ちゃんと雪組公演に間に合うかな〜さすがに間に合うよな〜と時刻表とか確認していたら宙組のニュースが出て、周囲の宝塚ファンがザッッッワザワでした。
幕間中も、移動の電車内でも、「宙組見る? 見ない?」みたいな話をしている人が結構いました。よかったーって言っている人や、ほんまに現体制のままなんやな、など。反応は本当に人それぞれでした。
今日はマイ初日でありマイ楽である雪組全ツの感想を書こうと思っていたのですが、やっぱり宙組のニュースには触れておきたいなと思います。
ということで今朝、【宙組公演再開のお知らせ/宙組特別公演『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』の上演について】というお知らせが発表されました。
『この度、下記公演より宙組公演を再開させていただきます。
これまでお芝居とショーの2本立て公演をお届けしていたところ、今回は宙組にとりましておよそ半年ぶりの公演となることから、十分な準備期間を確保し公演の万全を期すため、ショーのみの開催となること、ご容赦、ご斟酌賜れれば幸いです。
出演者・スタッフ一同、誠心誠意、心を込めて舞台づくりに務めてまいります。
今後も5組がそろって公演をお届けできるよう、安心・安全に舞台に立てる態勢づくりに努めてまいる所存でございますので、今後ともご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。』
宙組特別公演レビュー
『Le Grand Escalier -ル・グラン・エスカリエ-』
作・演出/齋藤 吉正
■主演・・・芹香 斗亜、春乃 さくら
◆宝塚大劇場:2024年6月20日(木)~6月30日(日)<一般前売 未定>
◆東京宝塚劇場:2024年7月20日(土)~8月25日(日)<一般前売 未定>
[座席料金]
宝塚大劇場:SS席6,500円、S席5,000円、A席3,500円、B席2,500円
東京宝塚劇場:SS席6,500円、S席5,500円、A席3,500円、B席2,500円
※一般前売開始日、公演日時については、後日あらためてお知らせします。
ということで、現体制のまま宙組公演が再開されること、レビューのみであること、それに伴い座席料金がいつも以上に安いことなど、さまざま目まぐるしい情報量が公開されました。
私が一番最初に気になったのは、「一般前売を販売するの?」ということでした。
こんなイレギュラーな状況であり、ネットニュースでも結構ひどいコメントが見受けられる中、わざわざそんな危ない道を選ばなくてもよくないですか?とは感じます。
現体制続行についてはファンの中でも賛否両論見受けられますが、世間の声は圧倒的に「否」が多いです。
その「否」のコメントをする人の中には、劇団に脅迫状を出していた人たちがいるかもしれない。
そういう人たちが一般販売でチケットを買う可能性があるのなら、安全性を考える上では友の会会員のみへの販売方法でいいのではないでしょうか。
今度こそ安全面を理由に中止にならないよう、きちんと宙組公演が出来てほしいと思います。
また、ショーのみの公演になりましたが、私はそれで良かったと思います。
だってお芝居は、それが「役」であっても「設定」であっても、なんでも悪い方に結びつけてしまう人たちが絶対数いるからです。
多分どんな演目、どんな役柄であっても揚げ足を取る人はいます。ので、まずはショーからの再開という形は望ましいものだと思います。
その分チケットも安いので。昨日モーツァルトのチケ代に卒倒した人間としては、(信じられない安さだ……)と、つい二度見してしまうほどでした。
そして、ずっと動けないままで救済措置も取られなかった109期をはじめとする宙組下級生がやっと舞台に立てる見通しが立ったこと、本当に良かったと思います。
現体制続行については先述した通りファンの間でも意見が分かれていますが、私は自分の感情よりも、下級生ひとりひとりが「今の上級生たちについていくこと」を納得した上で、今回の再開決定に繋がったのかが一番重要なところだと思っています。
実際にパワハラがあったと認めた上でのこんなにもイレギュラーな事態なので、「下級生たちの胸の内をきちんと劇団は聞いた上での現体制での続行かどうか」ということはすごく気にしています。ファンの気持ちも大事かもしれないけれど一緒に働く人のメンタルだって大事にされるべきなのです。
私には内部のことが何も分からないけれど、パワハラによってもう誰も苦しまないよう、下級生たちの声がきちんと届くようになった上での再開でありますように願います。
また、気になることと言えば、この特別公演のタイトルは「大階段」。やっぱりそれなりに退団者がいるのかな……と感じてしまうのですが、これについては静かに集合日を待ちたいと思います。
最後に。今回の宙組再開のお知らせを見たとき、私は彼女に対する黙祷の時間が設けられるのなら、それに参加したいなと思いました。
きっと、ご遺族と劇団の話し合いの中にその内容は含まれておらず、叶わない願いにはなると分かっていますが、私の好きな宙組には彼女の笑顔と歌声がありました。
今回、宙組公演を再開することが決まり、私自身さまざまな感情がうまれています。宙組生たちひとりひとりにも、きっとさまざまな感情や葛藤が生まれていると思います。
宙組というだけで一緒くたに語られ、楽しそうに舞台に立っているだけで批判する人もこれから出てくると思います。
だからこそ、しんどいときにはちゃんと、劇団にしんどいことを伝えられますように。劇団にはその責任があるのだから、きちんとその責任を果たしてもらえますように。
そして、今回の発表でどんな気持ちや感情を持てど、あなたの中でのその気持ちや感情はきっと正しいです。そんなの本当の宝塚ファンじゃない。そんなの本当の宙組ファンじゃない。そんな身勝手な意見で、自分の意見や感情に戸惑わないでほしいと思います。
見れると思ったときに、見たらいいんです。応援できると思ったときに応援できたらいいんです。感情や価値観は他人に委ねることなく、自分の中で決めたらいいのだと思います。
話が長くなってしまいました。私自身、彼女の命はあまりに重たく、まだ自分の気持ちが分からない状態なのですが、それでもなお、今回発表された宙組公演が誰に害されることもなく安全に実施されることを心の底より願っています。