ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

112期生たちの憧れジェンヌと雑多話


 まず、私のやっちまった話なのですが、昨日は月組観劇からの職場だったので、柚香光さんサヨナラ特別番組をリアタイで見れないと分かっていたんですね。


 だから録画をしたはずなんですよ。 私は確かに録画をしたは
ず……。なのになぜか録画失敗で柚香さんサヨナラ特別番組が撮れていなくて。涙涙涙

 楽しみに帰って来たのにこんなにも悲しいことがこの世の中にあっていいのかと頭を抱えましたよね……。


 次の放送日が23日らしいので、 (え、遠い!! れいちゃんのサヨナラ特別番組なんて毎日放送があってもいいのに!!??)の気持ちになりながらもう録画予約いれときましたので、また来週あたり感想を記したいなと思います。




 
 そんな己のミスにより見たい番組が見れなくてショックでしたが、今日の月組突撃レポートは拝見することが出来ました! 

 あ〜〜放送があってよかった〜〜稽古場映像もなかったのに突レポもなかったら私はダメになるところだった〜〜〜!!! 涙


 突レポには月城さん、海乃さん、鳳月さん、司会として佳城さん、麗さんがご登場されました。


 デュエダンが好きだと言ってる時の佳城さんがかわいくて。

 麗さんに「せんちゃんも退団だよね」って声かけるちなつさんが優しくて。

 せんちゃんの方にもうみちゃんの方にも手を広げながら一緒に退団することをアピールするれいこさんがかわいくて、

 泣いちゃうせんちゃんとうみちゃんがかわいくて、

 泣いてる〜ってうみちゃんの涙見つけるれいこさんがかわいくて、

 突撃レポート見ただけでも、は〜この時よ永遠に……って思ってしまいますね……。大好きすぎますのよ……。




 そして舞空さんミュサロのポスター画像が更新されました。すっごい綺麗なおねえさんになっていて、あの傘ダンスの女の子が……こんな爽やかで綺麗なお姉さんに……と、なんかグッときましたね……。


 102期共演でもう素敵なミュサロになること間違いなしなのですが、舞空さんの魅力光る素敵な催しになりますことを心より楽しみにしています!






 さらに、今日は112期生たちの入学式でした!


 『宝塚音楽学校 112期生入学式同期生の印象は 「話が絶えなくて笑顔が絶えない期」』 (https://www.sanspo.com/article/20240419-VON5JIISQNOQDM3RYOSM4L32HA/?outputType=amp



 40人全員が入学してくださった事実に安堵しつつ、音楽学校に入学するだけでいろいろ揶揄する人からこの子たちをどうやったら守れるのだろうと本気で考えてしまいます……。


 祝辞では村上理事が、 「宝塚には芸の継承、 舞台を安全に遂行するために必要なルール、慣習、いろいろな決まりごとがあります。
 必要だからこそできてきたのですが、中には古くからの伝統、慣習が積み重なって、 非合理的、 過剰な負担、 気遣いが生じているところもあります」と説明。


 「これから時代に合わせて、アップデートしていこうとしていますし、開始しています。
 歌劇団音楽学校がより連携しながら、しっかりと環境を構築していく。 後戻りしない決意を固めています」 と呼びかけたようなのですが。


 正直、 「アップデートは完了しています」って言い切れないほどにはまだまだ変われていないんだろうな……(遠い目) の気持ちになりましたよね……。


 悠長なことを言っている暇はないはずなんですけどね……。希望を持って入ってきた彼女たちが理不尽に苦しむことがありませんよう心の底より願っています。


 そして、式後に代表者4人が取材に応じられたようです。 上記記事では、新入生総代の今井咲さんが憧れのタカラジェンヌに朝美さんを挙げていることしか記されていませんが、森永涼さんは永久輝さん、仲田毬乃さんは星風さん、田島妃葉さんは潤花さんの名前を挙げていらっしゃいました。


 私はこの憧れのジェンヌさんを聞くのが大好きでございまして。全員分の憧れのジェンヌさんを知りたいなあと思うほどなので、いつかどこかの機会で知れたらいいなあと楽しみにしていたいと思います。



 最後に。2026年春に初舞台を迎える112期生の皆様方。 2年間の学校生活の中で、苦しいことは苦しいといえる環境がありますように。

 そのうえで2年後、112期生の皆様が40人全員揃って初舞台公演を踏めますことを心の底より願っています。


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続く別箱退団&この流れで脚本・演出も変わってほしい話


 まずは本日、星組『BIG FISH』の配役一覧と退団者が発表されました。


 ポスター画像が公開される前に配役がきてびっくりしたのですが、一番びっくりしたのは小桜さんも詩さんもサンドラ役なことですよね!


 小桜さんのサンドラと、詩さんの若かりしサンドラ。Wヒロインみたいな立ち位置にするのかな? それとも小桜さんがしっかりヒロインなのかはまだ分かりませんが、それも楽しみにしていたいなと思います!(息子のウィルが極美くんなのも楽しみですね!)


 と、楽しみ〜な話で埋め尽くしたいのは山々なのですが、105期の娘役である星影ななさんが2024年6月16日(星組 東急シアターオーブ公演千秋楽)付で退団されることが発表されました。


 ああ、星影ななさん……。雪組別箱でも2名の退団者がいるのでなんとなく覚悟もしていたのですが、いざ発表があるととてつもなくさみしいです……。


 最近、別箱退団が続いています。これが劇団に呆れた結果ではないことを祈るばかりです。


 それにしても、たくさんの拍手と共に見送ってあげたかったな……の気持ちがあるため、別箱退団はとても複雑なのですが、人生の選択は人それぞれなのも理解しています。


 ひたすらの寂しさとを胸に抱えつつ、星影さんの退団後の人生が幸福であることを祈らせていただきたいと思います。


 あととても嬉しかったのは、RRR全日程休演だった蒼舞咲歩さんのお名前がしっかり配役にあって嬉しいです! さきっぽさんの完全復活心の底から待っています!!!!! 涙




 そんな本日は雪組ベルサイユのばら』-フェルゼン編-のポスター画像が朝から公開されました。月組観劇のために訪れていた大劇場でも友人と大盛り上がりしました!


 いつもはコッテコテの古典っぽさがあるベルばらポスターなのですが、 今回はかなり現代風のメルヘンチックなポスターになったんだなあと感じました。まるで花組のショーがはじまりそうな雰囲気すらあるやわらかピンクの色合いがかわいいです!


 さっそくチラシもゲットしたのですが、裏面は彩風さんひとり映りの軍服ショットで素敵です。そしてベルばらを感じます! 笑



 今回のポスターはベルばららしくない点において良し悪しさまざまな感想が見受けられたのですが、私は単純に、とても綺麗なポスターだなあ〜と思いました。え、これベルばら!? って二度見する感じが斬新で、街行く人の目を惹きそうなところがとても良いな、と。 笑 (注目は集めてナンボです )



 彩風さんの名前にちなんでいるのかは定かではありませんが、風が起こっているのもなんかいいんですよね。 (この衣装使わないの勿体ないのでフィナーレとかで使うのでしょうか?)


 そして分かっていたけれど朝美さんオスカルがすごいお似合いで、これはなにがなんでもポスターにINするのが分かるオスカル様だなと思いました。うつくしい〜!


 でもこれ、すごくハッピーエンドを想像させるというか、フェルゼンにピンクのイメージがないだけに、私の知らないベルばらがここにはじまるって雰囲気があって、面白いですよね。


 むしろ、脚本・演出にもこのポスターにあわせて大きな変化があってほしいなあ……と願ってしまいます。



 というのも私は、 原作 『ベルサイユのばら』 という作品が好きだからこそ、 宝塚版『ベルサイユのばら』が再演を重ねるごとに原作から乖離し、オスカル様が絶対に言わないだろう台詞を加筆し、そもそも原作にない意味の分からない場面をつなげていく有様に、原作へのリスペクトはどこ行ったんや……という複雑な気持ちを抱えてるタイプの人間でして。


 今回の再演では、 演出家の皆様に今一度ベルサイユのばらをじっくり読んで頂き、その作品やキャラクターたちへの理解を今一度深めては、原点を見失いつつあるベルばらに今こそ真摯に向き合っていただきたいという気持ちがありまして……。


 だって、原作に寄り添えば、宝塚版ベルばらは、もっともっともっっっと見応えのある面白い作品になるはずなんですよ!!! 泣


 もちろんベルばらは宝塚の財産ですし、今の宝塚版ベルばらを愛している人たちもたくさんいると思います。

 なので、あんまりケチはつけたくないのですが、 宝塚を愛しているかつ、 ベルサイユのばらの原作を愛しているからこそ、再演されるたびに原作とは別物になっていく流れが心苦しくてたまらなくて……。


 もっと『ベルサイユのばら』 を繊細に取り扱って欲しい願望は捨てないで起きたいと思います。


 だって今の宝塚のポテンシャルならば、 ベルばらをもっともっと素敵に舞台化することができるって私は知っているので……。


 その可能性を伝統という言葉で蓋したら本当にもったいないと常々思っておりますので! こんなに大胆にポスターチェンジした今回! 脚本・演出にも何かしらの変化がありますことを心の底より願いたいと思います。



 ということで、宝塚版ベルばらにいろいろ思うことはあるので
すが、耳に残る歌たちと、期待を裏切らない雪組生たちのビジュアルは本当に楽しみです!


 彩風さん退団公演かつ久しぶりのベルばらにも関わらず、花組月組と比べて大劇場の日程がとても短いため、チケット取得難易度が上がりそうだなあと危惧しているのですが、なんとか頑張ってチケットゲットしていきたいと思います! 楽しみです!!!!!


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すっごい嫌だなと思った話……。



 まずはじめに、瀬央さんが外部出演される「宝塚市制70周年記念式典」の追加情報が更新されました。


 なんと、コーラスとして瑠璃花夏さん、綾音美蘭さん、乙華菜乃さん、藍羽ひよりさんという星組のかわいいかわいい娘役4人が参加することが発表されました!


 この式典で瀬央さんが歌われることは知っていたのですが、まさかかわいい星組娘役さんまでご出演されるとは……! 久しぶりに星組生と会えて瀬央さんも嬉しいのではないかと思うのですが、一般観覧席はないので配信を楽しみにしていたいと思います。



 そしてそんな本日、花組東京宝塚劇場公演『アルカンシェル』の休演者情報が追加されました。


 ○ (花組) 花崎 ちさとさん

 4月17日 (水) 13時30分公演より休演 (復帰時期未定)


 ということで、 美空さん、 希蘭さん、 七彩さんに続いて、109期の花綺さんの休演も発表されました。


 見事に下級生ばかりで、来週に控えた新人公演大丈夫かな……の気持ちでいっぱいです。


 これ以上休演者が増えることなく無事に新人公演が上演できますように祈っています。



 そして、私としては、下級生ばかりということもあり、これはコロナなりインフルなり、なにかしらの感染症なのかな……心配だな……と思っています。



 しかしながら、「下級生ばかりが休演しているから上級生からのパワハラにあってるんじゃないか」と記している人がいました。


 宝塚ファンっぽくはなかったのですが、花組下級生の休演を知っていたので、宝塚のパワハラの件について関心を持っている方なのだと思います。



 でも、その投稿を見て思いました。


 今は、下級生が休演するだけで、宝塚に所属している上級生たちは「パワハラをしているんじゃないか」という疑いをもたれるんだなって。


 私はその見えていなかった現実がすっごいショックで、それからすっごく嫌だなと思いました。


 例えば下級生が休演していなくても、今宝塚に所属している上級生全員のことをそう思っている人たちがたくさんいるのだと思います。


 コロナ禍において宝塚が舞台を上演するってことに、すごい嫌悪感を向けられたり、 かなりの批判があったじゃないですか。


 それを乗り越え、耐えた先に待っていたのがパワハラ問題で嫌悪される未来だなんて、本当に頭を抱えてしまいます。


 やはりあの合意書締結の会見にて、これからの宝塚が「パワハラにどう真摯に向き合っていくのか」 という強い再発防止策の提示とそれに関する具体的説明は必須だったのだと思います。


 そして、劇団が責任をとると言ったのだから、それに見合った上層部の処分や刷新をすべきだったと思います。


 劇団は会見をするたび、ネガティブな印象を与え続けてしまったと思います。それによって、結局白い目で見られるのは生徒さんたちなのに、です……。


 また、今回の件にて、宝塚ファンであっても、 宝塚ファンではなくても、 純粋な目で宝塚を見れなくなった人たちは大勢いると思います。


 その人たちに対して 「観たくなければ観なければいい」という門扉を閉ざすスタンスでは、きっといつか宝塚は途絶えてしまいます。


 今を考えるだけなら太客やリピーターのファンだけでどうにでもなるかもしれません。


 ですが、これから先も宝塚の世界が続いていくことを大切に思うなら、たくさんの人にとって宝塚が安心して夢見られる場所でなくてはいけません。さらに言うならば、生徒さんたちが安心して夢を見られる場所であることが必須です。


 現役生たちにとっては「今」がすべてなのです。パワハラ問題にしっかり向き合うのなら再発防止策はまだまだ検討と改善の余地があるはずです。今からでも本気になって、検討および実行してほしいと心から思います。



 最後に。本日は宝塚おとめ2024の発売日でした。 一禾さんのお写真を見て、彼女の時は止まったままなのだという事実が言葉になりませんでした。


 すでにベルばらの全日程休演は決まっていますが、 劇団の都合や思惑ではなく、 一禾さんの心からのご意志が尊重されますことをなにより祈っています。

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ミュサロ追加開催と花組下級生の休演理由を思う



 まずはじめに、舞空瞳さんのミュージックサロン追加開催が決定しました。


 人気者の舞空さんです。私自身、(無理をさせたいわけではないけどランチショーはしないのかな……) と思っていたので、西と東あわせて、2公演分ミュサロ開催が増えたこと、純粋にうれしいなと思います。


 もちろんミュサロはチケットがほぼ幻であり、 2公演分増えたからといって私が見に行けるなんて烏滸がましいことを考えてはいないのですが(でも抽選はさせてください)、1人でも多くの人が舞空さんの素敵なミュサロを生で堪能出来ますことを祈っています!



 次に、本日は休演者復帰と休演者情報が更新されました。


 数日前に月組宝塚大劇場公演 『Eternal Voice 消え残る想い』 『GrandeTAKARAZUKA 110!』 を休演されたた日向みなきさんが、本日4月16日 (火) 11時公演より復帰されました!


 あああああ!!! 日向さん、おかえりなさい!!!


 休演中はショーで日向さんの位置がぽっかりあいていたのがとてもさみしかったのですが、今日は日向さんの笑顔を拝見できて心から嬉しかったです。


 どうかご無理されることなく、元気に日向さんが舞台に立ち続けられますことを心の底より願っています。


 そして心配なのは凛城さんです。 4月2日 (火) よりずっと休演が続いている凛城さん。

 一週間くらいで戻ってきてくださるかなと思っていたのですが、 凛城さんが休演されてから2週間の月日が流れました。 もしかしたらお怪我をされたのでしょうか……。とても心配です。

 佳城さんをはじめ、月組代役メンバーが頼もしく舞台に立りながら凛城さんの帰りを待っているので、どうか大事なく快癒してくださいますことを心より祈っています。





 そして、花組公演『アルカンシェル』 の休演者が発表されました。


 ○ (花組) 美空 真瑠さん

 4月16日 (火) 13時30分公演より休演 (復帰時期未定)
 ■代役 『アルカンシェル
・シモン 美空 真瑠さん→滝 みらいさん


 ○ (花組) 希蘭るねさん

 4月16日 (火) 13時30分公演より休演 (復帰時期未定)



 お昼はここまでの発表でした。 しかしながら夕方になると、七彩はづきさんの休演も発表されました。


 ○(花組)七彩 はづきさん

 4月16日 (火) 13 時 30 分公演より休演 (復帰時期未定)



 ということで、若手のホープである美空さんと希蘭さんと七彩さんの休演が発表されました。 東京初日が幕開いたばかりでの休演、とても心配です……。


 
 また、東京ではアルカンシェル唯一の新人公演が予定されています。


 新人公演は来週、 4月25日 (木) です。


 美空さんは聖乃さんのイヴ・ゴーシェ役、希蘭さんは侑輝さんのピエール役です。 私自身、彼女たちの活躍をとても楽しみにしています。


 そして何より七彩さんは星風さんのお役、つまりは新人公演ヒロインを担います。


 前回、新人公演主演であった大希さんの休演により、星組新人公演の中止と振り替えが発表されました。


 ので、一度中止になっても振替公演は予定されるとは思いますが……それにしても全員の体調が心配でたまりません。


 新人公演学年の皆様が一気に3人休演になったので、もしかしたら感染症か何かなのかな……と考えてしまうのですが、もしそうだった場合、これ以上広がりませんことを、そして休演された皆様が大事なく快癒できますように祈っています。


 季節の変わり目は体調を崩しやすいですが、皆様が元気に戻ってこられますことを、その上で花組新人公演が上演されますことを心の底より願っています。


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少しでも役に立てたらと思いまして……。


 まずはじめに、本日雪組『ALL BY MYSELF』 が初日を迎えました。

 雪組リサイタルチームの皆様、初日の幕開けおめでとうございます!

 my初日はまだまだ先なのですが、無事に千秋楽まで走り抜けられますように。観劇できる日を楽しみにしています!





 そしてここからが本日の本題でございますが、私は今回の月組公演2本立てが大好きなんですね。


 しかしながら、『Eternal Voice 消え残る想い』 を初めて見たとき、(月組生のお芝居は最高だけどなんかわからないまま終わってしまったな???)という気持ちになりました。


 ですが、歴史的背景や宗教問題を勉強したうえで観劇すると、 (え、この作品、めちゃくちゃ面白いよね???)ということに気づけてしまいました。


 けれどもお芝居終わりの幕間中、 「わからなかった」 と 「眠かった」 の感想をやっぱり何度も耳にします。月組生のお芝居を見てほしい人間としては、寝られるのが本当に本当に切なくて……。


 けれど私は1回目の観劇のとき、「わからなかった」と思った側の人間だったので、なんか難しいよね……と共感もしてしまうわけです。


 だけど、こんな私でも話を理解して「面白い」って思えるようになったので、少しでも 「わからなかった」誰かに届けばいいなと思い、 付け焼き刃ではありますが、 ざっくり 「知っておいた方がいいこと」をここに記しておきたいと思います。





 今回の舞台はヴィクトリア女王 (梨花さん) 統治下のイギリスです。


 しかしながら、 まずキーポイントになるのは、そこから200年以上も前に生きた 「メアリースチュアート」( 白河りりさんの役)なんですね。


 逆に言えば、 メアリースチュアートのことを知ったら、この物語はグッと分かりやすくなります。



 ということで、勝手に語るのですが、イギリスが「南のイングランド王国」と「北のスコットランド王国」とに分かれていたころ。


 メアリースチュアート(りりちゃん)はスコットランド王である父が急死したことにより、生後6日で「スコットランドの女王」になります。


 まだ幼く、いつ拉致され政治利用されてもおかしくない状況だったメアリースチュアートを、母は自分の母国であるフランスへ逃がします。


 そのためメアリースチュアートは「スコットランドの女王」でありながら「フランス」で暮らし、熱心な「カトリック信者」として育ちます。


 そのまま15歳でフランス王太子と結婚し、フランス王が亡くなったため、16歳でフランス王妃になります。


 しかしながらわずか数年で夫は他界。亡き夫の弟がフランス王になることも決まり、メアリースチュアートはスコットランドに帰る選択をしました。


 その後、さまざま大変なことがあれど、メアリースチュアートは23歳のときにイングランドからやってきたダーンリ卿と結婚。息子が生まれます。


 しかしながら「ダーリン卿」は暗殺されます。


 それからまもなく、メアリースチュアートは「ボスウェル伯」と結婚します。


 ですが、ボスウェル伯は「ダーリン卿を暗殺したのではないか」と疑われている人物でした。


 メアリースチュアートがその男と再婚したため、メアリースチュアートにも非難が集まります。


 そして王殺し討伐のための内乱が起きます。


 メアリースチュアートは夫と共に逃げ出しましたが、捕まります。

 そしてメアリースチュアートは、スコットランドに残した自分の息子※に王位を譲る書類に無理矢理サインさせられます。


 反乱軍に敗れたメアリースチュアートは、遠縁であり、イングランドの女王である【エリザベス女王】の助けを求めてイングランドに亡命します。


 ここで大切なことなのですが、「メアリースチュアートはおじいちゃんがイングランドの王だったので、イングランド王位継承権」を持っています。


 そんなイングランドでは「プロテスタント」と「カトリック」の宗教対立がありました。


 エリザベス女王の前の女王は「熱心なカトリック信者」であり、「プロテスタントを迫害」するなど、残虐非道な行為を繰り返していました。ので、エリザベス女王は即位してすぐに宗教改革に取り組みます。


 エリザベス女王カトリックではない。けれど、極端なプロテスタントでもない。


 その結果、イングランドは穏便な「プロテスタント国家」として落ち着きをみせはじめます。


 ですがそこに、「カトリック信者であるメアリースチュアート」がやってくるわけです。しかもイングランド王位の継承権を主張できる存在が。


 「カトリック復権」をもくろむ勢力は、エリザベス女王ではなく、「熱心なカトリック信者であるメアリースチュアート」を担ぎ出そうとします。


 ここで、「プロテスタント派のエリザベス女王」と「カトリック派のメアリー・スチュアート」という対立関係が浮かびます。

 
 「カトリック信者であり、王位継承権を持つメアリースチュアートの存在」はとても厄介だけれど、追い出すわけにもいかなかったエリザベス女王はメアリースチュアートを幽閉します。


 そして、カトリック復権を狙う勢力によって、エリザベス女王に危害を加えるようなさまざまな陰謀事件が起きます。


 カトリック信者たちの盛り上がりを恐れた家臣たちはメアリースチュアートの処刑を支持します。


 かつてはスコットランドの女王であったこと。さらに遠縁ということもあって、エリザベス女王は長きにわたりメアリースチュアートの処刑をためらいましたが、最終的にメアリースチュアートを処刑することに決めます。


 その引き金こそが「バビントン陰謀事件」。「エリザベス女王を殺してメアリースチュアートを王位につけたい」と画策する事件のことです。


 この暗殺計画を担当したとされたのが「熱心なカトリック信者であった『アンソニーバビントン』」。

 このアンソニーバビントンとメアリースチュアートの手紙のやりとりが証拠とされ、メアリースチュアートは処刑されることになります。


 そしてもっと後のことにはなりますか、エリザベス女王は独身のまま亡くなります。


 そのため、「※」で記した「スコットランド王であるメアリースチュアートの息子」が、「スコットランド王とイングランド王を兼ねる」ことになります。


 その子孫こそヴィクトリア女王 (梨花さん) なのです!



 ……どうでしょうか。ここまででも少しは参考になったでしょうか。



 そしてここからはネタバレを含んだ話をします。





 ということで、みちるちゃんの言う、「親愛なるアンソニー!」は暗殺計画の首謀者とされてしまったバビントンアンソニーのことだと思われます。


 みちるちゃんとあみちゃんはこの「アンソニーの末裔」。


 アンソニーのためにヴィクトリア女王を呪い殺そうとするけれど、先述した通り、「ヴィクトリア女王はメアリースチュアートの息子の子孫」なので、じゅりちゃんがみちるちゃんとあみちゃんに 「馬鹿ねえ」 って言っていたのはこのあたりの歴史を知らなかったから。

 
 また、ヴィクトリア女王梨花さん)は夫であるアルバートをとても愛していました。


 けれど、アルバートは42歳の若さで亡くなります。ヴィクトリア女王の悲しみは大きく、何年も隠遁(俗世間を逃れて隠れ住むこと) 生活をしていたとされています。


 ので、みちるちゃんたちの呪いでヴィクトリア女王が隠遁していたのかどうかは神のみぞ知る……。

 れいこさんとうみちゃんを讃えるときも、ちゃんと喪に服したような黒色の格好だったので、この作品のヴィクトリア女王も愛ゆえの隠遁であったのでは? と私は思っています。







 整理するとこの物語は、「宗教の対立などによって争いをするべきではなかったこと」を死ぬ寸前後悔するように打ち明けるメアリースチュアート(りりちゃん)を軸として、

 メアリースチュアートのその気持ちを「この命消えてもその想いだけは残し、そして語り継ぐ。女王様の空虚を満たすために……」と決意する侍女アンナクリフトン(泉里ちゃん)。


 そしてそのアンナクリフトンの末裔がうみちゃんであり、不思議な力はその思いを受け継ぐためのもの……。


 王室不要論を掲げ、カトリック総本山のバチカンを後ろ盾にカトリック復権を目論む人たち(ヴィクトリア女王が5年も公務についてない事実も自分たちが有利になるよう降霊術を用いて利用しようとする)によって、再び宗教戦争が起きてしまうかもしれない恐怖を訴えるメアリースチュアート。


 彼女の遺品に触れたことによりその想いを、れいこさんとうみちゃんは果たして聞き取ることが出来るのか……。そしてその争いを無事に防ぐことは出来るのか……。


 というのがざっくりした流れだと思っているのですが、


 メアリースチュアートとアンナクリフトンのやりとりが終盤にあったり、うみちゃんがアンナクリフトンの末裔であることも最後らへんで教えてくれる仕様なので、何かを聞き逃すと訳が分からなくなってしまうんですよね。笑


 初めて本作を見たとき、「なんでうみちゃんが心臓掘りに来たんだ?」「うみちゃんはいつれいこさんを呼んだんだ?」「カトリックがなに? プロテスタントがなに? え、なになになに??? 待ってみんななに???? あれ、なんで急に表彰されるんだ???」みたいな感じになったんですよ。私の頭がついていけなくて。


 でも、ちゃんとうみちゃんはぱるくんにメモを渡していたし、心臓が埋められたときの夢を見たってうみちゃんはちゃんと話しているし、2回目見たときの、「私が理解できてないだけだった……!」のあの衝撃は忘れられません……笑



 いや〜説明が下手で申し訳ないのですが、最高の月組お芝居が「眠かった」で見逃されるのは本当にさみしいので、ちょっとでもこの物語が分かる手助けになったらいいな……と思い、記しました。もしも間違った記述があったら本当に申し訳ありません。


 最後まで読んでくださった方がいらっしゃれば、拙い説明についてきてくださりありがとうございました! ひとりでも多くの月組ファンの人がこの作品を楽しめますように祈っています。




 そして! 本当にわたくしごとですが! 世界一大好きな貸切公演である加美乃素さん貸切に当たっていました!!!


  すべての抽選と貸切にハズレた……と思っていたら最後の最後に世界一大好きな貸切公演が当たって本当に幸せです! 大切に見ます! 加美乃素さん本当にありがとうございました!!!!! 今週の月組公演も楽しみです!!!!!




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とにかく楽しい!!!雪組全ツの感想話



 まずは、花組アルカンシェル』東京初日の幕開けおめでとうございます!


 いよいよ退団東京公演が始まってしまったのだなと胸が締め付けられるのですが、花組公演が無事に完走できますように。そして、柚香さんと星風さんをはじめとする退団者の皆様が悔いなく大階段を降りる未来が待っていますことを心の底より祈っています。



 そして、今日も今日とて私は月組観劇をしたのですが(本当に月組さん毎日最高でありがとうございます)今日こそは昨日書けなかった雪組全ツMY 初日および MY楽の感想を記したいと思います。



 ということで早速雪組全ツ感想です!


 『仮面のロマネスク』も『Gato Bonito!!』もどちらも再演ものなので、見どころも好きな場面も自分で分かっているうえで見れるため、なかなか余裕をもっての観劇モードだったのですが、始まった途端朝美さんと夢白さんの「美!!!!!」に余裕をはぎ取られましたね。


 う、う、う、うつくしい〜〜〜!!! なにこれうつくしい!!!!!


 朝美さんと夢白さんって現代風宝塚が似合うのに、コテコテ宝塚も似合っちゃうから美のビーム浴びているみたいだったなあ。 夢白ちゃんのデコルテすごい……。(語彙力ゼロ)



 私はカメロマが大好きなのですが、それはとにかく主題歌である 『あなたがいるから』が好きだからという理由が大きくて。


 ※ 「男を真剣に恋したことが〜あり〜ま〜すか~ 心が凍りつくほど恋したことがあり〜ま〜すか〜」 からはじまる歌のことです。



 もうね〜〜〜恋だよ〜〜〜!!! この歌を歌う朝美さんにくびったけで話が入ってこないくらいだった……。朝美様〜この曲持ち歌にして〜いつかディナーショーでも歌って〜! の気持ちで聞き惚れまくりました。


 特に「鼓動も止まり 涙も止まり」のところが大好きだったなあ。


 それにしても、朝美さんのプレイボーイな色気と夢白さんの神秘的な色気を存分に堪能できて満足でありつつ、この迷惑で共感できない男と女がカメロマだわ〜〜〜となりました。縣さんダンスニーは面白くてかわいい男ですよ。


 ほんで大好きな希良々うみ様が大優勝していて……。希良々うみさん倉敷出身で、望海さん時代全ツで倉敷に行ってて私その回観てて、客席でおじさまがカテコのときに「うみー!!!」って叫んでいたのが忘れられなくて……。(ご家族か親戚だったのかな?)


 地元だとこんなに熱心なファンがいていいなあ。私も希良々うみちゃんのことめちゃめちゃ応援するね!とそのとき心の中で誓ったのですが、あれから5年。

 希良々うみ様、こんなにも立派な娘役様になられて……! エトワールまで披露してくださるのですよ!!! あのときのおじさまちゃんと見ていますか!!!??? の気持ちになりました。(余計なお世話)


 いや〜も〜希良々うみ様一生雪組の娘役でいてね、の気持ちが強くなっちゃいました。一生応援させてください。


 いやもう、朝美さんも夢白さんの美貌の濃さ、そしてカメロマの宝塚濃度の濃さにやられたあと、あさあやのガトボニが待っているなんて!!!! なんか濃い!!!! 笑 お腹いっぱいだね!!!??? って友人と話すくらいには濃い二本立てです!!! 笑(でもそれがいい!)



 そしてショー『Gato Bonito!!』!!!


 あ〜大劇場に通っていたのが懐かしい〜〜だいきほ 「コパカバーナ」に狂っていたころが懐かしい〜〜〜の気持ちになりました。 懐かしいわ!!!


 朝美さん組替えしてから雪組では2作目の大劇場だったかな? あの頃のことを思い出して、あの朝美さんがガトボニを真ん中で上演している事実に泣いちゃった……。


 だってだって望海さんの「黒猫のタンゴ」のアドリブ語りを真彩さんと朝美さんと永久輝さんが片寄せあって座って聞いているのが可愛くて(望海さんと3人どっち見たらいいの?)みたいに思っていたのに、今じゃ朝美さんが「黒猫のタンゴ」のアドリブ語りを!!! 懐かしいよこのヒロシ風!!!


 そして肝心の悩みネタ。昨日のソワレは「話にオチがないこと(オチをつけることが苦手なこと)」について。

 「どうしたらオチがつけられるのか」

 「落とす……」

 そこからの、「オレが貴方を落としてあげる!」で、客席「キャーーー!!!」なの、本当に朝美さんの箱だと(私アイドルのコンサートに来たんか?)みたいな黄色い声聞くから楽しいですね。笑


 そして大好きな「どこだマリア〜」の場面。客先登場なので、多分あれ席によっては(どこだ朝美様!!?)になってると思いますね。あ〜〜〜好き〜〜〜。


 あと縣くんがさ〜彩風さんと彩凪さんの場面担当しててさ〜〜〜フルパワー全開で頑張ってて(あがた〜!!!)になった。中詰客席降りで縣くんを浴びた〜〜〜!!!


 ほんでタンゴの夢白あや様の格好良さね〜〜〜キツめメイクの格好いいド美人が大好きなので(夢白様しか勝たん)で心が燃えた……激アツダヨ!!!!!
 


 いや〜も〜濃い!!! そして楽しい!!! なんだこの美しくて面白くて楽しくて濃い二本立て全ツ公演!!!


 カテコも「にゃ」にこだわる雪組生ちょっと愛しすぎて〜〜〜みんなが楽しそうで私は嬉しいよ!!!!!


 もうね、楽しい!!! 好き!!! 楽しい!!! 大好き!!! みたいな感じでずっと楽しくて大興奮だったのですが、時折り、朝美さんが全ツの主演をしているという事実に、(あの朝美さんが全ツ主演をしている……!) と、泣いてしまって……。


 なんかもう本当、単純な道のりではなかったからこそ、こんなふつに全ツを、トップ娘役である夢白あやちゃんと回れることが本当に本当に本当に嬉しいなと改めて思いました! 雪組次期って信じているよ!!!!!



 最後に。すっごい楽しかったことと濃かったことが私の下手くそな感想でちゃんと伝わったのかどうかが気掛かりですが! 笑 どうかこの素敵な全国ツアー公演が千秋楽まで完走できますように祈っています!


 雪組全ツチームの皆様大変楽しい時間をありがとうございました! みんなが幸せそうで幸せでした!! 本当に本当にありがとうございました!!!!!


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宙組再開への感情と私が大切だと思うことについての話


 今日は月組マチネからの雪組全ツソワレ観劇日でございまして。


 ちゃんと雪組公演に間に合うかな〜さすがに間に合うよな〜と時刻表とか確認していたら宙組のニュースが出て、周囲の宝塚ファンがザッッッワザワでした。


 幕間中も、移動の電車内でも、「宙組見る? 見ない?」みたいな話をしている人が結構いました。よかったーって言っている人や、ほんまに現体制のままなんやな、など。反応は本当に人それぞれでした。



 今日はマイ初日でありマイ楽である雪組全ツの感想を書こうと思っていたのですが、やっぱり宙組のニュースには触れておきたいなと思います。



 ということで今朝、【宙組公演再開のお知らせ/宙組特別公演『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』の上演について】というお知らせが発表されました。



 『この度、下記公演より宙組公演を再開させていただきます。

 これまでお芝居とショーの2本立て公演をお届けしていたところ、今回は宙組にとりましておよそ半年ぶりの公演となることから、十分な準備期間を確保し公演の万全を期すため、ショーのみの開催となること、ご容赦、ご斟酌賜れれば幸いです。

 出演者・スタッフ一同、誠心誠意、心を込めて舞台づくりに務めてまいります。

 今後も5組がそろって公演をお届けできるよう、安心・安全に舞台に立てる態勢づくりに努めてまいる所存でございますので、今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。』



 宙組特別公演レビュー
『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』
 作・演出/齋藤 吉正


 ■主演・・・芹香 斗亜、春乃 さくら


 ◆宝塚大劇場:2024年6月20日(木)~6月30日(日)<一般前売 未定>
 ◆東京宝塚劇場:2024年7月20日(土)~8月25日(日)<一般前売 未定>


[座席料金]
宝塚大劇場:SS席6,500円、S席5,000円、A席3,500円、B席2,500円
東京宝塚劇場:SS席6,500円、S席5,500円、A席3,500円、B席2,500円


 ※一般前売開始日、公演日時については、後日あらためてお知らせします。


 ということで、現体制のまま宙組公演が再開されること、レビューのみであること、それに伴い座席料金がいつも以上に安いことなど、さまざま目まぐるしい情報量が公開されました。


 私が一番最初に気になったのは、「一般前売を販売するの?」ということでした。


 こんなイレギュラーな状況であり、ネットニュースでも結構ひどいコメントが見受けられる中、わざわざそんな危ない道を選ばなくてもよくないですか?とは感じます。


 現体制続行についてはファンの中でも賛否両論見受けられますが、世間の声は圧倒的に「否」が多いです。

 その「否」のコメントをする人の中には、劇団に脅迫状を出していた人たちがいるかもしれない。

 そういう人たちが一般販売でチケットを買う可能性があるのなら、安全性を考える上では友の会会員のみへの販売方法でいいのではないでしょうか。

 今度こそ安全面を理由に中止にならないよう、きちんと宙組公演が出来てほしいと思います。



 また、ショーのみの公演になりましたが、私はそれで良かったと思います。

 だってお芝居は、それが「役」であっても「設定」であっても、なんでも悪い方に結びつけてしまう人たちが絶対数いるからです。

 多分どんな演目、どんな役柄であっても揚げ足を取る人はいます。ので、まずはショーからの再開という形は望ましいものだと思います。

 その分チケットも安いので。昨日モーツァルトのチケ代に卒倒した人間としては、(信じられない安さだ……)と、つい二度見してしまうほどでした。



 そして、ずっと動けないままで救済措置も取られなかった109期をはじめとする宙組下級生がやっと舞台に立てる見通しが立ったこと、本当に良かったと思います。


 現体制続行については先述した通りファンの間でも意見が分かれていますが、私は自分の感情よりも、下級生ひとりひとりが「今の上級生たちについていくこと」を納得した上で、今回の再開決定に繋がったのかが一番重要なところだと思っています。


 実際にパワハラがあったと認めた上でのこんなにもイレギュラーな事態なので、「下級生たちの胸の内をきちんと劇団は聞いた上での現体制での続行かどうか」ということはすごく気にしています。ファンの気持ちも大事かもしれないけれど一緒に働く人のメンタルだって大事にされるべきなのです。


 私には内部のことが何も分からないけれど、パワハラによってもう誰も苦しまないよう、下級生たちの声がきちんと届くようになった上での再開でありますように願います。




 また、気になることと言えば、この特別公演のタイトルは「大階段」。やっぱりそれなりに退団者がいるのかな……と感じてしまうのですが、これについては静かに集合日を待ちたいと思います。






 最後に。今回の宙組再開のお知らせを見たとき、私は彼女に対する黙祷の時間が設けられるのなら、それに参加したいなと思いました。

 きっと、ご遺族と劇団の話し合いの中にその内容は含まれておらず、叶わない願いにはなると分かっていますが、私の好きな宙組には彼女の笑顔と歌声がありました。


 今回、宙組公演を再開することが決まり、私自身さまざまな感情がうまれています。宙組生たちひとりひとりにも、きっとさまざまな感情や葛藤が生まれていると思います。


 宙組というだけで一緒くたに語られ、楽しそうに舞台に立っているだけで批判する人もこれから出てくると思います。

 だからこそ、しんどいときにはちゃんと、劇団にしんどいことを伝えられますように。劇団にはその責任があるのだから、きちんとその責任を果たしてもらえますように。


 そして、今回の発表でどんな気持ちや感情を持てど、あなたの中でのその気持ちや感情はきっと正しいです。そんなの本当の宝塚ファンじゃない。そんなの本当の宙組ファンじゃない。そんな身勝手な意見で、自分の意見や感情に戸惑わないでほしいと思います。


 見れると思ったときに、見たらいいんです。応援できると思ったときに応援できたらいいんです。感情や価値観は他人に委ねることなく、自分の中で決めたらいいのだと思います。


 話が長くなってしまいました。私自身、彼女の命はあまりに重たく、まだ自分の気持ちが分からない状態なのですが、それでもなお、今回発表された宙組公演が誰に害されることもなく安全に実施されることを心の底より願っています。


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