ワッフルと宝塚のブログ

宝塚がある世界に乾杯

上演見合わせに伴いあってほしかった発表についての話


 宙組公演『宝塚 110 年の恋のうた』 『FINAL FANTASY XVI』上演作品見合わせ発表から一夜明けました。


 いちファンとして、スクウェア・エニックス側さんには多大なるご迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ありませんの気持ちしかないですね……。


 同じ社会人として、この企画のためにたくさん動いてくださっていただろうスタッフの方々を思うと胃が痛くてたまりません。本当に申し訳ありませんでした。




 それでまあ、劇団は演目変更と初日変更の旨を記載して、「宙組公演はやるよ」と期待をもたせてくるわけですが、個人的に宙組が大々的に公演を実施するには、大切な仲間であった彼女の自死についての問題においてご遺族側との合意があり、彼女に手を合わせることができた上でがいいな、と思っています。


 しかしながら、先日のご遺族側の会見を見た限り、話し合いはまだ続くように思えます。


 いくら演目を決定して、初日を決定して、稽古をはじめても、ご遺族との合意に至らず、それに伴い「安全性が確保できない」となれば、また宙組公演は中止の可能性があります。


 そのとき、一番振り回されるのは、謝罪の対象にもなっていない、宙組109期生たちをはじめとする下級生たちだと思うんですよ。


 109 期生たちなんて、問題とされているヘアアイロンのとき、まだ宙組生でもなかったわけです。はたまた、当時の最下級生たちにだって発言権はなかったでしょう。


 そもそもご遺族は宙組公演をストップさせたいなんて思っていないため、舞台に立たていない下級生たちのことをとても気にしてくれていると思います。ただ、劇団がとにかく大きな公演を実施しようとするから必然的に舞台に立てないんです。


 つまり、「もしも合意締結がまだ先」ならば、見合わせ発表に伴い、「宙組大劇場の初日と演目変更」などといった目処の立っていないものではなく、まずは「下級生たちをバウ等に出演させる発表」があってもよかったと個人的には思います。



 というか、そういう臨機応変な発表があってほしかったです。



 雪組で凪七さんが主演で雪組生がご出演する 『39 Steps』 のように、専科さんが主演で宙組下級生たちが一緒に出演できる作品とか、そういうのを回せてあげたらいいのに、って。


 舞台に立てるようなメンタル状況なのかは分かりませんが、下級生たちに出演したい意思があるのなら、専科公演としてでも出演させてあげたいと私は思います。


 そして、その間に、劇団はご遺族に真摯に向き合い、合意締結に励んでほしいです。



 劇団の偉い人たちがここまでの長い期間ご遺族に真摯に向き合えなかったのだから、下級生たちにも真摯に向き合えないのかもしれませんが、人気や知名度のある上級生たちだけが宙組の生徒というわけではありません。


 宙組の下級生ひとりひとりが、私たちにとっては大切な生徒さんです。



 だから、話し合いにまだ時間がかかるのなら、振り回されっぱなしの宙組下級生たちをせめてバウワーク等の作品に出演させてあげられたらと願わずにはいられません。


 そのあたりを、柔軟に。ご遺族との合意にまだ至れないのなら、どうか、救済措置としてそういった公演実施の検討を心の底より願っています。


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