の男役」だな〜と思いました。(シンプルに格好いい)

 どこからどう見てもめちゃくちゃ男役なので、やっぱり退団ではなく轟さんポジションになって欲しいな……という夢を胸に抱いてしまいますね……。(物理的に高いところにいる真風さん、とってもトップスターで輝いていました)


 今の宙組が大好きだな〜ってなるコンサートでしたし、カルトワインチームにも出演して欲しいと思うほど、本当に楽しかったです。
 来年あたりに、宙組は大きな人事が待ち受けているかもしれませんが、大好きな今の宙組を、この目にしっかり焼き付けていこうと思いましたし、「ヅカローのチケット絶対取る!」の決意も固めました。(最高の宣伝方法でした)



 LDHとのコラボが決定してから、たくさんの意見をお見受けしてきました。人の数だけ感情はあると思いますが、わたしは今回の、「とても楽しくてとても素敵な、唯一無二のコンサート」が宙組で実現したことを、本当に嬉しく思います。

 早いもので、明日が千秋楽ではありますが、あと二公演。宙組の皆様および会場に足を運ぶ皆様、すべての方々がこの公演を楽しめますように。


 宙組さんのことを、ますます大好きになるコンサートでした。配信組ではありましたが、こんなにも楽しくて素敵なコンサートを、本当にありがとうございました!


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上田久美子先生の世界観に脱帽です

 人間の生々しさをこんなにも躊躇なく描ける脚本家の心というのは、どんな強さと脆さで出来ているのか。



 宙組公演『FLY WITH ME』初日(おめでとうございます!)に、わたしは宝塚を辞められた上田久美子先生の初外部作品 『バイオーム』を観劇させていただいたのですが、 数時間経った今でも、心の中がずっしり重たくて、息苦しさすらある現状です。


 これが宝塚を退団した上田久美子先生……と、ひしひしその重みを感じました。 古典的ではあるのに、良い意味で、本当に重たく深くずっしりした作品に仕上がっています。



 朗読劇ときいていたのですが、 わたしの知っている朗読劇とは全くの別物でした。
 そして、 上田久美子先生は宝塚を退団されてもなお、芯の部分はわたしたちの知っている上田久美子先生そのものでした。人間の欲や性別ポジションによる呪詛など、内容は深く深く重たいのに、なぜか言葉の隅々に美しさを感じてしまう麻薬みたいな狂気性とロマンチシズム。


 宝塚を観劇する人は事前に情報をたくさん入れるけれど、本作は情報なしの方が良いという上田先生のお言葉を耳にしましたが、 本当にその通りだと思います。 何も知らずにこのストレートプレイを浴びて、存分に心を突き動かされていただきたいです。


 ※『FLYWITHME』の配信と日程が被っているのですが、 『バイオーム』の配信はアーカイブ視聴期間があります。

 ※配信日は6月11日 (土) 17:00 なのですが、6/14 (火) 23:59まで視聴可能です。





 セリフを一言も聞き逃したくないという感情を沸き立たせる上田久美子先生の手腕に、改めて脱帽いたしました。 こんな素晴らしい演出家が宝塚の座付だったことを誇りに思った方がいいな….…と感じさせるほど、セリフのひとつひとつに身体の中の細胞をじわじわ蝕まれました。


 スミレコードという枷の外れた上田久美子先生は、もはや清々しいほど人間の内側に対して容赦がなかったんですけれど、宝塚でも感じていた 「上田久美子先生らしさ」 は相変わらずで、観劇後の余韻が宝塚のときの上田久美子先生そのもので、とても感動いたしました。


 わたしは今日、わざわざ生傷を彫られに行ったのだ、という表現をしたくなるような、不快で、残酷で、地獄で、 美しいものをごたごたに煮詰められた、 言葉に出来ないほど素晴らしい作品でした。



 一色さんの演出はもちろんのこと、巧みすぎる役者さんたちの狂気的な、えげつないほどの芝居力とともに、宝塚から解き放たれた上田久美子先生の脚本を、皆さんも体感して欲しいな……と、 胃のあたりをさすりながら言いたいです。


 皆さんの解釈をお腹いっぱいになるまで聞きたいですし、調子の悪い時には絶対にウエクミ先生の外部作品は観ない方がいいなと思いました。



 演者の皆様の素晴らしすぎる演技力含め、 心と身体が暫く『バイオーム』の余韻から抜け出せそうにないです。

 美しくないのに美しいこの作品を皮切りに、 上田久美子先生の新たな作品をこれからもたくさん浴び続けたいと思いました。 また、上田久美子先生の作品を浴びれる「今」という時代に生きることが出来てうれしいです。



 とても心に残る作品になったので、もしよろしければ(アーカイブ配信もありますし)『バイオーム』の配信での視聴を、よろしくお願いいたします。


 わたしも配信で再び、美しき地獄と再会しようと思います……。


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全国ツアーのポスターはなぜ残念なものが多いのか


 昨日は、『モンテ・クリスト伯』および『Gran Cantante!!』のポスター画像が更新されました。


 歴代の全ツポスターは、オブラートに表現しても (ダ、 ダサい......)と残念になるものが正直多かったんですよ。なぜ???と首を傾げたくなるくらいには残念なものが多かったんです。


 (CG合成じゃん……もっと力入れてほしい……だから宝塚は古臭いと思われるんだ……。)


 みたいなことを今まで散々思ってきたわけなんですよ。



 それがどっこい! 今回の星組全ツポスターはめちゃくちゃお洒落に仕上がっていて、 「めちゃくちゃ好き〜!!!」 ってなりました。 (ただしロゴの圧はやはり強め)



 また、可動域を極限まで使ったスタイリッシュポーズ(ジョジョっぽいもの)が大好きなので、 「礼さんのポスターポーズ格好良い〜!」ってシンプルにテンションあがりながら手の血管らへんを拡大したのをここに白状させて頂きます。(めちゃくちゃ格好良かったです)


 そして、舞空さんはいつも可愛らしくそして美しいのですが、 だけれどちょっと今回のポスターについては、 (舞空さんの瞳が生命を宿していない……) とも思いました。(それはそれで逆に美しいのですけれど、瞳が生きているタイプがわたしは好きです)

 何が言いたいかと言うと、このポスターを見たあと、生の舞空さんを見たら、多分お客さんたち可愛すぎて飛ぶと思いますね。(わたしは実物のなこちゃんの可愛さに飛びそうになったことがあります)



 顔の造形によってポスターや写真の映りが得意不得意なジェンヌさんがそれぞれいらっしゃると思うのですが、そのジェンヌさんを一番輝かせる化粧や撮影方法がこれからもどんどん活発化していけばいいなと思いました。



 そして、このポスターには暁千星さんの名前も掲載されていて、 (いよいよ星組の暁さんだ......)となっているのですが、 星組二番手三番手問題は今、とてもナイーブな状況だと思います。


 わたしは瀬央さんも暁さんも大好きなジェンヌさんなので、この問題についてはとても心苦しいのですが、 お二方、 そして星組の皆さまが、 「楽しく、熱く、元気に」舞台に立ってくださることを、なによりなにより願っています。




 そして昨日は、『ベアタ・ベアトリクス』の先行画像も発表されました。

 見た瞬間、 「極美さんが初々しい〜!」 と、 めちゃくちゃ初々しい可愛らしさを感じてしまいました。 これぞ、 バウホール初主演ジェンヌの醍醐味ですよね〜。 (かわいい〜)

 先行画像で可愛らしさを摂取したので、 ポスター画像では初々しさが少し取れた、 格好良い極美さんを期待したいな〜と思っています。(想像していたよりお衣装もポップなので、ポスター画像もあまり重たくはならないのかな?とも思っています。)


 そして、星組さんは相変わらず、 画像更新が早いな〜と感心してしました。(まだかな〜?って待機する前にシュバッと更新してくれるスピード感大好きです)




 同期の誰もが「絶対にこの人は受かると思った」で頻繁に名前を挙げられるキラキラ極美さんのバウホール初主演公演。

 そして、礼真琴さんの確かすぎる実力と、そんな礼さんにぴったりな舞空さんという素敵トップコンビが回る全国ツアー。

 どちらも絶対にかなりのチケ難公演だと思うので、 今からバチバチに気合いを入れて、チケットゲットしていきたいと思います!



 星組による、二つの別箱公演が、どちらもとても素敵なものになりますように……!(楽しみですね〜!)


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